こだまとひかりとのぞみよりも速いもの
新幹線のネーミングが、ハイパーインフレを起こしている件。
音というのは空気中を時速1200キロメートルで伝わる。
対して山びこは、自分の発した声が山にぶつかり共鳴して自分の耳に帰ってくるので、3,4倍の距離がかかる。言い換えると、音速よりも1/4程度のスピードである。
各駅停車で"こだま"と言う新幹線がある。
新幹線の速さはおおよそ時速300キロメートル
それは音速の1/4程度である。
なんとも
"こだま"というのは、実にイメージ的にも物理的にもぴったりしっくりくる良いネーミングではないか。
もちろん各駅停車の"こだま"よりも速い新幹線はあり、それは東京大阪間でいうと1.3倍程度のスピードで往来する。
"こだま"よりも速い イメージをつけたいので、ここでは敢えて、こだまの1.3倍と言わす 、4倍程度の音速を連想させるネーミングでも 良いかと思う。
例えば、"おんぱ"、"ことば"、"ねいろ"
などなど。
しかし実際、"こだま"より速いという意味でつけられた 新幹線のネーミングは
なんと"ひかり"である。
念のため補足しておきたいのだが、光とはこの世のなかでもっとも速いとされるもので、 一般的には宇宙の広さを表すときなどに利用される。秒速40万キロメートル、時速でいうと10億8000万キロメートルであり、音速よりも実に100万倍ほど速い。
光は東京大阪間を0.0012秒でつく計算であり、瞬きで目を閉じている間に、120往復できる速さである。
物凄く速い速度を連想させる為に光を用いると、それは人類が知る上での最高速度になってしまう。
"ひかり"よりも 速いものはない、もしも"ひかり"よりも速い新幹線を表現したい場合は、どのような言葉になるのだろう。
"ひかり"と言うネーミングは完全に詰んでいる。
"のぞみ"、、、それは"ひかり"よりも速く届くもの。
参った。実に素晴らしいネーミングセンスである。もはや、人類の想像力、 つまりは望みは 時間と 空間さえも超越すると言うのだ 。
完敗である。この歴史に残る命名劇は、未だ光の届かない未来 までにも、語り継がれる事であろう。
休題緩和。
ネットショップは便利である。
すぐ見つかる、すぐ届く。
特に昨今のアマゾンの的確さと速さには脱帽である。
しかし、何故これまでアマゾンは私達の欲しい物を知り、速やかに配達することができるのか?
それは徹底したデータの収集管理と、それに基づく予測によって、それらの迅速性を実現しているという。
私達の望むものをあらかじめ予測し、前もって品物を 近くの倉庫まで運んで来ているという。
近い将来アマゾンは、私達が商品を望むよりも速く、私達へ商品を届けるようになるであろう。
そうそれは、私達の"のぞみ"よりも速く。
つまり
こだまとひかりとのぞみよりも速いものは、
アマゾンである。
以上、取り急ぎ妄想のみで失礼します。
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