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04 本当に怖い男子校病の実相<後編> #喋ってなんぼ駒井の「独り言ちてなんぼ!」

音声は以下に上がっています!このnoteと同内容を喋ってますので、ぜひ音声でも聴いてみてください〜

https://u8kv3.app.goo.gl/azpvR

GWの所感

 さて、いきなり本筋とは全然関係あらへんねんけど、ゴールデンウィークみんなどんな感じやった? もう俺は完全に寝正月ならぬ「寝GW」やったな。まあ正直3月の末ぐらいから外に出にくい雰囲気なってもうて昼夜逆転まがいのリズムで生活しとったし、その延長っちゅう感じで過ごしとったわけやけど、ほんまなんにせえゴールデンウィークっぽさは一切無くて、その最大の要因はやっぱり灘の文化祭の現地での開催がなくなってもうたことやな。ほんまに灘の文化祭行かへんかったん何年ぶりやねんっていう、2009年(小5)から毎年赴いとったから、10年以上ぶりに行かへんかったことになるな。いやはやって感じやね。

前回のあらすじ

 というわけで今回は前回の「本当に怖い男子校病の実相<前編>」(5/1)からの続きもんでやっていくわけやねんけど、若干<前編>のあらすじをここでも喋っとくわな。前回は主に俺が大学に入学した直後の話をしとって、まとめるとこんな感じやね、すなわち、

① 高校時代の対女子コミュニケーションに関する机上の空論が功を奏して女子と円滑に喋ることに見事成功した俺は、うまいこと大学生活にスライドしたと思い込んで安心しきっていた

② しかし、もちろんそれは目の前の女子と円滑に喋ることさえでけへんやつと比べたらマシやねんけど、気張ってコミュニケーションを取りに行ってもうてる時点でまだまだであって、「気張らずにごく自然体で接する」やつの方が、ぱっと見の女子とのコミュニケーション量は少なくなるかもしれんけど1枚上手やないかってことに(入学して1ヶ月くらい経ってようやく)気付いた

③ 当時を振り返って男をA「女子と喋るように心がけてるやつ」B「気張ることなくごく自然体で接してるやつ」C「女子と喋るんが苦手なってるやつ」と雑に分類すると、男子校出身者はAとCの二択になってまいがちで、そのうちAを選択するやつは(俺を含めて)Cだけが男子校病やと思いがちやねんけど、今から思ったら実はAもCも同じ男子校病である

ぱっと見では全く患ってるように見えへんやつも意外と男子校病を患ってるわけで、つまりこの「男子校病」は表層のコミュニケーションには出現せえへん精神性の問題なのである

ほなどういう精神性やねん

 ということで前回は、「男子校病」ってのは見てすぐ分かるコミュ障とかそういう次元の話やのうて精神性の問題なんやでっちゅうことを言うて終わったと思うんやけど、ほな実際どんな精神性なんやってことやんな。これはもう非常に簡単な話で、すなわち「女性をいっぺん『女性』というフィルターを通して見てまう」っちゅうことやねん。大事なことやからもう1回言うで、「女性をいっぺん『女性』というフィルターを通して見てまう」っちゅうことやねん。もうね、ほんまに諸悪の根源がここに全部詰まってますわ。ほんでこのタイミングでさっきのABCの雑分類を思い出してほしいねんけど、AとCは「女子が女子であること」をめちゃくちゃ意識してもうてる一方で、Bだけはそんなことなさそう、少なくともその度合いが低そうやろ? もうそういうことやねん。明らかにBだけ「女子が女子であること」を過剰に意識し過ぎることなくその人自体とのコミュニケーションが取れてるやん。いやもちろんいろんな女性がおることは俺ら患者も十分に分かってるし、その人自体とのコミュニケーションを取ろうと思ってんねんで、思ってんねんけど、unconsciousのうちに、心のどっかで「〇〇さん」やのうて「女性の〇〇さん」になってるんちゃうかと。すなわち、その人の属性とかそういうのんっていうのは女性であること以外にもようけあるはずやのに、女性であるという1つの属性を過剰に意識してもうてるんちゃうかと、そういうことなんよ。

