「ハモることが好きすぎて、トンネルに行って“一人ハモリ”をしています」
こんな衝撃的（笑）なエピソードを語るのは、5人組ヴォーカルグループ・ゴスペラーズの北山陽一さん。そうです、彼は「ハモリオタク」なのです。

先ほど、NHK BSプレミアムで『22.2chで楽しむ日本エコー遺産紀行　ゴスペラーズの響歌』という番組が放送されました。

という、かなりマニアックな番組でございます。そして、ものすごいお金かかってます！

旧博物館動物園駅、大谷石地下採掘場跡というような歴史ある場所から、高架下や銭湯までいろいろと巡っておりました。本当に場所ごとに音の響き方が全然違う。機械を使って残響時間を調べたり、移動しながら歌ってみたりしながらいつもと違うハーモニーを味わうぜいたくな時間でした。

特に印象深かったのは、栃木・宇都宮にある大谷石地下採掘場跡。雰囲気も厳かで素敵なのですが、壁も大谷石という天然の素材になっていることから、ざらざらした表面に音がぶつかっていろんな方向に散らばることで、音がまろやかになっているという分析がとても興味深かったです。倍音もかなり聴こえていました。

さらに実験として、この歌っている場所から１００ｍ離れたところ（！）に高性能マイクを設置し、響きだけを拾うというものがありました。通常であれば音がこもってそれほど聴こえないと思います。しかし、この場所では主旋律だけでなく、ハモリの方も良く聴こえていました。どれほど反響しているかよくわかります。

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番組も全体的に静かで、歌や響きに集中できる構成でした。趣旨を邪魔しないというか。夜に観てハーモニーに包まれるとすごく気持ちいいです。22.2chの高音質でヘッドホンでじっくり聴きたい…！

ハモリオタクさんもかなり満足されておりました。
また響きを求める旅に出かけたいそうなので、NHKさん何卒ッ…！！