82.イギリス国教会の成立
①ヘンリ7世の息子たち。
ヘンリ7世は大陸で強力な力のあるハプスブルク家の嫁さんを連れてきた。しかし、嫁いだ先の兄が死んでしまう・・・。
嫁を実家に帰らせるにはもったいない。まだ若いし。だから弟に嫁がせた。弟からしたらたまったもんじゃない。
②弟の名前はヘンリ8世
やがてヘンリ7世が死ぬと、王位についたのはその弟、ヘンリ8世。夫婦仲はとても仲が悪い。そしてヘンリ8世は他の女に手を出しまくることになる。
まあ、やることやって娘は生まれるのだが。娘の名前はメアリ。
ヘンリ8世はやがてアン=ブーリンに夢中になっていく。そしてお腹はだんだん膨らんでくる。これが男なら万々歳だ。
しかし、結婚していない子供、庶子は王になれない。だからキャサリンと離婚して、アン=ブーリンと結婚しなくては。
③離婚したいヘンリ8世
ヘンリ8世は離婚するために教皇に許可してもらう。しかし、教皇はこれを拒否。ハプスブルク家にはお世話になっているから顔に泥を塗ることはできないと。
憤慨するヘンリ8世。そして、
カトリックをやめるといいだした。
ヘンリ8世「議会を開け。カトリックは異端だ。カルヴァンが正しい。」
議会「あまりにも勝手では?」
ヘンリ8世「よく聞け、ジェントリたちよ。カトリックから接収した土地が余るんだな。これを安く誰かに勝ってもらいたいと思っている。」
議会「・・・そういうことですか。いいでしょう。」
ヘンリ8世「大法官モアを呼べ。」
トマス=モアは現在の最高裁判所長官。ジェントリの囲い込みを批判して「羊が人間を喰い殺す」で有名なユートピアの著者でもある。
モア「陛下。此度の決定は横暴がすぎますぞ。」
ヘンリ8世「・・・。トマス=モアの首をはねよ。」
こうして出来上がったのがイギリス国教会だった。
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