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ライターだけじゃ生きていけない?私が働き方を変えた理由

この春から大学職員×ライターとして新生活を始めました。

尾道に移住して2年ちょい、フリーライターとして活動してきてその形態を手放すのは、別にライターが嫌になったわけでもフリーランスに向いていなかった〜!ってわけでもありません。

ライターだけじゃ生きていけない?ううん、そんなこともありません。ライター業にリソース全振りすれば、サラリーマン時代の月収かそれ以上はちゃんと稼げていました。

じゃあなぜわざわざ新しい仕事を?
移住して、フリーランスになって、再就職して。そんなとあるライターの、近況報告noteです。

なんで大学職員なの?

ずばり大学時代、編集者か大学職員になりたかったんです(どどん)

大学職員に憧れたのは、大学時代にゼミの先生と職員さんに足を向けて寝られないほどお世話になったことがあったから。でももっと振り返れば、ちょっとした学歴コンプレックスや大学生活に思い残すことがありすぎた過去の未練なんかもあったんだと思う。

結局、私は卒業してすぐに出版社でアルバイトを始め、転職などを経て編集者になる道を選びました。

現時点でのキャリアを並べてみると、アルバイト→編集者、営業兼制作、編集ライター→ライター→大学職員×ライターとなります。

なんで今大学職員に応募しようと思ったの?

ある日大学に関する記事を書いているときにふと思い立ち、近くにある大学の職員募集情報を片っ端から検索してみたんです。そこで見つけたのが、今勤めている大学の嘱託職員の募集でした。

ちょうどその日がエントリーシートの締切日(消印有効日)で、マッハで書いて投函。忘れた頃に二次選考のお知らせがきて、昨年の夏に面接と小論文の試験を受けてきました。

受けたわけだから志望度はもちろん高かったけど、「ほんとに受かったらライター活動どうしよ??」という考えも頭をかすめていたので、面接では「ライター活動をやめるつもりはない」と宣言しました。それでだめだったら縁がなかったんだろうと。

でも反応は好感触。むしろライターの知見を活かしてほしいと言っていただき、私としてもありがたい面接でした。結果は採用。春からどうしようと本気で考え始めないといけないと同時に、ワクワクしている自分がいました

ライターなら小論文は楽勝?

なわけない。

書いては消し書いては消し、1日以上かけてていねいに記事を書いているのに、シャーペンでぶっつけ本番で90分なんかで書けるわけない。そんな泣き言も言ってらんないから大学時代の小論対策を思い出しながら必死で書きました。

大学で授業を持っているの?

ノンノン。
教員ではなく職員なので、教える仕事ではありません。

大学で何しているの?

地域連携コーディネーターという肩書を拝命して、地域と大学をつなげようとしています。

まだ内部事情など知らないといけないことも多いんですが、移住者×民間・フリーランス経験者×ライターとしてのよそ者ギフトを活かしてとりあえず発言してみる、企画出してみる、勝手に調査結果をまとめてみる、会話してみるなんかを中心に内外の関係性作りをがんばっています。

ライターの仕事はどうしているの?

続けています。
案件数はかなり絞らざるを得なくなりましたけど。
ありがたいとこに仕事終わりが早めなので、大学が終わったらコワーキングやカフェに赴き、日が暮れるまで執筆して帰宅という感じ。

取材案件については、自分で日時をハンドリングできる案件のみお受けしています。主に土日や、平日休暇が取れる日を取材に充てています。

もともと音源をいただいて記事化する仕事も多かったので、ポートフォリオのバランスを調整しました。新しいメディアでの仕事も、ありがたいことに数件増えました。

大学で働くと話すと高確率で「ライター辞めるの?」と返されていたんですが、ライターは辞めません。正直書くのはしんどいけど、ライターの仕事は大好きだよ。

忙しくなったんじゃないの?

これは私も不安でした。やってける?私死なない?って。

でも始めてみるとなんとも良いバランスが保てていて、むしろメリハリが生まれたのはうれしい誤算でした。

フリーランスの頃は1人ブラック企業が常で、24時間仕事のことを考えていたけれど、今は脳みその使いどころが分散されていい感じ。
(※現段階の意見です)

新生活で感じているメリット

・通勤が発生したことで、本を読む時間が増えた
・音楽を聴く時間が増えた
・規則正しい生活になった
・毎日お弁当なので健康的(フリーランスの頃はスライスチーズ)
・学食も利用できる
・嘱託なので陽の高い時間に上がれる
・外との関わりがあって刺激的
・新しい人間関係が構築できている
・毎日誰かと話せる
・職場に図書館がある
・職場に生協がある
・毎日の歩数が増えた
・別の街に通うことで、深呼吸ができる
・別の街から帰ってくることで、尾道にほっとする
・買い物が便利
・仕事終わりに飲むビールがうまい
・金曜日のうれしさは異常
・単純にキャンパスにいられるのがうれしい
・やってみたかった仕事ができている

デメリット

・雨の日の通勤つらい
・毎日メイクつらい
・毎日のコワーキング代がかさむ
・尾道で平日ランチができなくなった
・平日取材が少し難しくなった
・飼っているねこと触れ合う時間が減る

まとめ

ここ最近よく聞かれてきたことをわーっとまとめてみました。

私は35歳までずっとサラリーマンで、独立意欲なんて全然ありませんでした。フリーランスになったのも、最初は移住先でやりたい仕事が見つかるまでのつなぎだと思っていた。だからそう考えたら今回の新生活は、やりたい仕事を見つけただけに過ぎません。

でも、フリーランスの間にライターの仕事がこんなにも大きくなっているなんて。だから、欲張って二足のわらじを履いてみることにしました。

石の上にも3年、じゃなくてもいいと思う。
いつ世界がどうなるかなんてわかんないし、いつ死ぬかわかんないし、好きなことを好きなタイミングでやってみたい。刹那的に見えるかもしれないけど、欲張りなのかもしれないけど、ただワクワクする方向に舵を切っていたい。そんな近況報告でした。

一緒に飲みましょう。