見出し画像

M1のAir

ついに出ました

待ちに待ったというか、割とあっさりと手元に届いた新しいMacbook Air。
難しい話は置いといて、とにかくAppleがもう他人のせいには出来ない覚悟で挑んだ、自社製シリコンを搭載したMacが発売されました。
これは、長年Macを使い続けてきたユーザーにとっても、もちろんパソコンの歴史上としても、とてもエポックメイキングな出来事であり、何がどうなったのかを体験しないわけには行きません。

Appleシリコン

Appleが数ヶ月前に「ついにAppleシリコンのMacを出すよ」と発表して、今回先行して発売となったのが、Macbook Pro 13インチ、Macbook Air、そしてMac miniです。
何とも悩ましいラインナップであり、よく考え抜かれたラインナップでもあります。恐らくどれを買っても、ほぼ同じなのでしょうね。
これまでのIntel製シリコンには型番の他に何GHzというスペックが表記されていましたが、正直な話、それがどれほどの差があり、そこまで価格差が出るほどの価値があるのか、数字が増えれば速いんだろうなという程度しか、よく分かりませんでした。
しかしAppleが開発したM1シリコンはMacに最適化したという情報と、これまでの何倍速いという嘘だか本当だか分からない情報だけで、手元に届くまでは半信半疑でしかありません。
なにしろ明確な情報はApple製のシリコンで、その名も"M1"であるという事だけですし。
しかもRAMの拡張が16GBまでしか出来ないという仕様で、本当に大丈夫かいな?と思ってしまったのですが、まあとにかく買いますよね。

普通のMacbook

私はMacbook Airを1TBのSSDに増量し、16GBのRAMに拡張して注文しました。発売日の午前中に届き、いざ開封してみました。
毎度のことですが、Apple製品の箱は本当によく出来ていますよね。真空状態なんじゃないかと思うぐらい、ピッチリと密閉されていて、上箱を持って下箱が落ちて行くまでに10秒ぐらいかかるんじゃないかと思います。これだけでも何となく高級感と期待感が高まりますね。

中身を取り出してみると、分かっていたことではありますが、拍子抜けするぐらいMacbook Airでした。
電源を入れると懐かしい「ジャーン」の起動音が鳴り、これまで通りのセットアップが始まります。
一通りの設定が完了し、とりあえずSafariを立ち上げてみました。
検索する際にキーボードでタイピングをしてみたところ、静音かつ適度な深さもあり、個人的にはこれまでで最高のキーボードじゃないかと思います。
キーボードに感心しつつ、Safariの起動の速さと表示の速さに驚いてしまいました。さっき開けたばかりのMacbookなのに、キャッシュの表示かと思うぐらい速いのです。恐らく、ベン・ジョンソンぐらい速いです。

ちゃんと動くのか?

M1に最適化されたKeynoteやPagesなどApple製アプリケーションはもちろん超快適に動作していて、それよりも私が気になるのは普段最も使っているAdobeのアプリがちゃんと動くのか?ということでした。

結論から言うと、めっちゃ快適に動いています。
Rosetta2という言語翻訳機能を通して動作しているはずなのですが、体感的にはIntel版の時よりもキビキビと動いています。
こんな同時通訳の人が居たら、即採用ですね。
ネイティブアプリになったら、どれほどパフォーマンスが上がるのか楽しみです。もしかしたら私が何か考えると同時に、既に画面に表示されているのかもしれません。

音楽系のアプリケーションはまだ試していませんが、周辺機器の対応がもう少し先になるでしょうから、来年以降ですかね。
ただし、GarageBandはもちろん快適に動いています。

iOSアプリは?

皆さんが気になっているのは、iOSアプリが本当に動くのか?
ということじゃんないでしょうか。
動きます。
ただし、何でもかんでもインストールできるのか?というと、そうでもありません。デベロッパー側で配信の許可をしているものだけです。
例えばAdobeのiOS製品やInstagramはAppストアにすら出てきません。
また、いくつかのアプリはレイアウトが崩れて使い物にならない状態です。
ここらへんは多少時間をかけてシームレスになっていくのでしょうね。

届いたばかりなので、まだまだ使い込んでいるわけでは無いのですが、これはとんでもないMacだと思います。
1976年にガレージで誕生したApple 1から44年の時を経て、ついにここまできたんですね。ものづくりの真髄を見せられた気がします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?