Hitoshi Miyata

過去Macfanに連載していたコラムや、たまに思いつきで文章を書いています。

Hitoshi Miyata

過去Macfanに連載していたコラムや、たまに思いつきで文章を書いています。

マガジン

  • 結局は人ですよ

    MacFan誌で2009年〜2015年まで連載していたコラム「結局は人ですよ」の改訂版です。

  • 自慢したい話

    エレキベースを弾き始めて約40年。自分の為に、これまでにコレクションしてきたエレキベースの整理と自慢話を記録して行きたいと思います。

  • あそこのあれ

    あの店ではこの料理が美味いよね。という趣旨のグルメコラムです。 簡単に美味しい店を紹介すると思って読んだら怪我します。

最近の記事

  • 固定された記事

下町兄弟三十周年

下町兄弟は、今から三十年前の1991年当時に、Alfa Recordsに所属していたMotomyと、同じくAlfa Recordsで活動していたトラックメイカーのHit’Cの2人が出会い、翌1992年にHipHop/Rapユニットである【下町兄弟】を結成し、インディーズレーベル【シバウラレコード】を立ち上げ、活動を開始した。まだお互いに二十代だった頃の話である。 ユニット名の由来は、二人の出身が東京下町の為、東京の東側を拠点とした歌詞のテーマが多く、独自のフローでシニカルな

    • 江ぐち

      「江ぐち」の話しをしよう。 江ぐちは見ての通り「江」に平仮名の「ぐち」で表記するのが正しい。 三鷹駅からすぐの雑居ビルの地下にある「中華そば江ぐち」。 私にとっては、特別なラーメン屋である。 ちなみにこの「江ぐち」は小説にもなっているし、泉昌之氏の漫画にも登場している。 この江ぐちであるが、私は中学時代から食べ続けている。 当時の江ぐちは、この雑居ビルではなく同じ場所にあった路面のボロ家で営業していた。 三鷹市の再開発プロジェクトがあり、三鷹駅前の一帯が立て替えられ「江ぐち」

      • Vol.34 仙台にて

        クリエイティブカンパニーWOWの鹿野護さんとの打合せと、親父の墓参りを兼ねて、私が幼少期を過ごした仙台まで行く事になった。 東京での仕事を終えてから、そのまま移動となったので、金沢~東京~仙台~松島と、結構な長旅だったのだが、待ち構えるイベントの全てが楽しみだったので、疲れを感じる事もなくワクワクしながら向かった。 仙台に行く数日前に、Facebookで「思い出のラーメン屋はまだあるのだろうか?」という話題を書き込むと、小学校時代の友人が即座に反応してくれた。 「仙台に行っ

        • 下町兄弟@BEAMS

          Motomyと私がまだ二十代の頃に結成した音楽ユニット「下町兄弟」の三十周年に合わせて、BEAMS JAPANさんでポップアップを展開してくれることになり、このコロナ禍の中、とても多くの方々にわざわざ足を運んで、グッズまで購入して頂き、この場を借りて皆さんには心からありがとうの感謝を述べさせて頂きます。 ※新曲制作までの経緯についてはこちらを参照 そもそも何故、BEAMSが下町兄弟なのか? 確かにBEAMSと言えば、ファッションを中心に様々なカルチャーを展開しているセレク

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        下町兄弟三十周年

        マガジン

        • 結局は人ですよ
          55本
        • 自慢したい話
          5本
        • あそこのあれ
          8本

        記事

          ClubhouseによるEAT KANAZAWA

          イート金沢とは金沢市が1997年に開始した、クリエイターにフォーカスしたイベントであるイート金沢。アルファベットではEAT KANAZAWAとなる。 当初は最初のEを小文字のeで表記しており、eAT KANAZAWAだった。 そんなのが流行っていた時代だったのだと思う。 イート金沢と聞くと、美食の町金沢のイメージと重なって食のイベントだと思われるだろうが、実は違う。私も最初に呼んで頂いた2001年の頃はそうだと思っていた。 EATとはElectric Art Talent

          ClubhouseによるEAT KANAZAWA

          徳島と小豆島

          三度目の徳島へ今年二月の映画撮影に続き、今度は出張で徳島に行く機会を得た。 私が住んでいる金沢から徳島に行くのは、すんなりと行ける手段がなく、結構な旅だ。なんだかんだで約7時間以上はかかる。 今回は徳島でも更に遠くの、美波町という海亀の町まで行くことになった。 徳島阿波踊り空港から車で約1時間半、到着してすぐに「ひわさ屋」さんというお店でランチを頂いた。 地元では人気のお店だそうだ。 こちらで食べさせてもらった「阿波尾鶏」のランチは、ザ・定食という感じで美味しかった。 桜

          徳島と小豆島

          M1のAir

          ついに出ました待ちに待ったというか、割とあっさりと手元に届いた新しいMacbook Air。 難しい話は置いといて、とにかくAppleがもう他人のせいには出来ない覚悟で挑んだ、自社製シリコンを搭載したMacが発売されました。 これは、長年Macを使い続けてきたユーザーにとっても、もちろんパソコンの歴史上としても、とてもエポックメイキングな出来事であり、何がどうなったのかを体験しないわけには行きません。 AppleシリコンAppleが数ヶ月前に「ついにAppleシリコンのMa

