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103. 台頭するロベスピエール

①8月10日事件

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続き。

ジャコバン派が国王のテュイルリー宮殿までやってくる。その時に兵士たちが口ずさんでいた歌がラ・マルセイエーズ。フランス国家となった。

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ラ・マルセイエーズの歌詞。

連盟兵たちは宮殿内にいたルイ16世マリーアントワネットを捕縛し、幽閉した。その他自由主義貴族やフイヤン派の多くが処刑された。

勢いをつけたジャコバン派達はプロイセン・オーストリア軍を撃破し、革命の勝利とした。これがヴァルミーの戦い。

②立法議会 →  国民公会

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事件をきっかけに実権を握ったロベスピエールらジャコバン派は91年憲法の立憲君主政下の議会である立法議会を解散させ、新たな憲法を作り、新たな議会を作るべきだとし、国民公会を設立した。

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2階は傍聴席でヤジが飛び交う中、1階は上部にジャコバン派たちが座り、山岳派と呼ばれた。それ以外が下部に座る。議定が片面だけでだったので決まった席はなく、なんとなく座っていた。

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国民公会が開かれる。

ロベスピール「ルイ16世は未だ幽閉している。彼のせいで我々の権利がいかに侵害されたきたか。諸君。今こそ、彼を殺し、完全なる共和政を確立させて革命を達成するのだ。」

ジロンド派「ルイ16世をわざわざ殺す必要はありません。もし殺してしまったイギリスやプロイセンといった周囲の君主国が自国の革命を恐れ、フランスの革命を必ず抑えにかかってきます。国王は追放しましょう。」

議長「それでは決をとります。」

・・・。

・・・。

議長「僅差ではありますが、国王ルイ16世と王妃マリーアントワネットの死刑は決行されることとなりました。」

2階席の傍聴席にいた人々は歓喜の声をあげる。

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テュイルリー宮殿襲撃から3ヶ月後、1793年1月。

ルイ16世は断頭台へとすすむ。

従来の処刑は斧で首を切断したが、処刑人が上手くないと首の骨が一発で切断できずに苦しみながら死んでいった。

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そこでギヨタン博士が苦しまずに処刑できる人道的な機械として導入したのが、このギロチン台だった。ルイ16世はこの開発に関わっていた。

皮肉にも国王はギロチンで処刑される。

ロベスピエール「これでフランスに新たな風が吹く!我々民衆の勝利だ!革命の勝利だ!フランス万歳!フランス万歳」

床には、悲哀の表情を浮かべているルイの頭部が転がっていた。これからのフランスの行方を案じているかのように。

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案の定、フランス国王が処刑されたことに各国が反応した。次は自分の国の民衆が革命を起こすのではないかと恐怖を抱いた。

フランス革命を阻止すべく、対仏大同盟が組まれ、フランスに迫る。


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