見出し画像

あーしてこーしてそうなりました

かみさまが栗鼠を刷ると
グーテンベルク活版印刷機が
生まれた、
かみさまのリスナー
お葉書を書くより祈る

あしたへあしたへとあさってへね
きのうよりもきょうよりもきのう
みぎひだりみぎひだりとみぞおち

活版印刷機がらがら、
がらがら、天気を刷れば、
空は快晴から豪雨まで、
右から左、馬耳東風、

とんでもなくぐてんぐでん
グーテンベルク活版印刷機
まわしまくったもんだから

積ん読のままの母が
出した詩集のうえに
バナナを乗せて隠し
快晴のために
洗濯機はひたむきにまわり
世界は遍く洗濯物に
はためいていて
火星で犬が出産した
号外が刷られるから
この胸はときめいている

かみさまは退屈だろうから
このまま眠っていて欲しい
ほら、栗鼠の膨らんだ頬で

噛み砕かれた あなたは とてもちいさい

  僕が食べたバナナの皮で誰かが
 滑ったらごめんね、消えたのは
  かみさま、僕をうんだかみさま


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?