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【恐山】地獄と極楽、あの世に一番近い場所に単独突撃した話②

どうもこんにちはこんばんは、へふなーこです。
またかなり間が空いてしまいましたが、恐山その②です。
その①はこちらからぜひご覧くださいませ。

前回までは、いわゆる「恐山菩提寺」というお寺部分をご紹介してきました。
かなり大きなお寺ですが、特徴的ということでもなく全国どこにでも見られるような景観でした。
しかしお寺の一番奥から左手を見ると、一気に雰囲気が変わったのでした…
今回は写真多めでお送りいたします。

岩場から寺を振り返る
大師堂

先ほどまでとは雰囲気が本当にガラッと変わり、真っ白な岩場だらけに。
よく聞くTHE恐山という景色で思わず声が出ました。
たまたまひと気は無く、さらに曇天ということで雰囲気がますます重い。
この白い岩場は火山岩。恐山は活火山なのです。

納骨塔
賽の河原
至る所に石が積まれる

足元の悪い岩場を進んでいくと、有名な賽の河原が見えてきました。
うーん、地獄(笑)

賽の河原
(読み)さいのかわら

親に先だって死んだ子供が苦を受けると信じられている冥土(めいど)にある河原。西院(さいいん)(斎院)の河原ともいう。ここで子供が石を積んで塔をつくろうとすると、鬼がきてそれを崩し子供を責めさいなむ…
コトバンクより

一生懸命に石を積んでは壊され、積んでは壊され…
何とも辛い話ですが、一説によると「親への祈りが届いて悲しまなくなるまで」積み続けるらしいです。
親より先に死ぬのは罪なので、その罪を償うための苦行とのこと。

血の池地獄
金堀地獄
重罪地獄

その他にも地獄はたくさん。
血の池地獄は日によるみたいですが、池が本当に真っ赤に見えるそう。
金堀と重罪地獄は、硫黄が岩の隙間から噴き出し、見た目も臭いもとにかく衝撃的。
地獄ってこういうところなのかなぁ…と思い耽ってしまいました。

極楽浜(宇曽利湖)
東日本大震災慰霊塔

そして無限に続くかと思われた地獄を抜けると、そこには極楽がありました!
(曇天のためあまり綺麗ではないですが…笑)

晴れていればエメラルドグリーンの水面に真っ白な砂浜と、とても美しい景色が広がるそうです。
しかし水は火山ガスが溶け込んでいるためかなりの酸性で、生き物はほとんど住めないのだそう…

東日本大震災慰霊塔は、平成23年に襲った東日本大震災の犠牲者を追悼して建てられたもの。
毎年慰霊祭も行われるそうで、私も静かに手を合わせてきました。

恐山を参拝した際、頭痛、倦怠感を発症する者がいるが、これは霊的な現象ではなく、有毒ガスによる軽い中毒症状である。体力的に弱い高齢者や、身長が低く有毒ガスを吸い込みやすい幼児は注意が必要である。
Wikipediaより

ちなみによく「恐山に行くと霊感の強い人は体調が悪くなる」と聞きますが、火山ガスの影響が強いようです。
何でもかんでも面白がって心霊現象にするのは本当に良くないですね。

身代わり地蔵のお守りなど

一番人気という身代わり地蔵のお守りも購入し、無事に帰って参りました。
いつかいつかと思っていましたが、思い切って行ってみて本当に良かったです。
「怖いところ」という勝手なイメージが見事に払拭されました。
亡くなった人々を思いながら、また来年にでもゆっくりお参りできたらなと思います。
皆様もぜひ穏やかな気持ちで伺ってみてくださいね。

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