見出し画像

Youtubeイベント「オンラインで創り出した学びと地域とのつながり」を開催しました

このたび、3月13日(土)にYoutubeにて「オンラインで創り出した学びと地域のつながり」をテーマとしたオンラインイベントを開催しました。この記事では、イベントを企画した想いと当日の様子をご報告します。

なぜ本イベントを企画したのか

HLABは2011年から10年間、サマースクールという形で高校生に向けて東京、小布施、女川、徳島牟岐町の日本全国4地域にて「主体的な進路選択」の機会を提供してきました。サマースクールは毎年合宿形式で行ってきましたが、しかしながら新型コロナウイルスの影響で、2020年はオンラインでの実施となりました。

オンライン開催の中、そもそも地域を分けて開催する意味はあるのか。もしやるのであればどのようにして「地域らしさ」を出していけばいいのか。HLABは企画者として多くのチャレンジに直面しました。そんな中、地域の皆様との綿密な話し合いと温かいご支援、大学生運営チームの創意工夫を経て、地域別開催をすることができました。

そして、今年のプログラムを作る過程でオンラインでも地域色を出すために行った取り組みや、学生チームの学びを最大化する創意工夫をnoteで公開したところ、大きな反響をいただき、地域の皆様との協奏の舞台裏を多くの方にご共有できればということで、「オンラインで創り出した学びと地域のつながり」をテーマとしたYoutubeイベントを企画いたしました。

なお、HLAB共同代表の高田のnoteに、地域色を出すための取り組みについて詳細に綴られておりますので、ぜひご一読ください!

イベントの着目点

「ストーリー×オンライン×オフライン」というキーワードをもとに、どのようにオンラインで地域らしい取り組みをしたのかということに焦点を当てました。

「オンラインで地域らしさをいかに出すか」ということは大学生運営チームにとって大きな課題でした。また、オンラインでは開催地域に足を運べないため、これまでの地域の皆様とのつながりが薄れてしまうのではないかという懸念もありました。そこで、「町の魅力を新たな学生に伝えたい」「コロナ禍だからこそ現地周辺の高校生にも機会を提供したい」という想いから現地でご協力いただく方々との綿密に話し合いを重ねて。こうした努力を経て、対面と遠隔をハイブリッドで活用したウィンタースクールという試みを実施することができました。

今回のYoutubeイベントでは、HLAB共同代表の高田修太から全体像をご説明したあと、実際にウィンタースクール開催をリーダーとして奮闘した2名の大学生運営委員とのパネルディスカッションを設定しました。HLABの大学生チームと地域の方々との間での全力での努力に関するリアルな取り組みを参加者(視聴者)の皆さんにお届けし、追体験していただくことを目的としました。

当日の様子〜高田より牟岐の事例ご紹介〜

画像1

Youtubeのリアルタイム配信は、学生から社会人、保護者の方まで総勢20名以上の方にご参加いただくことができました。

イベントの前半には、HLAB共同代表の高田よりコロナ禍において、HLABがこれまで実施してきたオンラインでの取り組みを話しました。その中で、特にオンラインでいかに地域と連携し、「地域らしさ」を醸成したかという点について徳島県牟岐町の例を交えてお届けしました。

画像2

高田「僕らもそれぞれの町にすごくお世話になっていてすごく好きです。(コロナで)行くことができない中で、でも、それぞれの町を舞台に学んでほしい。街にはいろんな職業の方や、いろんな思いを持ってまちづくりに関わっている方、現地に行かなければ出会えないような人がいっぱいいて、そこから生まれる学びってとても価値があるねと信じていたので、どうやってそれを作っていくかという大きな課題として残っていました」

スクリーンショット 2020-12-28 13.47.40

(徳島ウィンタースクールでの料理会の様子です!実際に作ったまぜくりを町の方々とシェアしながら一緒に食べました。大いに盛り上がっていました!)

余談ですが、先日徳島のウィンタースクール参加者の高校生と大学生運営委員との対談企画が実施されました!こちらの記事に、ウィンタースクール期間中のエピソードや感想、牟岐町の魅力を存分に語りあう様子が詰まっています。ぜひご覧ください!

