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韓国ロック・フォーク音楽に入門してみた

映画やドラマ、そしてK-POPとあらゆる芸術文化が世界的に支持されている韓国ですが、「そういえばロックバンドって知らないな」、「ロックってあるのかな?」と思ったことをきっかけに、韓国のロックとフォークを聴き始めました。

ここでは、70年代・80年代のロックやフォークを中心に紹介したいと思います。


「미인 (美人)」- 신중현(シン・ジュンヒョン)/ 1974年

正確には、신중현과 엽전들(シン・ジュンヒョンとヨプジョンドル)というバンドの作品になります。シン・ジュンヒョンという人は、韓国にロックを持ち込んだギタリストということだそうです。

ブルースをベースにした曲ではあるものの、リフのフレーズとボーカルのメロディが異質な世界


「아니, 벌써(えっ、もう?)」- 산울림 (サヌリム)/ 1977年

70年代の韓国ロック創世期にシン・ジュンヒョンと双璧をなしたバンド、サヌリムの曲です。明るい曲調と明るいシンセサイザーとは対照的なギターの歪みが印象的で、聞き馴染みのない混ざり方をしています


「햇님(お日様)」- 김정미 (キム・ジョンミ)/ 1973年

サイケフォークの名盤「NOW」の1曲目。上述のシン・ジュンヒョンのプロデュースだそうです。キム・ジョンミはジェファーソン・エアプレインのファンだったらしく、アルバム内の次の曲「바람」は、まさにジェファーソン・エアプレインの「Somebody to Love」を彷彿とさせます


「물 좀 주소(水をくれ)」 - 한대수 (ハン・デス)/ 1974

サウンドはまさにフォークロック。ボブディランからの影響は明らかで、アルバム「Bringing It All Back Home」あたりのサウンドかなぁと。アルバムが発売禁止になり韓国を飛び出しアメリカに渡ったらしい。めっちゃロック


「나 그대에게 모두 드리리 (私、あなたにすべて捧げる)」- 이장희(イ・ジャンヒ)/ 1974年

日本でいう四畳半フォークっぽい曲調で異常にノスタルジック。イ・ジャンヒとこの曲については、「セシボン」という実話ベースの映画になっているらしいです。ちなみに、ドラマ「サイコだけど大丈夫」にこの曲は流れてました


「매일 그대와(毎日あなたと)」- 들국화 (ドゥルグックァ)/ 1985年

一目でビートルズの「Let It Be」が目に浮かぶジャケット。サウンドも後期ビートルズ感がある染みる1曲。ちなみに、ドラマ「応答せよ1988」で囲碁少年の部屋に飾られているレコードはこのアルバム


「아쉬움(後悔)」 - 신촌 블루스(シンチョン・ブルース)/ 1988年

渋い女性ボーカルと渋い男性ボーカルが、爽やかなブルースの演奏とマッチしているシンチョン・ブルースの1曲。「シンチョン」は漢字表記で新村となり、新村という地域で集まって演奏していたブルースバンドということらしい。ギタリスト2人を中心としたバンドで、色んな人がボーカルをしてます


「가리워진 길(隠された道)」- 유재하(ユ・ジェハ)/ 1987年

25歳の若さで交通事故で亡くなってしまったユ・ジェハの唯一のアルバムからの1曲。この辺りからグッと今のポップスへの土台を感じるサウンドになっています。

ちなみに自分は「1987、ある闘いの真実」という映画のエンディングで、この曲を知りました


「비처럼 음악처럼(雨のように音楽のように)」- 김현식(キム・ヒョンシク) / 1986年

上述のユ・ジェハと仲が良く、またシンチョン・ブルースでもボーカルを取ることになるキム・ヒョンシクの代表的なバラード。「君が去った日もこんな雨だった」という歌詞のまんまのような湿っぽい切ないメロディです

ちなみに、原曲はムン・グァンチョルという人の曲らしい


おわりに

ということで、まだまだ門を叩いて覗いてみたばかりの自分が見つけた、韓国ロック・フォークの曲を紹介させていただきました。

こちらのページも参考になります


最後に、韓国のロックに関しては、こちらの本がとても詳しいです


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