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「いつだって全力になれる、自分を上げてくれる場所」HLAB 2024 Board Introduction #1 Yukiho Muta

2024年8月に行われる予定のHLAB サマースクールを中心となって運営していく学生メンバー(ボードメンバー)の、サマースクールや運営に携わる思いをお届けする「HLAB 2024 Board Introduction」。

今回は、HLAB 2024でチームを束ねる学生代表、牟田薫穂さんにお話を聞いてきました。

牟田薫穂 Yukiho Muta
役職:学生代表 / CEO
出身地:神奈川県
学年:学部2年
最近の悩み:寒すぎる
2024年の抱負:強く正しく美しく(清くじゃないのはわざと!)



あの場所を続けるために

ーあなたが去年を経て、学生代表になった理由はなんですか?

高校生の時にHLAB TOKUSHIMA-MUGI 2019に参加してから、ずっとなりたいと憧れ続けてついになった大学生メンターとしての体験は、高校生の時の体験とは全くの別物でした。

 参加した当時は、当たり前ですが自分の世界を広げたり、自分の将来について考えたり、自分の成長に手一杯でした。しかし、大学生メンターとして、高校生の姿を第三者視点で見た時、私がこの場所を自分の手で残していきたいと強く感じました。

 英語が苦手だと言っていた高校生が自ら海外大学生に話しかけている姿、海外大学生が開講したセミナーで高校生たちが前のめりになって質問をしている姿、大学生に自分の夢を語っている姿、社会人にキラキラした目で質問をしているしている姿。それぞれが見せてくれた姿は私にとって本当に大切で大事な記憶です。高校生一人ひとりがそれぞれに輝いている姿や表情はサマースクールから5ヶ月以上たった今でも、鮮明に、脳裏に焼きついているのです。

昨年の群馬のサマースクールにて

私は大学では教職課程におり、バイトでは塾講師をやっているのですが、この高校生たちの輝いている姿は学校教育からは少し離れた、非日常のあの場所だからこそ見られるものだと、そしてあの場所を続けていくことは高校生にとって、社会にとって大きな価値を産むことになると確信しています。教育に様々な方面から携わっているからこそ「あの場所」を私が自分の手で続けていきたいと、また、今よりもずっと熱い場所を作るためにこの1年間を捧げたいと思って、学生代表として活動していくことを決めました。

メンターとして初めて参加した2023年の群馬のサマースクールにて
自分のハウスの大学生高校生たちと


-HLAB 2024  Vision-
Light your future
-灯そう、ここから-

5年経った今も心のエンジンである”原体験”

ーHLAB 2024全体のVisionのように、あなたが自分の未来を切り開いて、灯した経験/瞬間は何ですか?
私にとっては、自分の高校生時代のサマースクールの経験がまさに、自分の未来を切り開いて、その先に光を灯した経験だったと思います。このビジョンは私が中心に考えたのですが、自分自身の経験をアップデートして次の世代に届けたい、という思いがこのビジョンにも映り出ているのかなと。火を灯した時って、熱くなって明るくなると思うんですけど、見えなかった未来が明るくなることによって見えて、それにわくわくして心が熱くなる、というイメージを持っています。

 私は幼稚園から高校まで一貫の学校に通っていました。「自分の周りにいる5人が自分の人生を決める」というのはよく聞く言葉ですが、私はその言葉通り、周りに多かった帰国子女の友達の影響を受けて、漠然と、そして自然と、国際系の大学に行くことを目指していました。サマースクールは、たまたま母が見つけてきてくれてなんとなく参加を決めました。

 いざ、牟岐について、開会式会場に入ったその瞬間に私は「とんでもないところに来てしまった」と思いました。ついさっき出会ったはずなのにもう楽しそうに話している高校生たちや、キラキラした笑顔で迎えてくれる大学生たちを見て、自分の知らない、とんでもないところに来てしまったと思ったんです。
 
 そこから7日間はずっと、圧倒され続けていきました。他の人よりも自分は英語が得意だと思っていたのに、私よりずっと流暢に、もはやネイティブレベルで話す高校生がいたり、自分の専攻についてとっても楽しそうに語ってくれる大学生がいたり。でも、圧倒され続ける中で、この人みたいになりたいと思ったり、こんな学問が学べたら楽しいだろうなと思ったり、ぽつぽつと自分の未来を想像し始めました。漠然としか描けていなかった、もやもやとした未来がだんだんと切り開かれて、その先に光を見たような、そんな感覚がしました。

 7日間があっという間にすぎて閉会式が終わった時、私の心は不思議と高鳴っていました。今思えば、もやがかかっていた未来が一気にクリアになって、自分が何をやりたいのかがわかって、その未来に進んでいけることにわくわくが止まらなかったのかもしれません。私を圧倒してくれたあの大学生、あの高校生たちのおかげでもっと上に自分は行けるはず、と心に火を灯して、私は日常に帰っていくことができました。あの夏の1週間が私の未来を切り開いて、心に火を灯して、推進力が格段に増えた自分にしてくれたことは間違いないと思っています。

2019年に高校生として参加したサマースクールにて
同じハウスの大学生高校生たち

-HLAB 2024  リーダーシップ・プログラム テーマ-
一人ひとりが先に進み続けるための、より熱くてより強い、
最初の場を作る

エンジンをかけられる出発点

ー今年のリーダーシップ・プログラムのテーマとして「より熱くてより強い、最初の場を作る」とありますが、あなたが作りたい「最初の場」はどんな場所ですか?
HLABが大切にしている言葉の一つに「HLAB is just a beginning」という言葉があります。7日間でサマースクールは終わるけれども、それは終わりではなく、それぞれの未来への出発点である、ということです。