いっぺん自分の胸に手ぇ当てて考えてみぃ①

 これだから非常に恐ろしいのがどういうことかって言うたら、さっきも「unconsciousのうちに」って言うたように、「自らが男子校病に罹患してるということを自覚してへん男が多過ぎる」ってことやねん。あ、「無意識のうちに」って言うたらええやんっていうのはもう御愛嬌な。まあせやから、俺は大丈夫や〜言うて他人事やと思ってた男子校出身のそこのあんたも、いっぺん自分の胸に手ぇ当てて考えてみぃ。これ、特に危ないのがABCのなかでAに該当するやつな。というのも、Cに該当するやつってのは正直もう誰がどう見たって分かりやすくこじらせとるやん? それゆえまだ自覚もしやすいと思うねん。女性と喋るん苦手やわ、これは男子校病やなって感じで。一方で、Aに該当するやつは、これ俺自身がそうやったからめっちゃ分かるんやけど、「自分は(Cと比べて表面上の生活に)全くなんの問題もない、だから大丈夫や」とか思ってもうて、ほんでもうそのまんま自分の病に気付かんとその後の人生を歩んでいくっていうシナリオがめっちゃあるんよな。だから危険やねん。これは今日の最初のあらすじでは言わへんかったけど、前回、「首都圏の進学校の男子校は文化祭とかで他校の女子との絡みが多いがゆえに、女子とどうこうなるってのがよりもてはやされる価値観が校内に醸成されがちやと思うねんけど、<後編>で論じる文脈においてはむしろこっちの方がきしょいんとちゃうかとさえ思う」って言うたけどや、それもまさにこういうことなんよ。なまじ「女子を『女子』と見てまいがちな文脈で女子とコミュニケーションを取ることに慣れてもうてる」から、めっちゃ患ってんのにも関わらず、なかなか自分が男子校病を患ってることに気付かれへんねんなあ。

ほんまに男子校出身者だけか?〜いっぺん自分の胸に手ぇ当てて考えてみぃ②〜

 つまり、俺がなんでこの精神性に「男子校病」という名前をつけて問題視してるかというと、結局のところ男子校に長いことおってまうと周りに男しかおらん状況が普通やと思ってもうて、女性の『女性である』という側面に「他なるもの」への眼差しを向け過ぎるっちゅうことで、やっぱり絶対に男子校出身であることとこの精神性を有してまうことには相関があると考えられるからやねんな。しかし一方で、別に男子校出身でなくとも、男ばっかりの環境に慣れてもうてる経験が長かったりしたらすぐこの病気に罹患しかねへんってのもまた事実やと思うねんな。たとえば、共学やったけど男ばっかりの部活にめっちゃエネルギー割いてたりとか、男ばっかりおるような職に就業してたりとかすると、これはもう黄色信号やね。特に「男ばっかりの職場」はかなりやばいと思ってて、そもそも多様な性の在り方が広く知られてない状態の世間を長く生きてきたために性を男と女の完全な二元論で考えてまいがちな人の多そうな世代が(偏見でごめんやけど)、場合によっては何十年という長い期間を男ばっかりの環境を中心に過ごしとったら完全に危ないやろ。まあただ、やっぱり思春期、人格形成期の6年間をがっつり男だけで営んでもうてる中高一貫男子校と比べたらまだインパクトは薄いかなとも思うし、俺の当事者意識とも結びつきやすいからここでは「男子校病」って言うてるわけやけど。でもなんにせえ、共学やろうがなんやろうが、男ばっかりの環境で長い時間を過ごすことに慣れてもうてるそこのあんたも、いっぺん自分の胸に手ぇ当てて考えてみぃっちゅうこっちゃ。

いっちゃんやばい層が国まわしてますやん

 そう考えたら、目の前の女子とコミュニケーションをとること自体に難があるか否かということには関係なく、「男ばっかりで過ごす時間の長い学生生活を送って、男ばっかりの職場に勤めるやつ」ってもうフルコンボやん。と思ったときに、結局そのフルコンボみたいなやつらが国まわしてるやんってことに気付くわけやな。すなわち、中高一貫の男子校から東大行って官僚なるっちゅうパターン。これめっちゃ多いやろ。世の官僚のいっちゃんのマジョリティーやないかとさえ思うんやけど、こいつらなんてほんまに男子校病重篤患者なってもうてる可能性めっちゃ高い。しかもさっきも言うたように、ぱっと見は健常者っぽかったりして、それゆえ自分でも自覚できてへんパターンも多いから、ほんまに地獄なんちゃうかなと思うねんな。ほんでこれは極論じみてるんやけど、そういう男子校病患者が自らの病を自覚することなく国まわしてたりするっていうのが、男中心チックな社会からの脱却がなかなか進んでいかへん日本のあんまり良くない部分にかなり寄与してるんちゃうかなと思うわけや。

