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動物愛護を優先するならクマは絶滅させたほうがいい

2023/11/12:論点を整理して記事を書き直しましたので、はじめて来られた方はこちらをお読みください。

最近クマによる事件(人間に対し敵意があると思しき行動が見られるのであえてこの言い方をします)が毎日のように相次いで日本中を震撼させています。

そのような事件が起こると現実的な対処法としてはハンターによる駆除しかないのですが、何故かそれをすると動物愛護を叫ぶ組織や個人による抗議の電話が殺到するそうです。

これは少し考えてみると実に不思議なことで、動物の権利を何よりも大事にする愛護団体なら尚のこと絶滅に賛成しなければおかしいのです。

今回は動物愛護を優先するならクマを絶滅させたほうがいい理由について記事を書くことにします。

後半では、動物愛護や大学の利権にぶら下がってる御用学者ステークホルダーに配慮して人道的に殺さず絶滅させる方法や、完全に絶滅させずに種としては保全しつつ共存する方法についても紹介してます。

くれぐれも脊髄反射でヒステリックかつ的外れな批判コメを書く前に最後までお読み頂けたらと思います。


絶滅すれば駆除されることもない

そもそもクマによる事件が起こるのはクマ(本州と四国はツキノワグマ、北海道はヒグマ)がいるからです。これらの種が日本列島から消えてしまえばクマによる被害がなくなり、駆除されることもなくなります。

そう、最初から生まれてこなければ駆除されることもないのです。

もっともラディカルな愛護は人間のほうこそ絶滅すべきだと主張してたりしますが、一応それはそれで論理として間違ってはないわけです。

ただ、現実問題として数が多いのは人間のほうですし、百歩譲ってクマの数が人間の数を超えたとしてもクマに投票権もなければ税金も払ってません。

どちらを残すべきかと考えた時に人間のほうを優先することに一定の論理的整合性があるのではないでしょうか。

共存、それは終わりなき不安定な休戦状態

人間がいなくなればいいと主張する一部のラディカルな愛誤を除き、多くの動物愛護団体、学者、行政、一般国民は共存こそ最善の選択肢だと考えているようです。

アメリカのように国土が広く、人間とクマの生息域が分かれていたら共存可能ですが、日本でそれに無理があることは昨今の事件の多発を見ての通りです。

もっともアメリカでも人間とクマの接触はよくあることです。ただアメリカでよく出没するクマはアメリカクロクマという種類で、それはヒグマやツキノワグマよりも攻撃性が低いのでなんとか共存できているのです。

翻って日本ではもともと人間とクマの生息域が近い上に、かつてその緩衝地帯となっていた里山も失われつつあります。

したがって共存するということは人間とクマのエンカウントが頻発し、その度に怪我人や死人が出てクマが駆除され、そして残されたクマの子供が仇討ちで人間を襲撃するという終わりなき不幸の連鎖を必然的に受け入れることになるのです。

これを何千年、何万年と続ければ双方にどれだけの犠牲が出るでしょうか?

九州のクマは絶滅した

ところで、クマを絶滅させればいいという主張をすると決まってこんなことを言うやつが涌いてきます。

生態系ガーは環境利権でメシを食ってるタイプの人間とその信者が多いですが、愛誤もそれに便乗していることはよくあります。

クマがいないと生態系が崩れて人間が住めなくなると主張するやつにはこう反論してあげましょう。

「九州のクマは既に絶滅してるけど生態系が崩れたり人間が住めなくなったりしてるか?」

きっとくまモンがいるから絶滅してないなどと、せいぜい顔を真っ赤にしながら苦し紛れの揚げ足を取るぐらいしかできないはずです。

生態系が崩れるというあるかないかわからないリスクよりも、人間が襲われるという確実にあるとわかってるリスクを回避するほうを選ぶのがリスク管理的にまともな考え方です。

はっきり言って、あるかないかわからないリスクをいたずらに煽ることでメシを食っている連中は合法的な詐欺師です。詳しくは別の記事で述べようと思いますが、この連中の活動資金は税金なので税金泥棒でもあるわけです。

税金泥棒の詐欺師には「生態系は複雑なので何が起きるかわからない」という常套句があります。それは生態系というものが一般人には理解できない複雑なものだということにしておくことで存在意義をアピールしてるか、さもなくば一見複雑に見えるものを単純なモデルに落とし込むこともできない学者失格の無能であるかのどちらかです。

さて、九州でクマが捕獲されたのは1987年が最後で、今日では絶滅したとされています。わずかに目撃情報があるので少し生き残ってる可能性もゼロではありませんが、生態系への影響力は無視できるでしょう。