 前述したように、7日間が終われば高校生も大学生も社会人も、それぞれがそれぞれの日常に帰っていきます。だけどきっと7日前と大きく異なるのは「進み続ける力」が湧いているということだと思っています。例えば、咋年のサマースクール後にも、HLABに参加して今まで色々な理由を付けて行っていなかった留学に「行こう」と思えた、と教えてくれた高校生がいました。彼女は今、フィリピンで4ヶ月間の留学生活を送っています。

 HLABはよく「非日常」という言葉で語られますが、その非日常が、日常を進み続けるためのエンジンになるのです。サマースクール自体もエンジンになることでしょうし、サマースクールで得た仲間たちもきっとエンジンになります。HLAB 2024が、エンジンをかけられる場所となるような場作りをしたいと思っていますし、そんな場所が作れるチームでありたいと思っています。

いつだって全力になれる、自分を上げてくれる場所

ーあなたにとって、HLABは何ですか?
去年の半年間の運営委員の活動を通じて、HLABでの自分は今までのどのコミュニティにいる自分よりも全力になれている、ということに気がつきました。

 それまで、今までの人生の中で最も頑張ったことといえば受験でした。一般受験をしていたため、2月までひたすらに朝から晩まで勉強をする毎日でしたが、無事第一志望に合格することができたとはいえ、そこまで身を入れて頑張れたわけでもなく、当時自分自身にそんなに自分は一生懸命になれないのか、と失望すらしました。

 そんな私が人生で一番全力で走り切ったのが、昨年の運営委員として携わった半年間でした。大好きな仲間に囲まれていること、自分の大切な原体験があること、ずっと憧れだった大学生メンターとして活動できること、その全てが私を突き動かしていました。自分でも驚くほど一生懸命で、全力になれていた半年間でした。

 そして、実はHLABにいるときの自分は、なんだかちょっと、いつもの自分よりも一段上にいる感覚があります。これは高校生の時から感じていたことで、自分自身はとても良いことだと、むしろ心地よく思っています。周りの尊敬する仲間たちや、アラムナイの方々、関わってきた高校生が、ここでの私を今いるところよりも、引き上げてくれている感覚があるのです。この上がっていく感覚も、きっと全力になるためのエンジンの一つだと思っています。

今までで最高に熱くなるサマースクールを

ーこれから応募してきてくれる運営委員と一緒に、どんなHLAB 2024 サマースクールを作り上げたいですか?
この間、ふと思い立ってHLAB 2024に関わった高校生、大学生、社会人が終了直後、5年後、10年後にどうなっているのが理想かを考えて、紙に書き出してみました。そこに10年後の高校生の理想像として私は「今度は自分が何かを熱く語る側になる」と書きました。

 私は何かを熱く語る人が大好きです。自分もそんな人になりたいと願っていますし、社会一般的にも、何かを熱く語れる人がたくさん増えてほしいと思っています。私がそういう人が好きなのは、自分の心がその人の熱さによって脈打ち、自分がその人によってわくわくさせられるのが好き、という理由です。ですが、どんなところに行っても自分の語りたいことを熱く語ることができる、というのは重宝される力だと思っています。例えば、英語の楽しさについて熱く語れる英語教師がいたら、きっと生徒たちはより楽しく英語を学ぶことができるし、自分の事業について熱く語れる起業家がいれば、きっとそんな人にはたくさんの支援者がつく。このように熱く何かを語ることは、誰かをわくわくさせること、自分の道を切り開くこと、そのどちらも叶えることができると思うのです。

 さて、10年後に熱く何かを語る側に高校生が立つためには、何が必要でしょうか?私は、何かを熱く語る人を見て、その人に語りかけられて、こんな風になりたいと、熱く語れる大人ってかっこいい、と思うことがまず最初の一歩だと思っています。私はサマースクールを「焚き火」に例えることがあります。焚き火の真ん中の火種が、私たち大学生で、周りに焚べられていく薪が高校生だとした時、私たちの熱い思いが高校生たちに燃え移っていくことが理想だと考えています。熱く語る大学生、もしくは社会人から高校生に火が移って、10年後には自分たちが火種になって次の世代に火を移していってほしい。
だからこそ、今までで最高に熱くなれるサマースクールであることを目指していきます。

「あなた」と仲間になりたい

ー応募を考えている人にメッセージをお願いします
HLABのサマースクールは8月のお盆の1週間、たったの7日間しかありません。そのたった7日間のために、私たちはこれから半年準備をします。きっとこの半年はどんな半年よりも濃く、短く、大切な半年になると、確信しています。
 
 これから半年と7日間、高校生の目が輝く瞬間を、仲間である大学生の目が輝く瞬間を、そしてあなた自身の目が誰よりもキラキラと輝く瞬間を、あなたに目撃してほしい。これだけの時間をかけて準備するサマースクールを、あなたにも体験してほしい。この半年と7日間、あなたは誰かに与える側であり、誰かから受け取る側でもあるのです。

 あなたがもし私たちの仲間になることを選んでくれるのなら、絶対に後悔させることはありません。一生忘れることができない、最高の半年間、最高の夏にします。私たちを信じて、ぜひ仲間になってください。



HLABは、寮生活とリベラル・アーツ教育を通じて、人々が常に身近なロールモデルから刺激を受ける革新的な学びの体験や空間、そして持続的なコミュニティをデザインしています。

学生向けプログラム「リーダーシップ・プログラム」では、高校生に人生が変わる体験を届けることをゴールとし、プロジェクトの一員として、高校生を対象としたサマースクール等の企画運営に携わっていただく学生のみなさんを募集しています。

「HLAB 2024 リーダーシップ・プログラム」の応募期間は、
2024年1月22日〜2月11日です。


リーダーシップ・プログラム募集詳細
https://h-lab.co/leadership-program/apply/

ご応募お待ちしております。

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