あれもこれも男子校病に起因しとるやろ

 まあ今こうやって官僚のことやいやい言うたけど、中高一貫の男子校出て東大みたいな男多めの大学行って、ほんでそういうやつが大企業とかの上の方に行ったりするから日本全体にこの病が蔓延するわけで、だからこないだもや、JR東海が、女3人で「女子旅行かない?」言うとこから始まるCM作りよったけどあれもほんまいわゆる男子校病やんな。よう考えたら、メンバー全員女性やねんからわざわざ「女子旅」とか言わんやろ、「旅行」って言うやろっちゅう話なんよ。こんなんほんま世の中に溢れとるんやろうけど、まあその一例っちゅうわけやな。ほんでまた別の例で言うたら、こないだはナイナイの岡村さんが深夜のラジオであかんこと言うて炎上しとって、あれも男子校病やね。あれかてほんま恥ずかしいことに、いかにも俺らがやりそうな話なんよな。まああの人自身は男子校出身ではないけど、やっぱり芸人世界って男中心なわけで、高校もサッカー部やったらしいし、そういうホモソーシャルなノリのなかで女性を『女性』というくくりで見がちになってまう、そういう精神性に起因してるんちゃうかなと思うんよな。まああの人の場合は(矢部さんからの説教を聞いて思ったことには)さらに根深いもんがありそうな気もするわけやけど。なんにせえこんなん挙げだしたらほんまに枚挙にいとまがないわけで、いかに世の男がこの「男子校病」にかかってもうてるかっちゅうことですわ。

ほんまに男だけか?〜いっぺん自分の胸に手ぇ当てて考えてみぃ③〜

 でもこれ、男ばっかりの社会みたいな集団とかが国に影響を及ぼしがちであるがゆえに男子校病っていうコンテンツでこんだけ尺とって喋れるだけで、構造的には女子校および女子大でもおんなじ状況が起こってるんちゃう?ということもめっちゃ思うな。すなわち「女子校病」というか、やっぱり女性は女性で、女性ばっかりの環境に長いことおったりすると、男性の、男性であるという1つの属性を過剰に意識してまうことになったりしそうやなってことは感じたりするわ。

自覚したらマシになってくる

 というわけで今日は「男子校病」っていう病の本質部分について喋ってきたわけやねんけど、いやこれほんまに重ねがさねにはなってまうんやけど、無自覚に罹患してるやつがようけおって、それがいっちゃん恐ろしいことなんよな。俺も最初はこの病について認識できてなくて、いつ頃やろなあ、2回なったあたりぐらいかなあ、いまいちきっかけは覚えてへんというか徐々に自覚に至ったんやけど、逆に言うと自覚さえできれば、己の中のそういう精神性とうまく付き合っていくことで社会に悪影響を及ぼさへんように心がけることはできるわけやし、認識自体も改まっていくというか、女性の「女性である」という側面をone of themとして捉えられるようにもなっていくから、やっぱり自覚っていうのが第一歩なんちゃうかなっていうことはめっちゃ思う。ほんでこの認識の問題は男女っていう文脈のみならずいろんな分野に応用可能というか、いろんな話に通ずるところがあるから、また今後もどっかで関連する話題を扱っていきたいとこやね。まあでも前回と今回ちょっと真面目なこと喋り過ぎたかなっちゅう気もするし、次回はもっとしょうもないこと喋っていこうかな。それこそ、「ではでは出羽山脈」の話とか。というわけで次回はゴールデンウィーク明けになるやろうけど、楽しみにしといてくれってことで、ほしたら今日もここまでお付き合いいただきありがとうございました、ではでは出羽山脈〜〜


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