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紅茶日記

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紅茶をあれこれ美味しく楽しむ為に実験している日々のことを書いています。
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日々是紅茶㉞「たい焼きとお茶 あんあん」<後編>

絶滅危惧種とまで言われる一丁焼きのたい焼き。 この熟練の技と手間暇かけて作られる愛情たっぷりのたい焼きの美味しさはもちろんのこと、美味しい紅茶も楽しめるなんて。 鳥取県米子の地元の人々に老若男女問わず愛され、ひょっこりやって来た一見さんでさえも大きな器で受け入れてくれるお店「たいやきとお茶 あんあん」。 どうしてこのお店に行ったのか前編の記事はこちら。 ⇒ 「たい焼きと紅茶」 店主の彼女が30年前に、このお店を引き継いで、たい焼きと紅茶のペアリングを提案した当初は、なか

日々是紅茶㉝「たい焼きとお茶 あんあん」〈前編〉

私は紅茶が好き。 家族は和菓子が好き。 だから我が家では「和菓子と紅茶」という機会がきっと一般家庭より圧倒的に多いと思う。 その中でも、いつの間にか「たい焼きと紅茶」は私も大好きな組み合わせのひとつとなった。 けれど、30年も前にこのペアリングが最高だと熟知していて「たい焼きと紅茶」の専門店を開いていた人がいた。 ※今回は割と紅茶日記と言いながらも、たい焼きの尺多めのお話。 でも後半は紅茶との関係もお伝えしていくので、よかったらお付き合いいただけたらうれしい。 米子で夢は

日々是紅茶㉜<番外編>「お釈迦さまに捧げるバースデーティー、甘茶」

今回は番外編。 4月8日は、お釈迦様のお誕生日と一般的にはされていて、各地のお寺では「花まつり」という行事が行われている。 仏教国の中には、旧暦でお祝いする場合もあるし、スリランカにおいては日付ではなく、満月の日にお祝いするので、新暦5月に「ウェサックポヤデー(5月の満月の日)」にお祝いする習慣がある。 日本における行事は? 日本のお寺では一般的に、誕生したときのお釈迦様の像に、甘茶と呼ばれるお茶をかけて、お花をお供えするという慣習がある。 この甘茶というお茶は、「チ

日々是紅茶㉛「ぼやけてしまった紅茶のレスキュー方法」

上質なセイロンティーは、何も加えなくても香りも味わいも品があってそのままで十分美味しい。 私はそう思っている。 けれど、つい色んな茶葉の封を開けてしまって、開封した茶葉がいくつもあったら、一人暮らしの人や家族構成によっては、また紅茶以外の飲み物も普段楽しむ人によっては、茶葉を余らせてしまうかもしれない。 紅茶の賞味期限って? 一般的に紅茶の賞味期限は、パッケージ商品として売られている状態で、2年~3年後に設定されていることが多い。(メーカーの意図にもよる) 紅茶の茶葉は意

日々是紅茶㉚「生チョコレートのほろ苦さを美味しくする紅茶」

さて、前回のシンプルな「生チョコレート」と紅茶のペアリングについて。 個人的な私の実験結果ではあるので、ご参考までに。 ちなみに最終的な実験に使った題材は、 ☆「メゾンカカオ」のアロマ生チョコレート ☆「MITSUTEA」のセイロンティー数種類 ざっくりと結論から言うと、 シンプルでカカオのほろ苦さと香りを楽しむ「生チョコレート」に紅茶(しかもノンシュガーで)を合わせるならば、 「渋みと苦味を一緒に感じさせないような紅茶にする」 ことがポイントになった。 「紅茶を選ぶ

日々是紅茶㉙「Made in Japan な生チョコとロイヤルミルクティー」

前回、前々回に引き続き、「チョコレートミーティング☆」 すっかりチョコレートというよりは桜の気分満載かもしれないけれども、通年チョコレートは楽しませてくれるものなので、遅ればせながらの続編。 もう春気分満載で、花の香りに気持ちが惹かれる今日この頃。 花粉症やアレルギーをお持ちの方は、きっともう大変な季節だと思う。 ミントをいつもの紅茶(できればセイロンティーなら高地産がおすすめ)にブレンドして少しでもスッキリしてもらいたい。 また天然のメントール香を持つ「クオリティーシーズ

日々是紅茶㉘「チョコレート白黒関係とセイロン紅茶」

前回に引き続き、「チョコレートミーティング☆」 まだチョコレートと紅茶の意外な関係は続く。 バレンタインにもらった人、自分で買った人、どちらでもよいけれど、せっかくならバラエティー豊かなセイロンティーを合わせてみてほしいので、惜しみなくお伝えしたい。 前回は、チョコレートの性質と紅茶の合わせ方について簡単に書いた。 今回は実践編。 私が個人的に好きな組み合わせは、オランジェット(オレンジピールにチョコレートがかかっているお菓子)とサバラガムワのストレート。 オレンジの香りと

