北海道札幌北高等学校

防災サミットに参加して学んだ事

伊部愛菜
 今回の防災サミットは防災・減災について考える、とてもいい機会となりました。
 防災サミットを通して学んだことが二つあります。
 一つ目は、地域と協力して防災活動を行うことができるのだということです。実践発表を通して、地域の方々と協力して避難訓練を行っている学校が実際に北海道である、ということを知りました。それは、簡単なようで、案外行われていないものだなと改めて感じました。
 以前、中学の道徳の授業で、「釜石の軌跡」を学びました。東日本大震災において、小中学生が先導し、地域の人を救ったということ、自宅に一人でいた小学1年生までもが自力で避難したということが書かれていたことを覚えています。その時は、避難訓練の意味の大きさを理解しました。しかし、今回の防災サミットを通して、先導者がいたことは良かったと思いますが、地域規模でも行い、地域の人々の意識が高くなれば、率先避難者が増え、より自助、共助、公助が充実し、災害が発生した際にパニックを起こして避難できなくなる確率も減らせると思いました。だからこそ、地域と協力して避難訓練を行っている学校があることが印象に残り、とてもいい取り組みだと思いました。
 2つ目は、私達高校生の防災に対する考え方を変えなければならないないということです。私達高校生は、小中高と、義務教育の9年間を終えた今も避難訓練を行い、防災教育を受けています。大人世代はもちろんですが、これからの時代を背負う若い世代の私達にとって、防災教育は絶対に必要です。そのためには、学校の中で防災教育を行うのが一番効率がいはずのですが、意欲がなくなっている人が大半いるのが現状です。だからこそ、私達高校生が、本当に今の防災への取り組みはいいのか、意味のあるものになっているのか、もっと出来ることはないのか、と、批判的思考を持って、防災について考えていかなければならないなと強く感じました。
 私自身、これから今回の防災サミットが意味のあったものとなるよう、防災について、今一度考え直し、行動に移していきたいです。
 
佐藤朱莉
 防災サミットを通して様々なことを学ばせて頂きました。
 各高校の発表では、今まで知識はあったものの、あまり深刻に自然災害の問題について考えていなかった私にとってとても有益なものでした。特に岩手県の高校の発表を聞き、東日本の惨状を繰り返さないためにも、より私達一人ひとりが防災に対して意識することが大切だと気付かされました。札幌北高校では防災訓練を実施するものの、恒例化してしまっていて、あまり意味があるといえるものではありません。なので例えば地域の人と合同で行ったり、休み時間などのいつもと違うシチュエーションで行ったりすることで効果的な訓練ができ、生徒の意識を高めることができるのかなと思いました。高校生ならではの視点で少しでも貢献できたらなと考えています。
 グループの交流では熊の被害について話し合いました。今年は東北や北海道でのクマの被害がとても多く、南区民の私はとても恐怖心を抱いていました。ですが、熊に対する適切な対応法などを話しあい、遭遇しても落ち着いて行動する自信がつきました。熊との共存は難しいと思いますが、棲み分けできるように、人間は必要以上に山に入らず驚かせないようにすることが大切だなと思いました。
 学んだことを学んだままにせず、生かしていきたいです。