装甲騎兵ボトムズ

アストラギウスという名前の銀河を二分するギルガメスとバララントという勢力同士の戦争と、その裏で暗躍する謎の組織に運命を翻弄され、振り回される男の物語。

素晴らしい作品でした。最後のオチがマジで読めなかった上にこれしかないなと思う決着のつけ方だった。

最後の最後までどうなるかわからない展開だったのですが、時間の使い方が絶妙だった。

ただのロボットアニメだと思って見始めたのは間違いでした。いわゆるロボットアニメとは一線を画してた部分が多かった。

新鮮に感じたのは登場するロボットがあくまでも“兵器”や“道具”として扱われてるところ。壊れたらすぐ別のに乗り換えちゃうところ。
いわゆる“主人公専用機”みたいなのがなくて、基本ありモノで済ませちゃってます。

一応主人公的に気に入ってる型とかはあって、敵には専用機あったりするんですけど、機体に対する愛着とかの描写は無くて、考えてみれば当たり前なんですけど新しくて気持ちよかった。

出てくるロボットもガンダムとかに比べるとちょっとずんぐりむっくりしてて、最初は「なんかかっこ悪い」とか思ってたんですけど、見れば見る程かっこ良く感じてくる。なんか「スタイリッシュなロボットよりもこっちのほうが兵器としてリアリティあるよな」って思えてくる。実際プラモとかの玩具の売り上げ良かったらしい。

かなり昔(1983〜1984)の作品なんですが、これを観て「新しい」って感想が出たってことは、やっぱ良いモノは時代を超越するんだなと感じました。

どうも本編の前日譚とか後日談がOVAとかで出てるっぽいので、速やかに観なければと思っております。

子供の頃からロボットアニメ好きだったんですけど、個人的に好きな作品TOP3に食い込んできました。まだ自分の中での順位が変動中です。マジで観終えた後の衝撃がデカい。

1年アニメなのでちょっと観るの大変なんですが、興味持たれた方は是非。

P.S やっぱり兵士と言えば島田敏さんだよなぁ。

読んでいただいてありがとうございました。退屈しのぎにでもなっていれば幸いです。