つまり九州はクマなしでも問題なく生態系が成り立つことを証明したと言えます。しかし北海道の場合はヒグマの影響力が大きいため、急にいなくなると多少は生態系に混乱が生じると思われます。

経口避妊薬による人道的な絶滅法

いよいよ具体的に絶滅させる方法に入っていきます。

実は北海道では1966年から春グマ駆除が行われていて、これは絶滅を目的としたものでした。1990年には絶滅一歩手前まで来ましたが、外国からの圧力で保護するほうに政策を転換し、今日では市街地でも普通に出没するぐらい増えてしまったというわけです。

積極的な駆除は北海道に限らず全国的に行われていて、九州のクマが絶滅したのは国の掌返しが起こる前に殺しきってしまったからです。

ということはかつてのように春グマ駆除をガンガン行い、今度は掌返しせずに最後までやり切れば絶滅させることは可能だということになります。

ただしこれを現代でやろうとすると愛誤のヒステリックな反発は避けられません。北海道においては短期間で一気に滅ぼそうとすると一時的にせよ生態系が崩れる可能性があります。そもそもクマに銃口を向けるわけですから、異常増殖したクマというクマが人間に敵意をむき出しにして戦争状態に突入する恐れもあります。

そこでこれらの問題を一挙に解決しつつ人道的に数を減らして絶滅に追い込む方法として、経口避妊薬を利用した方法を提案します。

これは地域猫を参考にした方法で、今いる個体を寿命まで生かしつつ繁殖を抑制しようという考え方です。

やり方は経口避妊薬を餌に混ぜてドローンなどで山に散布して30年ほどクマに食べさせ続ける、ただそれだけです。

かなり年月はかかりますが、この方法には次のような優れたメリットがあります。

  • そもそも殺さないので愛誤がほぼ抵抗しない

  • クマが凶暴化する原因は親子グマとメスを寝取られたオスなので、繁殖を抑制することで既存個体の凶暴化も抑えられる

  • メスを寝取ったオスに食い殺されるかわいそうな子熊がいなくなる

  • 時間がかかるので生態系はゆっくりとクマがいない状態に適応できる

  • クマに代わって増えてきそうな動物も抑えつけることができる

  • 毒餌と比べて熊肉に残留した場合の危険が少ない(もちろん食べないに越したことはない)

ただしこの方法にもデメリットがないわけではなく、長く続けるうちにクマが避妊薬に耐性を付けてしまう可能性があります。

そもそも人間用の避妊薬がクマに効くかどうかはわかりませんし、クマ用の避妊薬を開発する必要があるかもしれません。

絶滅させずに共存する方法

絶滅させるべき理由や絶滅させる具体的方法を書いてきましたが、実は私個人としては絶滅させることには反対の立場です。

絶滅させたらクマカレーやクマの大和煮が食べられなくなるからです。そもそも避妊薬で汚染されたクマカレーなんか食べたくないです。

また、熊の胆は生薬として珍重されていて絶滅すると手に入らなくなりますし、遺伝子資源の保全を理由にクマ絶滅に反対する人もいます。

九州ではクマがいなくなっても問題なかったですが、地域によっては絶滅した結果生態系がめちゃくちゃになり、後からやっぱりクマは必要だったなとなる可能性が全くゼロとは言えません。

やはり、動物愛護的には絶滅が望ましくても実利を考えれば安易に絶滅させればいいという論調に対しては慎重であるべきです。

クマを絶滅させずに共存する方法、それは飼い馴らすことです。イヌやネコのように家畜化してしまうのです。

野生のクマは避妊薬で絶滅に追いやりつつ食用や薬用のクマを家畜として残すのは動物愛護的には望ましいとは言えませんが、現実的にはこれが落とし所になるのではないでしょうか。

家畜化の遺伝的なメカニズムについて詳しくは記事を改めて述べようと思いますが、最初は食用や薬用が目的でも家畜化を進めることで凶暴さが取り除かれてフレンドリーになり、やがては愛玩動物として巨大なイヌのようなポジションに収まる可能性があります。

とはいえ、ヒグマサイズだとじゃれただけで大怪我するのでトイプードルやマイクロブタのように小さい個体ばかりをかけ合わせてリアルテディベアにしてしまうのもありです。

動物のクマをプーさんか何かと勘違いしてるタイプの愛誤にとっては動物のクマのほうをプーさんに変えてしまうのが最も望ましい結末かもしれません。

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