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日々是紅茶③「オレンジケーキと紅茶」

先日、地元の老舗レストランの焼き菓子を差し入れにいただいた。

鮮やかなオレンジ色の包装紙にかけられたリボンを解くと、する~ふわ~っと包装紙が開き、これまた鮮やかなオレンジがトッピングされたケーキが現れた。セロハンテープをほとんど使わずにぴしっときれいに包まれているこの時点で、ほほ~と感激して中のケーキへの期待も膨らんだ。

パウンドケーキに合うセイロンティーは、テッパン!の香り高いディンブラ。

ディンブラは、高地産の紅茶なので、華やかな香りがしっかり立ちつつもしっかりとしたボディーで程よい渋味があるので、甘いお菓子を組み合わせると、口の中をさっぱりさせてくれて、再びケーキの美味しさを感じやすい。特に油分の多いずっしりパウンドケーキや、フルーツや洋酒が香るブランデーケーキにも、この紅茶は重さとのバランスがいい。

でも、今回このケーキに合わせたのは、あえてルフナ(ストレート用)。

スリランカの南部の産地で、水色も黒に近い濃い褐色。その水色は青いカップに入れるとまるでコーヒーみたいだ。

濃い色に反して、渋味は少なくむしろ甘い。香ばしさもあり飲み応えがある。普段なら合わせないけれど、実験。

さて、食べてみた感想は、、、合わなくはないけれどベストマッチ!という感じではないかな?という印象。

ケーキが一見、バターたっぷりでずっしり重い感じなのかと思ったけれど、思いの外、ふわふわしっとり生地に洋酒の香りがほんのりで、シンプルにオレンジのフルーツ感が楽しめる、親しみやすいケーキだった。

軽やかなフルーツケーキだったので、分かりやすくフルーツの香りを引き立てる「ディンブラ」や優しさの掛け合わせ「サバラガムワ(ストレート)」でも良かったかもしれない。この軽やかさならば、「ヌワラエリヤ」でも良さそうだ。

パウンドケーキとひとくちに言っても食感や味の濃淡など違いがあるからペアリングもまたバリエーションがあるな~、と改めて実感した日。



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