日々是紅茶㉗「チョコレートに合うのは本当にウバなのか?」

あれこれ鎌倉のチョコレートを楽しみたい! あれこれ紅茶との意外なペアリングを体験したい! そういうニーズが何より私自身にあったので、昨年から始めた「チョコレートミーティング☆」という名の紅茶ワークショップ。 傾向は事前に検証しつつも、バレンタイン商品が並び始める一か月前から本格的にメニューを選び検証してから本番を迎えるので、新年明け早々から私はチョコレートを俄然消費し始める。 昨年は雪でキャンセル、今年は定員に達せずカカオのように苦いぼっちミーティングになるかと思いきや、昨

日々是紅茶㉖2月2日 チョコレートミーティング☆~チョコレートと紅茶の関係~

一年で一番チョコレートが多く出回る季節に突入。 皆さんは、チョコレートを口にする時、どんな飲み物と合わせるだろうか? コーヒーや緑茶ほうじ茶、ワインやブランデーなどお酒と合わせる人も増えているかもしれない。 今回は、紅茶もちょっとしたコツを押さえるとチョコレートととも相性いいよ!というお話。 まだ我が家がテレビを断捨離していなかった頃の昔の記憶。 有名なショコラティエのピエールマルコリーニさんが、テレビ番組で「チョコレートの香りを堪能するには本当は水が一番!あと緑茶も合うよ

日々是紅茶㉕「和菓子にも合う紅茶は?」

あんこ好きな家族と紅茶好きな私。 一緒にいると、自然と和菓子には紅茶を合わせてしまうことが多い。 我が家は、きっと他の家庭よりも和菓子と紅茶の消費量が多いだろう。 緑茶も抹茶も鉄板だけど、紅茶も意外といい組み合わせなのだ。 少し合わせるコツはあるかもしれないけれど。 紅茶の産地や製法などによる味や香りの特徴を知っておくと、和菓子との組み合わせはうんと広がるし、新しい発見もある。 セイロンティーなら、大まかに産地で言えば、 ・程よい渋みのある爽やかな「ヌワラエリヤ」 ・ウッ

日々是紅茶㉔「5月の私を救うハーブ」

もうすぐ5月も終わり。 私が好きなまぶしい緑色が映える季節は今ぐんと濃い夏色に変化しつつある。 この記事、実は5月1日に書いていた。 でも家族のことで慌ただしくしていて、あっという間に月末に。 でも、5月を過ぎても私(たち)を救ってくれるかもしれないハーブなので、投稿してみることにした。 目の前に緑の植物があるだけで、圧倒的な感動がある。 「花より団子」な食いしん坊ではあるが、さらに言えば「花より葉っぱ」な私。 4月から私事では心痛むこともあり、なかなか落ち着かないのだけれ

日々是紅茶㉓「余らせているスパイスがあるなら」

日々是紅茶、日々紅茶を飲んではメモメモしているのだから、もっと気負わずに書けたなら。 日々の紅茶を自分の備忘録としても、視覚的にも残しておけると私も便利。 と思い、写真を撮る余裕があったときは無理なく週1くらいの頻度で記録している紅茶日記。 ところで私は紅茶と同じくらい、スパイスが好き。 食べるのも香るのも見るのも好き。 何かのボタンを掛け違えていたら、インドやスリランカに生まれていた気がする(笑)東南アジアを旅していた時も、各地でジャングルを見ると胸をすくような気持ちにな

日々是紅茶㉒「オレンジ×〇〇の鉄板」

日々是紅茶、日々紅茶を飲んではメモメモしているくせに、それを改めて文章にしたり、パソコンに写真をアップしたりすることにブレーキが。 もっと気負わずに書けたなら。 小さくとも日々の紅茶をアップして自分の視覚的にも備忘録としてここに集めていこう。 先週のカカオティーが気に入ってしまって、最近はカカオティーにちょい足しをしている。 実際に紅茶は甘くないけれど、香りがほろ苦甘いチョコレートを想像させるので、チョコレートを作る気分でちょい足しすると大体大きく失敗はしていない。 人間

日々是紅茶㉑「カカオと紅茶の共通点」

日々是紅茶、日々紅茶を飲んではメモメモしているくせに、それを改めて文章にしたり、パソコンに写真をアップしたりすることにブレーキが。 もっと気負わずに書けたなら。 小さくとも日々の紅茶をアップして自分の視覚的にも備忘録としてここに集めていこう。 ・・・の4つ目。 私は、普段の朝は、何も香りをつけていないストレートティーを選ぶ。 秋や冬の朝のお水は、特に美味しく淹れることが出来るような気がする。朝は茶葉の味を確かめるのに打ってつけのゴールデンタイム。 今朝は珍しく、フレーバー