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渋谷、たまにはいいかも(20230524)

コンディションが悪い時に限ってばったり会ってしまうものだ。渋谷で。

考えることが多かった今日のお仕事。

桜子あるあるなのだが、考えれば考えるほど集中力が削がれていく現象に陥った。
19:00、ついに我慢の限界を迎え、「ウワァ〜〜!!!!」と心の中で叫びながら退勤した。

表参道駅の方が近いのだが、あえて渋谷駅へ。

「ああ、なんて無能なの...。」と、眉間に皺をよせながら、人混みを交わしながら、宮益坂を下る。

20代前半は渋谷に憧れ渋谷でワクワクしていたが、30も手前になると人混みがダメになり、街自体がだんだん苦手になってきた。

しかし、落ち込んだ時ほど渋谷を歩くのだ。

人で溢れ、さまざまな感情でごったがえした渋谷を歩くと、わたしの悩みなんてちっぽけに思えるのである。
(現実逃避だ!と言う声は無視しますね。)

B1出口から地下に潜り、田園都市線のホームから電車に乗り込んだ。
「ちっぽけに思える」と言いつつ、やっぱりモヤモヤモヤモヤ。
「はやく発車してよね〜」
なんて思いながら待っていたら、
手を振りながらこちらに向かってくる人が。

飲み友達である。

ウンウンと眉間に皺寄せ歩いてきたものだから、その時の私の表情はひどいものだったと思う。

だが、飲み友達は私の般若のような表情には触れず話をし始めた。

世間話や仕事の話。
アイツ今こんな感じらしいよ。仕事こんな感じなんだよね〜。
家の方向も同じだったので、ずっとベラベラ会話をしながら帰り、解散。

「ああ〜、やっべー顔見られたなぁ」
と、やや落ち込む反面、何の変哲もない会話をしたからか、少し心が軽くなった。

「渋谷、あんまり好きじゃなくなったけれどやっぱり良いところもあるよなあ。」と、
静かな家で缶ビールを飲みながら思い返している。

桜子

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