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6年生の娘の6月

鬼ごっこパワー

娘の通う小学校では昨年から毎年クラス替え制度が導入されて、今年も新クラス。コロナで休校が続き、クラス編成表は郵送で届き、とりあえず仲良しの子が1人同じクラスにいて娘は一安心してた。ところが、6月にはいって学校がはじまってみると唯一の友達は人気者タイプで休み時間になると娘が話しかけるより先に、他の友だちに囲まれていて近づけない。

「わたし・・・このままじゃヤバいかもしれない」

「今日も休み時間は一人で席に座ってた」

「このままクラスで一人ぼっちになっちゃうかもしれない」

と分散登校が終わる3週目には本人なりに深刻な様子だった。
娘には被害妄想的なところがあって、自分の席の前後の子同士が仲良しで自分の頭の上を会話が飛び交っている時に(絶対わたしのこと邪魔だって思っている・・・)と考えていたらしい。

4週目から通常登校がはじまって、クラスが全員揃うことで何か変わるかな?と少し期待していたら、担任の先生の発案で休み時間に鬼ごっこをやることになった。

「走ることそんなに好きじゃないけど先生の『鬼ごっこやろ〜!』にのっていくとクラスに溶け込んで遊べるから、ちょっと楽しい」

と嬉しそうに鬼ごっこに参加したこと教えてくれた。結局6月4週目は毎日校庭や体育館で2組は鬼ごっこばっかりやってた。毎日帰宅すると

「今日もオニゴやったよ!」

と教えてくれた。

1週間鬼ごっこやってたら、娘に友達ができた。

先生を捕まえるためだったり、男子全滅させるためだったり、クラスメイトや女子同士で協力しているうちに話せる相手が増え

「今日は●●さんに『今日から(名前)で呼んでいい?』って聞かれて、いいよって言ったの。わたしも●●さんを今日から名前で呼びはじめた。一緒に音楽係やることにしたんだ。」

「今日は▲▲さんと一緒に先生を捕まえるために作戦考えたの。中休みに考えたから『昼休みの鬼ごっこも一緒に鬼やろうね』って約束して、昼休みのオニゴでは一番最初に先生つかまえた!」

「今日は委員会を決めたんだけど、■■ちゃんと一緒に園芸係にしたんだ」

という報告を日替わりで聞けるようになった。
6月の4週目が終わる頃には、先生が誘わなくても休み時間になるとクラスで鬼ごっこやっているらしい。たった4,5日でクラスに一体感!

6月5週目の夕飯の時間に「クラスの中でのぼっち問題はもう解決したの?」と聞くと「うん!わたしの周り今では友達いっぱいだよ〜」って、先々週までの様子が嘘みたいに楽しそうで、親としては一安心した。

新しいクラスが全員揃ってから、きっと忙しいだろうに 中休みと昼休み、鬼ごっこやるぞ〜!ってクラスを巻き込み続けた、わたしよりも20歳くらい若いであろう担任の先生の、教師としてのテクニックと行動力と体力と優しさに心の底から感謝の気持ちを伝えたい。

届け!わたしのこの気持ち!宮本先生ありがとう!!

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