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広告コピーライティングを、AIなんぞに任せるわけにはいかない。

2023年、Chat-GPTが爆誕。
人間ライター不要論の燃えさかる業界で、私は確信しました。

「よし、半年後にライターの単価がトータルで上がるぞ!」

文章で成果を出すサービス・ホギコト代表責任者、Webマーケター・コピーライターの日野成美です。

前回のnoteはこちら

今日は生成型AIどう使う?という問題です。

や、去年のAI騒ぎのときに私は思いましたよね。

空気読む人間にすらまともなディレクションできないのに、空気読めないAIに機能するディレクションができるわけねぇだろ。と。

案の定、空気読まない素直なAIが無邪気にフェイクニュースを生成するリスクが表向きになり、あとにはAIを使いこなす人間ライターと単価を上げざるをえないクライアントだけが残るハメになりました。


そんなこんなですが、いまだに議論が尽きないAI活用。
ちょっとホギコトも考えてみました。

生成型AI使ってわかった!ここが困るよ

今回の記事作成にあたり人生初!生成型AIを使ってみました。(今さら〜)

「Webマーケティングで生成型AIを活用する際の落としどころを探る」というような内容でnoteのアシスタントAIちゃんに生成を依頼。わずか1秒でこんな内容を生成してくれました。


……長い!長いので飛ばしてください!

  • AIを使って顧客の行動パターンを予測し、個別に最適な広告を表示することで、クリック率やコンバージョン率を向上させる手法を提案する。

  • AIを活用して自動生成されたコンテンツを利用することで、Webライティングの効率化を図り、大量のコンテンツを短時間で作成する方法を解説する。

  • AIによる自動翻訳機能を活用することで、多言語対応の広告やコンテンツを作成する方法を紹介する。

  • AIを利用して、ユーザーの行動データや嗜好データから最適なターゲティングを行い、的確な広告を配信する手法を提案する。

  • AIを活用して、ウェブサイトのデザインやコンテンツ配信の最適化を行い、ユーザーエクスペリエンスを向上させる方法を探る。

使ってみておどろいたのは、とにかくコンテンツ文章として「淡白」ということ。

ぶっちゃけ読みごたえは皆無です。ただ意外なアイデアも盛り込まれていたので、ブレストの際に選択肢を増やす目的でなら使えるかも。

その後も何度か使ってみて、生成型AIのライティング特徴をざっくりと把握しました。

〜使ってわかった、生成AIのライティング特徴〜

  • 生成される文章で扱うトピックの範囲が広い(狭く深くが苦手)

  • ことばの濃度、強度といった濃淡が文章にない

  • 情報としては的を得ている部分も多い

  • 表現重複や過去形の重複など、文体上のミステイクがほぼない

多くのマーケターが生成型AIに期待をよせつつも、Webライティング面ではメール返信やコンテンツ構成作成といった部分的な活用にとどめているのもうなずけます。

人間のライターが叩きこまれる「読み手の感情や意図を考慮したコンテンツ制作」
というものを、AIはまったくできていない!

たしかに文法上のミステイクや「〜です。〜です。」と過去形が続くといった初心者ぽいやらかしは、生成型AIはおどろくほどしやがりません。

だからこそ文章にとっかかりがない。
ピンとくる興味をひくコンテンツにはなりきれないのです。


……ふっ、所詮はしろうとの作品。
1コンテンツ1要素という鉄則も無視なら、落としどころや結論も散漫すぎる生成内容。

読まれる・反響とれるコンテンツはAIには早かった!
しばらくは人間ライターの後塵を拝する立場として、ヒトの子たちをあがめたてまつるがいい!


人間ライターがAIに勝つために、今後とも必要なこととは

2023年秋ごろにはAI活用も下火になり、予想したとおりライターの単価がじわじわ上がりつつ募集も増えてきて現在に至ります。

スワイプファイル作ってきた側なめんなよ。と人間様がAIに勝ち誇った瞬間なのですが、この騒動で共存共栄の道もみえてきました。


AIを使えば、それっぽいものができる。
たしかに大量生産の現場には適しています。

さらに、ブレストやアイデア出しの現場にはAIがお役立ち。

パターンをとにかくたくさん出せるので、選択肢が広がる。
ホギコトのロゴマークもドラフト版デザインをAIに手伝ってもらい、フクロウのマークに落ち着きました。


AI活用ライターもこれから増えると思います。
「文章品質管理責任者」としてのWebライターです。


だって大量生産にはあきらかに便利だから。


それでも人間Webライターが最後まで勝つために、必要なことがある。
私は思いました。それが、そう。


人間として生きることです。

それでも人間が文章を書く・管理する理由

なぜ読みごたえあるコンテンツがAIには書けない?というともうすさまじくシンプルな理由になるんですよね。

肉体があることばの使い手は人間しかいないから。

肉体があるから五感がある、欲望がある。


人間は文章を読むとき、頭の中で読み上げている。世界中の美文は「読み上げたとき、心地よく響くか」が古来から診断基準でした。

実際のところ、すんなり入ってくる文章の違いは「リズムのよさ」です。

結局は人間=読み手が診断基準、ということ。


広告コピーライティングは、五感のエモさやシズル感に訴えかけながら、利便性も同時にアピールすることで成立します。

真夏のファミマにかけこんで、「ジュワッと!」というPOPコピーを見たら反射的に三ツ矢サイダーを手に取ってしまうように。

雨の日に電車が止まってしまったと出先のYahoo!通知で知った次の瞬間、「どうする?GOする!」とタクシーGOアプリを開くように。


そこには、生きて困っている人の姿がある。
意識に引っかかるように書く、ということは、野蛮にソリッドにアプローチするということです。


AIはまだ、大量のデータを演算してお行儀よい文章を出せる5歳児でしかありません。
AIたちにはまだまだ人生経験が足りないのです。

読み手というのは、結局人間。
生きている人間のいまのリズムに最適化できるのは、人間しかいない。


だから人間ライターとAI共存のためになにが必要って
「書き続けること」
「鍛錬を続けること」
「読んだことないものも読むこと」

これが結局はライターに必要とされるのかな、と。


さて生成型AI。
日野は「ぶっちゃけ自分で書いた方が早いし質もいい。」と思いました。

でも使いたいと思いました。
思索の選択肢が広がるからです。

なんのとっかかりもないツルツルした文章をAIで生成したとしても、ヒトの意識に引っかかる確率は低い。

だから広告コピーライティングやセールスライティング領域は、最後まで人間の手に残されると考えてます。

AIには、人間のことはまだ早い。
でもAIにできることもある。


たったそれだけのために、Webライターやコピーライターという仕事が失われるわけないのです。

自信もっていこうぜ。
われわれダテに、生まれたときから何十年も人間やってないんですから。


本日もお読みいただきありがとうございました!


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