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水彩画 2024年4月制作


〈上士別〉

3月末まで北の世界を覆っていた雪が4月に入ると瞬く間に消えて、物憂げに大地が顔を覗かせる。

数日後には、茶色の大地から薄緑の蕗のとうが顔を出す。

蕗のとうの愛らしい花が鳥の鳴き声と呼応して、春を一気に引き寄せたのかもしれない。

摘み取りながら考える。今日は蕗のとうの天ぷらにしようか、炊きたてのご飯に蕗味噌を乗せて春の味を味わおうか・・・・・・と。

さくら

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