当日の様子〜学生委員による体験談〜

高田のセッションの後には、清水万尋(HLAB TOKUSHIMA 2020 実行委員長)と有川虹輝(HLAB TOKYO 2020 副実行委員長)を加え、パネルディスカッションという形でウィンタースクールの舞台裏を話しました。オンラインで開催する上で一番難しかったこと、またその困難をいかにして乗り越えたのかについて話しました。

清水「オンライン開催で、自分たちは実際に牟岐町に行けないのにも関わらず、HLAB TOKUSHIMAを謳っている状況に戸惑いました。これまで7年間牟岐町で開催させてただいているのですが、実際に町に行って、地域の人の温かさや空間の穏やかさがあるからこそ作り上げられてきたHLAB TOKUSHIMAをその空間無しにしてつくりあげるということが一番難しかったです」

また、SlackやZoomといったオンラインツールを活用し、いかに高校生の学びを最大化できるようなプログラムを設計するか、オンライン上でどのように心理的安全性を担保するかなどについても議論しました。

有川「『どのように設計したら、Zoomとかいろいろなツールを使って高校生に学びを提供できるのか』『どのくらいの時間だったら高校生や大学生も疲れないか』という点を、実際に色々なオンライン企画をやりながら模索し、最終的にウィンタースクールもこんな形態だったら開催でき、学びが深まるのではないか、という形に行き着きました。具体的には、SlackやZoomの使い方は綿密に計画し、これまで行ったオンライン企画のアンケートを分析しながら実際にオンラインに適用していきました」

セッションの最後、清水と有川の2名からウィンタースクールの開催までの1年間の感想で締めくくられました。

有川「個人的には本当にチャレンジングな年でした。オフライン想定でいた中で、オンラインでどのように企画を作っていけばいいのか試行錯誤しました。最新の技術に頼っていきながらも、さまざまな学びをいろいろな形で提供できるということを肌で感じた一年でした」
清水「HLABのオンラインで出来上がった価値を他のことにも使っていただけると嬉しいと思います。個人的には、この価値がどんどん進化を続けていくと思いますし、来年の学生チームにも頑張ってほしいです」

ウィンタースクール開催からおよそ2ヶ月半がたった今、改めてオンライン開催というイレギュラーな状況下で、大学生運営チームの努力の軌跡を感じます。

参加者の声

参加者のみなさんに、今回のプログラムの感想を伺ってみると、次のようなコメントが寄せられました。

「コロナ禍での学びの場の共有アイデアなどを知ることができました」
「オンラインで地域を伝えるという難題に立ち向かうため、どのように工夫したかを聞けたのが興味深かったです」
「リアルに裏話を聞けて良かった。大学生がひたすらに試行錯誤を繰り返す中で最先端を生み出し続けたということがよく伝わった。女川、小布施の方のお話も直接伺ってみたいと思いました」

中には、

「winter school来年以降も続けていただきたいです!」

という嬉しいお声もいただきました。

最後に

今回のイベントを通じて改めて、地域の方々の温かいご協力やスポンサーの皆様の資金面でのご支援、そして何よりも参加者の皆様のどれが欠けてもなし得なかったと実感しました。

今後も、HLABではこのような企画を開催していきたいと思っておりますので、ぜひ奮ってご参加ください!

HLABは創立以来、多くの企業・団体様や個人の賛助会員の方々からのご寄付・ご支援により支えられ、安価で良質なプログラムを提供してきました。現在も、月額1,000円からご寄付いただける賛助会員の皆様から、あたたかいご支援をいただいています。今後も多くの学生の未知なる世界への挑戦の後押しを、何卒よろしくお願い致します。


また、「オンラインで熱い冬」をテーマにWinter Schoolを開催してきたHLABですが、現在、SHIMOKITA COLLEGEにて入居者の募集を行なっております!オンラインの学びだけでなく、レジデンシャルカレッジで「オフラインの密な学び」にどっぷり浸かるのも良いのではないでしょうか!ご興味のある方は、以下のページより詳細をご覧ください。


HLABと一緒に「多様な人々が共に住みながら学び合う」環境をつくっていきませんか?小さなサポートから、新しい時代の教育を!