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税務WEEKLY TOPICS:2024年3月第3週

2024年3月第3週(2024年3月18日〜3月24日)に話題になったことや税務に関する重要発表を紹介します。

Q&A関係の更新が多くありました。


法律・施行令・施行規則・基本通達を相互に繋ぐ、税理士・企業の税務担当などの税務専門家向けの六法アプリ「税務法規集」を開発しています。e-Govの最新法令データと国税庁の基本通達を毎月更新して常に最新の状態で利用できます。ぜひ一度利用してみてください。




1. 法令・通達・制度関係

1-1. 2024年4月から「自動ダイレクト」が始まることを公表(国税庁・3/18)

ダイレクト納付の手続が不要になる新しい納付手段として、自動ダイレクトが2024年(令和6年)4月から導入されることが公表されました。

e-Taxの申告等データを送信する画面で「自動ダイレクトを利用する」旨の項目が表示されるので、チェックを入れて送信すると、申告等データの送信と併せてダイレクト納付の手続をすることができる機能です。自動ダイレクトを利用すると、口座引落日は各申告手続の法定納期限となります。
なお、法定納期限に自動ダイレクトの手続をした場合は、その翌取引日に口座引落しされます。

すべての申告手続が対象になるわけではないことには注意が必要です。
詳細は以下のQ&Aとリーフレットで確認することができます。



1-2. インボイスに関する「お問い合わせの多いご質問」の更新と「銀行振込手数料のインボイス対応」についての動画を公開(国税庁・3/18)

定期的に更新されているインボイスに関する「お問い合わせの多いご質問」の更新が案内されました。

今回追加されたのは以下の2点です。

問25 クレジットカードにより決済されるタクシーチケットに係る回収特例の適用
問26 月の中途で適格請求書発行事業者となった場合の適格請求書等の交付方法

引用: お問合せの多いご質問(令和6年3月18日更新)

また、以下の「銀行振込手数料のインボイス対応」についての動画が公開されました。



1-3. 定額減税に関する「令和6年分所得税の定額減税Q&A」の更新を公開(国税庁・3/18)

定期的に更新されている定額減税に関する「令和6年分所得税の定額減税Q&A」の更新が案内されました。
今回追加されたのは以下の通りです。

【控除前税額】
5-3 前月の給与の金額の 10 倍を超える賞与を支払う場合【令和6年3月追加】

【月次減税額】
6-13 扶養控除等申告書に記載された障害者である同一生計配偶者(月次減税時)【令和6年3月追加】
6-14 扶養控除等申告書等以外の様式の使用可否(月次減税時)【令和6年3月追加】

【月次減税の方法等】
7-5 給与の増額改訂があった場合【令和6年3月追加】

【年調減税額】
8-9 同一生計配偶者について「源泉徴収に係る申告書」に記載して提出した場合の取扱い【令和6年3月追加】
8-10 扶養親族について「源泉徴収に係る申告書」に記載して提出した場合の取扱い【令和6年3月追加】
8-11 扶養控除等申告書に記載された障害者である同一生計配偶者(年末調整時)【令和6年3月追加】
8-12 扶養控除等申告書等以外の様式の使用可否(年末調整時)【令和6年3月追加】

引用: 令和6年分所得税の定額減税Q&A(令和6年3月改訂版)



1-4. 令和6年度の運転スケジュールを公表(eLTAX・3/19)

eLTAXの2024年(令和6年)4月から2025年(令和7年)3月までの運転スケジュールが公開されました。

詳細は以下のページで確認することができます。

https://www.eltax.lta.go.jp/news/10131



1-5. 第五世代税理士用電子証明書メンテナンスを公表(日本税理士会連合会・3/22)

4月6日から同7日までの2日間、税理士用電子証明書に関する機器のメンテナンスのために、以下のような影響が出るとのことです。

■ 4月6日(土)9:00 ~ 4月7日(日)20:00
以下の機能がご利用いただけません。
・第五世代税理士用電子証明書管理ツールを利用したオンライン申込、申込進捗状況の確認、受領書の送信
・会員専用ページ上の利用申込書の送付依頼

■ 4月7日(日)9:00~10:00
以下の機能がご利用いただけません。
・第五世代税理士用電子証明書によるe-Tax等での各種手続
・第五世代税理士用電子証明書管理ツールを利用したICカードの動作確認

■ 4月7日(日)10:00~15:00
第五世代税理士用電子証明書管理ツールの「よくある質問」ページへの接続が不安定になることがあります。



2. ブログ

2-1. 弥生・新規導入費用が実質最大80%OFF「IT導入補助金 2024」のご案内(3/22)

弥生が「IT導入補助金2024(令和5年度補正サービス等生産性向上IT導入支援事業)」において、IT導入支援事業者に登録されたことに伴い、対象システムの新規導入費用が実質最大80%OFFになることが案内されています。

専用の特設サイトもすでに用意されているようです。

すでにIT導入補助金2024 事業スケジュール自体は開始されているようですが、現時点では5月20日締切の5次締切までは募集回が決定しているようなので、対象となりそうなクライアントに紹介しても良いかもしれません。



2-2. 『マネーフォワード クラウド給与』『マネーフォワード クラウド年末調整』、令和6年の定額減税への対応を決定(3/22)

『マネーフォワード クラウド給与』および『マネーフォワード クラウド年末調整』において、2024年5月中に定額減税に対応する機能の提供開始が予定されているとのことです。



2-3. シンプルな案件こそ気をつける 簡単なところに慢心という魔が潜む ダブルチェックの体制(3/20)

ひとり税理士の場合、別の税理士によるダブルチェックはできませんが、それに代わるような手法を相続税申告を例として挙げています。



2-4. 賃上げ税制 各年度の申告で明細書の提出が必要に(3/22)

赤字でも適用が受けられるために創設される繰越控除措置の話題です。



2-5. 塗装費用の取扱い_減価償却実務問答集(令和5年12月改訂)(3/19)

屋外の機械装置が長年の風雨で塗装が剥げたので全面再塗装する場合の処理について解説されています。



3. SNS

3-1. 森林環境税に対する不満が噴出(3/20)

森林環境税の課税開始と再生可能エネルギー発電促進賦課金の追加が合わさって、各所で不満をもらすポストが見られました。



3-2. アプリで銀行振込(3/22)

三菱UFJ銀行の CM が内容的にタイミングが悪すぎると紹介した税理士のポストがバズりました。ちなみに、対象の動画はすでに非公開になっています。


2024年3月中旬までの最新法令に対応完了!


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