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38歳の最後の夜に思ったこと

明日は、誕生日だ。
ついに39歳。40歳が見えてきた。
白髪も増え、シワも増え、体力は落ちたり。
ついついネガティブな言葉が出てきそうだけど、
この一年で変わったことは沢山あった。
すごく、色んなことに前向きになったと思う。

「こんなに幸せなことって今まであったかな。」と思う事もあったし。
逆に、「こんなに辛いことって今まであったかな。」と思う事もあった。

全力で人を愛した一年だった。
逆に沢山の愛も貰った一年だった。
その出来事で、私はやっぱり大切にしていきたい、自分のこともよく分かった。

「最近、イキイキしてるね。綺麗になったね。」と言って貰うことが増えた。
ここでしか恥ずかしくて書けないけど、そう言われるとやっぱり嬉しい。
今が人生の成熟期なのかもしれない。

生きていると、幸せを感じる瞬間もあれば、ショックな瞬間もある。

人生これからだ!と思った矢先に、
自分の努力だけでは、どうにもできない出来事もあった。

それでも、とびきり幸せな瞬間も、神さまはちゃんと用意してくれている訳で。
人生何が起こるか分からないから、
やっぱり、最後まで諦めたらだめだなと。
あらためて思っている。

私が大切にしている根っこの部分を書いていこうと思う。

「優しさ」

いつだってどんな時だって、優しい気持ちでいられる訳ではないけど。
20代後半に出会った言葉がある。

優しさは、人間の「最後の誇り」だと思う。
優しさは、あったかさが無くなると、だんだんカサカサな世の中になる。
優しくなるということは、「強くなる」ということ。

(青空書房の坂本健一さんの言葉より)

悲しいことや辛いことは、もちろん。
少ない人生の方がいいけど。
経験したぶんだけ、相手に対して、自分に対して。
自然と優しくなれるということは。
素敵なことなんじゃないかと、思ったりする。

「ありがとうの気持ちは、思った時にちゃんと伝える」


ありがとうの気持ちを、素直に伝える事。
相手にとっても、自分にとってもハッピーな事だと思う。

バスから降りる時、エレベーターで待ってもらった時、
仕事で心配してもらった時。友達に話を聞いて貰った時、
知らない世界を教えてもらった時。

数え出したらキリがないし、そんな心の余裕もない時だってあるけど…。
やっぱり素直に湧き上がる感謝の気持ちは、思った時に伝えていきたいなと思う。

人生、いつ何が起こるか分からない。
言えずに後悔するよりも、
その瞬間に感じた、ありのままの気持ちを伝えていくこと。
これからも大事にしていきたいな。

「許す」


最後は「許す」こと。
簡単なようで、実は一番難しい事だと思う。

傷つけられたこと、悲しいこと、理不尽なこと、
いじめられたこと、怒られたこと、悔しいこと。

痛みを伴うことだから、許すまでには長い時間がかかる。
ケロッと許せる事もあるし、
色々な人生経験を経て、許せるようになることもある。
もしかしたら、ずっと許せない事も。
この先、出てくるのかもしれない。

相手を許せない時は、自分だって許せない。
それって実は、自分が一番苦しくて辛い事なんじゃないかと思う。

でも…。逆に相手を許してしまうと、自分も許せるようになる。
まるで鏡のようだ。
それは、ふとした瞬間に、やってくるものなのかもしれない。

とはいえ、許せないことが「悪」だとも思えない。
許せないことが原動力となって、頑張れる事もあるし、
全てが悪いことだとも、言いきれないなぁと。
書いていて思った。

でも、許せないことを手放せた時に。
心はフワッと軽くなり、今までよりも、もっともっと。
自分のことが好きだと。そう思えるようになる。
とっても不思議なことだなぁ。

そして、相手の幸せを思えるようになる。
「そんなこと、思う必要なんかないよ!」
と周りに言われることもあるけれど、
性分なのか、それが良くも悪くも「私」なんだなぁと思う。

そんなことを言っても。
生きていると、晴れの日も、雨の日も、どんより曇の日もある。
いつだって、幸せを祈っている訳でもない。
ドス黒い自分だって、ちゃんといる。

それでも、祈ったり、想うことは、
きっと私の「幸せの種」なんだと思う。

39歳の私はどうなっているのか、全く想像がつかないけど。
大事にしたいことはきっと、これからも変わらないと思う。

明日も、みんなが幸せでありますように。
そう想った、38歳の夜だった。

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