見出し画像

最優先してきた取引先のご担当者の話

最近文句ばっかり言っているみたいで、採用とかもしてるのに情緒不安定なヤバい奴だと思われたら困るので、珍しくハイペースに更新してみる。ちなみに、情緒は常に安定している。気分で怒っているわけでもないし、気分で収まることもない。というか別に怒ってはない。

今日、既存事業では一番の取引先の担当者の方の最終出社日だった。差し出がましいけど、お昼休みに人がいないご入居いただいているオフィスにお邪魔して、留守の方にお菓子を差し入れさせて頂いた。照れ臭いし用事をすませてすぐに退散したので、すごいキザだった気がして恥ずかしい。

その会社の希望にはできるだけお答えすることにしている。確かに最大の取引先の1つではあるのだけど、取引の額が大きいからではない。そんなことでヘコヘコするほどの社交性があればもっと楽に生きてるだろうし、もっと楽に会社を経営している。

その会社とのこれまでのほとんどの細かい会話はその方を通じて行ってきた。(契約事項とかだとGMのこれまた魅力的な人とだけど)
その方がいたから最優先してきたと言っても過言ではない。

理由は大きく2つ。

1つ目。ご入居いただいている施設はおしゃれにリノベーションしているのだけど、どうしても建物自体が老朽化しているので設備トラブルが時々おこっていた。連発していた時期もあったし、僕ならブチギレる。

実際僕は管理会社に何度もブチギレたし、何度もなんとかしてくれと言い続けた。

そんなときご連絡をいただくのだけど、むしろ「いつもごめんなさい。」みたいなニュアンスだった。もちろん必死に迅速に復旧するのだけど、神かと思った。

お金や仕事をもらう時にだけありがとうという会社ではなく、支払いするときにありがとうと言える会社にしようとちょうど20年前。起業したばかりの頃に口すっぱく言っていた。当時は支払い先などない社員一人とバイト1人と僕だけの会社なんだけど。配送してもらった時とか、飲み会会場を貸してもらった時とか、ちゃんとありがとうございましたを言おうと。時々取引先に邪険にされてたから、なおさらそう思った。

それをまさに実践している人だなと思った。素晴らしい会社だなと。(実際は申し訳なさすぎて、そんな呑気に感心している場合などなかったのだけど。)

2つ目は、時々結構な無茶なことを相談される。(一生に一度のお願いも何度かされた気がする。)当時の運用ルールではなかなか難易度の高い依頼もあった気がする。しかも、回答どれくらいかかりますか?と急かされる時も。その気迫が好きだった。こんなに仕事に真っ直ぐ向き合っている人なかなかいない気がする。最近。なんとかしたいという思いが、会社のため、社長のためだから。それがひしひし伝わってきた。いい会社だなと思ったし、いい社長なんだろうなあと思った。

仕事柄、とても多くの管理部門の方々と仕事をしてきた。僕を目の前にしていても、会社の目の届かない場所で、会社の愚痴を言っている人たちや、まったく仕事に関係ないしょーもない話をしている人がたくさんいたけど、時々熱い管理部の人たちがいた。当然熱いもんだから、取引するこっちは気が抜けないのだけど、僕はそう言う人たちと仕事するのが好きだった。普通の課題解決をしたり、杓子定規に断っては、成長できるわけもないし、突き抜けた価値を提供できるわけもない。

久しぶりにそれを感じさせる人だった。だからできるだけのことをしたいと思ったし、最優先で取り組みますと伝えてきた。(きちんと返せたかはわからないけど。)

3年くらいお付き合いしてきてほとんど雑談もしたことないけど、仕事にまっすぐ取り組む素晴らしい人だった。

これまで本当にありがとうございました。

すごく形式的だけど、新天地での今後のご活躍を心よりお祈り申し上げます。もちろんこれからもできる限り最優先で対応しますので、ご安心を。

(写真は全く本件には関係ないけど、家具の入った虎ノ門です。そろそろ正式にオープンします。)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?