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「誰かと一緒に」の食文化

また実行委員長をやっている重さんが北九州フードフェスのことを熱く書いていたので、僕の気持ちも書いておこうと思う。

今年のフードフェス、10月5日(Sat)~6日(Sun)らしい。詳しくは公式へ。

僕は料理人の世界を知らないけれど、支払が現金じゃなくなったり、1食ごとじゃなくなったり(定額サービス)変化が多いであろうことは推測できる。あと、どこで何を食べたのかがファッションになったり、時には「生き方」という大層なものにまで紐付いてしまったり。

だから、「食文化」というものの定義はよく分からないけど、流行り廃りなんかよりもっと大きい「文化のようなもの」が変化してるんだろうなあと、重さんの声を聞きながらぼんやりと思う。

重さんがまっすぐ伝えたいとした、きっと大事なところを引用する。

初めて料理を誰かのためにつくって、食べてもらった時のうれしさや、
食べてくれる方を思いながら考えて作り出した料理を喜んでくれた瞬間、
「美味しかった」よりも「楽しかった!また来るね!」と言われた時の感動、
「あなたのおかげで、忘れられない一日になったよ、ありがとう!」と言ってもらえる仕事ができたこと。
誰かと一緒に食べることの大切さ、その体験をしてほしい。

特に最後の一文。僕は「誰かと一緒に」がポイントだと思うので、これが良いなと思うことを挙げてみる。

・誰かと一緒に食べに行くのはもちろん良い。
・作ったものを一緒に食べるのも良い。
・料理やカウンターを挟んで一緒に居るのも良い。
・同じ料理のことを話して一体感を感じるのも良い。
・心のこもったレシピに教えてもらいながら作っていくのも良い。
・知らない人とうっかり「美味しい」がかぶるのも良い。

こんなふうに色んなニュアンスで「誰かと一緒に」はあるのだけど、僕にしてみれば、そのどれもに「取り上げてみたいストーリー」があるように思う。

よく観察してみれば、先に書いた変化と合わせて立体的に現れるんだろう。だから、どうか見逃さないようにしたい。

そして「誰かと一緒に」をベースにした食文化には、たぶん僕なんかにも(あるいは僕だからこそ)見つけられるものがあるように思っていて、だから、近くまで寄って見ておきたい。

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