          Apple祭り

          iPhone 12 Pro Maxのカメラ 新型iPhoneが、ついに出揃いましたね。 3Gの発売から出るたびに毎年買い替えてきて(正確に言うと日本では使えもしない米国版iPhoneから)13年目になりますか。これだけの高額商品を毎年買わせるアップルは、全く恐ろしい会社です。 今回は一度に3機種も投入してきて、しかも同時にHome Pod miniだとか、間髪入れずに新たなプロセッサを搭載した記念碑的なMacをぶっ込んできたりと、やがて年末だというのにティム・クックは人類の財

          A_RESTAURANT Playlist Oct.2020

          A_RESTAURANT Playlist Oct.2020

          無花果のアレ

          2018年に途中まで書いて、RIFFに公開した記事がある。 途中というのは、本題が解決しないままに公開したからだ。 夢は予期せず突然に、叶えられた。 家族でA_RESTAURANTで一通りディナーを楽しみ、食後のエスプレッソを飲もうとした時に、当レストランのパティシエでチョコレートメーカーであるSena Kanekoさんがこちらを見ていて、厨房越しに目があった。 同時にいつも彼女が作ってくれる食後のチョコレートと、見慣れない一皿が運ばれてきた。 こ、これはもしかすると…。

          無花果のアレ

          Fender PB/Singular Modify

          フェンダーをSingularがモディファイしたらどうなるのか?中2の頃にベースを弾き初め、数多くのベースを所有してきた。 以前の記事にも書いたように、スペクターやミュージックマンやアレンビック、まだ書いていないがスタインバーガーだとかフォデラやケン・スミスなど、おまえ楽器屋でもやんのかよ?というぐらい、私の手元にはベースがある。ただ齢五十も過ぎると、アイデンティティとも言える一本が欲しくなってくる。スティングが近年愛用しているフェンダー・テレキャスター・ベースは、まさにそれだ

          Fender PB/Singular Modify

          MUSIC MAN Sabre Bass 1979

          エレキの神様、レオ・フェンダー氏がフェンダー社の次に世に放ったのが、ミュージックマンである。ブランドのネーミングと同様に音も直球勝負で、誰が聞いてもミュージックマン・サウンドと分かる音がする。 ミュージックマン社は1972年に設立され、最初の製品はベースやギターではなく、アンプだった。 ミュージックマンの最もポピュラーなモデルは1976年に発売されたスティングレイ・ベースで、数々の著名ミュージシャン達が愛用してきた。 筆頭としてミュージックマンの名を世に知らしめた存在は、Mr

          MUSIC MAN Sabre Bass 1979

          Alembic AJ-II-HB

          工芸的エレキベースの先駆者と言えば、誰もが「ああ、それならAlembicだよね」と答えるのはベース界の常識だろうし、実際のところかなり高額であり、見た目にも美しく、音のキャラクターも超個性的な楽器だ。 アレンビックは1969年、アメリカはカリフォルニア州サンタローザで設立された老舗の楽器メーカーである。 スタンリー・クラークAlembicのベースを一躍有名にしたのは、間違いなくスタンリー・クラークであろう。 私が中学2年生の頃、年齢の離れた兄貴にヤマハのベースを買ってもらっ

          Alembic AJ-II-HB

          なぜ煮物は一晩置いた方が美味いのか?

          料理が好きな人に聞くと、よく「それはね、冷めて味が入っていくからだよ」みたいな事を言われます。 どういう意味でしょうか? ここから先を端的に説明してくれる人には殆どお会いした事がありません。 先日観たテレビの料理番組でもコックさんが「ここで一旦冷ましますねー。そこで味が入って行きますからねー」と説明しており、やはりそのメカニズムの説明はありませんでした。 我々も何となく「そうなんだな、そういうものだし」と聞き流してしまっているから、良くありません。 これではいつまで経って

          なぜ煮物は一晩置いた方が美味いのか?

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          新青春・特報

          2020年作品 80分 主演 村上由規乃 藤井草馬 出演 嶋本勝博 鈴木淳 宮田人司 安田克良 中川綾子 主題歌 Roth Bart Baron “HERO” 脚本 三好昭央 助監督 市純一 撮影 林俊宏 菱川太壱 録音 軍司拓実 メイク・スタイリング 藤河良子 制作 今野李菜 VFX 水井翔 音楽 清川進也 ラインプロデューサー 栂岡圭太郎 プロデューサー 森口典孝 協力 SIGMA JR四国 徳島県 徳島市 小松島市     昭和サロン1968  ネオポリス     ロゼッタカフェカンパニー 三交社    小松島市のみなさま 徳島市のみなさま    林口砂里 西池達也 楠本英理 宮田麗香 監督 菱川勢一 制作 Original Inc. 製作 徳島県 DRAWING AND MANUAL

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          サンタクロース

          子どもの頃、サンタクロースに会いたくて仕方がない時期があった。 クリスマス・イブの夜更けまで布団の中でこっそり起きていて、サンタさんが現れたら布団から飛び出して驚かせてやろうと考えていた。 でも毎年、気がついたら朝になっていて、枕元には絵本が置いてあったり超合金の玩具が置いてあったりした。 ある年のクリスマスの夜、私は深夜まで眠らずに我慢することが出来た。 すると、ついに待ちに待ったサンタクロースがやってきた。 もちろん我が家に煙突など無い。 サンタさんは私の布団の方にこっそ

          サンタクロース