2024年8月に行われる予定のHLAB サマースクールを中心となって運営していく学生メンバー（ボードメンバー）の、サマースクールや運営に携わる思いをお届けする「HLAB 2024 Board Introduction」。

今回は、HLAB 2024で最前線で高校生に関わるアドミッションズディレクターの蜷川せりさんにお話を聞いてきました。

全力で

ーあなたが去年を経て、アドミッションズディレクターになった理由はなんですか？
自分への挑戦。この一言に尽きると思います。
2024年度は、私にとって学生生活最後の1年。実習や就活、国家試験の勉強など、実はとても忙しい1年間です。ですが、私は自分の最後の学生生活を彩る１つに、HLABは必要不可欠だと思いました。去年は執行局アドミッションの一員として活動し、HLABの魅力の一つである”人”からサマースクールを創ることに貢献しました。そして、自分が想像していた以上の人と人との出会いによる化学反応を目の当たりにし、純粋にとても感動しました。
この感動をもっと味わいたい、より最大化させたいという想いが溢れて止めることができず、アドミッションディレクターになろうと心に決めました。そして、人を選ぶ部署だからこそ、共に働く仲間を最大限に活かせるリーダーに。昨年の活動の経験から、運営委員一人ひとりがサマースクール、高校生への想いがとてつもなく強いということ、そしてそれが大きな感動を生む源であることを実感しました。共に活動する仲間の意見や思いを聞いて聞いて聞きまくり、大きな感動を生み出したい。自分の人生を変えてくれたこのコミュニティで、2024年を誰よりも全力で駆け抜けたいと思います！

これまでの経験上、正直に言うと私はみんなが憧れるようなカリスマ的リーダーではありません。しかし、他の人よりも少しだけ人の想いに寄り添うことができる。物事をポジティブに捉えることができる。そんな私だからこそ見える視点をボードとして、そしてアドミッションディレクターとして提供していきたいなと思います。

その先をどう生きるか

ーHLAB 2024全体のVisionのように、あなたが自分の未来を切り開いて、灯した経験/瞬間は何ですか？
「サマースクールに参加すると決めた瞬間」これが、私の未来を切り開いて灯した瞬間です。
私は、高校2年生のときに病気を発症しました。今までのように生きることができないこと、死というもの、それまで考えたこともなかった現実が急に目の前に立ちはだかり、絶望しかありませんでした。そしてそれは、私が高校生として参加するHLABサマースクールが始まる10日前のことでした。
ですが当時の私は、サマースクールに参加したい、参加しなければならないと思いました。もちろん、両親や医療従事者の方々は猛反対。さらに入院期間も短縮しなければなりませんでした。そんな中、主治医の先生は私の挑戦を応援してくれました。そして、主治医の先生を始めたくさんの方々の協力のもと、サマースクールに参加し、人生を変えることができました。

　サマースクールで私が出会ったのは、目の前のことだけでなく、これからの未来や広い世界を見ている高校生・大学生です。絶望の中にいた私にとって、この出会いは希望の光でした。あの時なぜ、HLABに参加したいという強い意志を持っていたのかは今でも分かりません。自暴自棄になっていたのか…それとも無意識下に何か惹かれるものがあったのか…。ですが、参加したい！！というほんの少しの覚悟と熱意を持ち、行動に移した瞬間、私の未来は灯ったように思います。

確かに、私は絶望的な状況の中にいました。でも、その中で見つけた小さな希望や力が、新しい方向を示してくれました。この先がどうなるか分からなくても、不安だらけの未来が待っていても、自分としっかり向き合って覚悟を決める。病気になってしまったから、失敗してしまったからもう終わりではなく、その先をどう生きるかが大事だと行動できるようになりました。

「自分」を見つめる場

ー今年のリーダーシップ・プログラムのテーマとして「より熱くてより強い、最初の場を作る」とありますが、あなたが作りたい「最初の場」はどんな場所ですか？
みなさんは日常において、真剣に「自分」と向き合うという機会はありますか？
日常生活の中で、真剣に「自分」と向き合う時間を取ることは、なかなか難しいことですよね。学業やバイトなど、日常の慌ただしい瞬間の中で、自分を深く考える余裕はなかなかないと思います。しかし、そのような時間を作り出すことができれば、自分自身の成長や目標に向かって走り出す道しるべになります。
　そして「自分」を見つめるからこそ、今度は他人に問いかけたくなるのではないでしょうか。「どうしてその夢を持ったの？」「何があなたをそんなに魅了しているの？」私はこんな疑問が自然と湧き出てくるような場を、最初の場として作りたいと思っています。みんなで一緒に「自分」を知る旅に出発しましょう！

生き様を感じられる場所

ーあなたにとって、HLABは何ですか？
私にとって、HLABは自分の生き様を感じられる場所です。HLABに関わったことで、地元で暮らしているだけではなかなか巡りあうことができないような、多くのキラキラした人との出会いがありました。そんな人々との出会いは、異なる視点や価値観を知ることができるだけでなく、これまで自分でも知らなかった”自分自身”のことにたくさん気づかされ、はっとさせられました。そして、その刺激を受けて自分自身がどのように変化していくのか、どのように進化していくのか。これまでの自分の生き様を見つめたことで、これからの生き様を考えるようになりました。
HLABは私が私の人生を全力で楽しむきっかけを与えてくれたと思います。

羽ばたくサマースクール

ーこれから応募してきてくれる運営委員と一緒に、どんなHLAB 2024 サマースクールを作り上げたいですか？
全員が大きく翼を広げ、生き生きと挑戦できるサマースクールを作り上げたいです。みんなにがむしゃらに挑戦できることのすばらしさを体感してほしいなと思います。未知の世界の開拓は、とても勇気が必要です。覚悟も必要です。ですが、未知に触れ、世界が一気にぶわっと広がる瞬間の快感は必ずやみつきになります。みんなと一緒に、風通しのよい雰囲気の中で挑戦し、開拓できる場。そんなHLABでのサマースクールはいつか必ず新しい可能性を切り開く力になるはずです！

今だからこそ

ー応募を考えている人にメッセージをお願いします
2024年度のHLABサマースクールは、挑戦し、成長し、生き生きとした経験を共有する場です。未知の可能性に向けて翼を広げるこの冒険に、ぜひ一緒に参加してみませんか？新しい人や未知の自分との出会いが、きっとあなたの人生を彩ります。ぜひ一歩踏み出してみてください。今だからこそ巡りあえる出会い、感じられる思いが必ずあります。ご応募お待ちしています！

HLABは、寮生活とリベラル・アーツ教育を通じて、人々が常に身近なロールモデルから刺激を受ける革新的な学びの体験や空間、そして持続的なコミュニティをデザインしています。

学生向けプログラム「リーダーシップ・プログラム」では、高校生に人生が変わる体験を届けることをゴールとし、プロジェクトの一員として、高校生を対象としたサマースクール等の企画運営に携わっていただく学生のみなさんを募集しています。
「HLAB 2024 リーダーシップ・プログラム」の応募期間は、
2024年1月22日〜2月11日です。

ご応募お待ちしております。