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ソーシャルメディアに関わる人に改めて知ってほしい情報満載の「はじめてのソーシャルメディア論」

#著書の友人からご恵贈いただいた本の紹介です。

例えば仕事でSNS発信をする人、広報をやっている方、これからそういった業務に関わる人にぜひ読んでほしい!と思ってnoteにまとめます。

(友人であることを差し引いて読んでも)この本は、著者が多種多様な角度から丁寧にまとめた「メディアとは」「時代に合わせたメディアの変化」「ソーシャルメディアの歴史」「ソーシャルメディアが影響を与える人とのつながり」などが載っています。

学生の方向けの本なのですが、ソーシャルメディアを仕事にしている人も一から網羅的に学ぶことができ、これからの課題もよく分かる本なので、ぜひ手にとってほしいです!


「はじめてのソーシャルメディア論」のざっくり内容

ざっと目次を抜粋すると以下の内容です。

第1章 身近なソーシャルメディア
第2章 ウェブとソーシャルメディア
第3章 ソーシャルメディア論の視座
第4章 ソーシャルメディア史(前半)
第5章 ソーシャルメディア史(後半)
第6章 ソーシャルメディアとコミュニケーション
第7章 ソーシャルメディアと社会構造
第8章 ソーシャルメディアと文化
第9章 ソーシャルメディアと政治
第10章 ソーシャルメディアに起因する課題

https://honto.jp/netstore/pd-contents_0633152896.html

ソーシャルメディアの歴史はもちろん、ウェブやインターネットの歴史、メディアとはなんなのか、それが時代ごとにどんな役割があって変わってきたのか、文化や政治にどんな影響を与えてきたのか、人と人とのつながりやコミュニケーションのネットワークをどう変えてきたのか…などなど。
社会学や心理学、工学など分野を横断しながら幅広く、そして一つ一つの事象を入念に紐解いています。

学生の方向けの本なので途中途中に演習がありますが、一緒にやってみると、「そういえば💡」と思う発見があったりとそれも面白いです。

特に印象的だった部分

電話が普及した当時は、なぜ玄関に電話があったのか

「声」の訪問者を受け入れるために玄関にあったといった話の紹介があったり、時代とともに電話の場所も形も変わり、役割も変化していくというのがよく分かるくだりでした。

ネットワークは広がっているけど世界は狭くなっている

社会ネットワークとソーシャルメディアのくだりで言及されていた部分です。世界のネットワークは広くなっているはずなのに、その中でのそれぞれの世界は狭くなっているというのは興味深いですよね。これも「デジタルの足跡」の影響が故なんですかねぇ……。

世界ではじめての商品レビュー機能にネット広告など、インターネット史の「初」とその後を知れる

Amazonが商品レビュー機能を公開したときは批難が多くあったという話や、世界初のネット広告がどんなものだったか、そこからネット広告がどのように変化していったかなどが分かります。

驚いたのが、1995年当時に個人好みにカスタマイズされたデイリーミー(自分専用の日刊紙的なもの)がデジタル社会で配信されるであろうと予言されていたことなんですよね。

本を読んでみて

メディアやソーシャルメディアの過去から現在までがさまざまな角度から分かり、それによって人と人とのつながりや広告、行動、情報の受け取り方など生活に大きな影響を示す部分にどのように変化を及ぼしているのがよく分かる一冊でした。

本書でたびたび言及されている「デジタルの足跡」(オンライン上での行動が記録されたもの)が変化の一因だったり、デジタルの足跡から生まれる情報推薦に課題をはらんでいたり……という側面も理解できました。

改めてですが、多彩な角度から網羅的にソーシャルメディアのことが分かる一冊です。仕事でSNS運用やSNS広告を扱う人、すでに関連業務に携わっている人、広報業務を行う人の基礎知識となると感じます。
ぜひ手にとって見てください!


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