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つまり、僕が作るのはいつまでも「一点もの」だけだ

年が明けてもう2ヶ月経った。
もちろん楽な一年になるとは全然思っていなかったけど、いきなり大変だこりゃ。

コツコツ続けてきた商いをガラッと転換しなければいけなかった人、我慢しながら変えずに続けてきた人、昨年はそれぞれ苦悩したと思う。

僕は、新しいことは始めながらも、どちらかといえば後者を選択した。
会えない。
でもオーダーでシャツを作り続けるにはどうしたらいいのか、会えるタイミングでどうしたら喜んでもらえるかをたくさん考えてきた。

そして2021年、まだまだ会える機会は増えなさそうだなと思った時、やっぱり「オンラインで販売できるもの」がほとんど無い脆さに直面した。
半年は我慢できた。
でも、また半年我慢かと思うと、そんな体力はない。

じゃあ、僕は「オーダー」シャツ屋を辞めるのか?
いや、たくさん同じシャツを作って販売する様子は、何度試しても浮かばない。

これまで、お一人おひとりに寄り添うシャツを考えて作ってきた。
それは紛れもない一点もの。
僕はオーダーシャツ屋として一点ものを作り続けている。
それならそれを続けよう。そう思った。

結論も手段も変わっていない?

そう。でも、これからは自分から湧いてくるアイディアを形にする一点ものを作って、それが合う方を探すやり方も試したい。

3/5 19:00〜

オンラインストアをオープンさせる。

『いきなりラス市』という駄洒落が言いたかっただけみたいなネーミングだけど、つまり出品した時点で最後の一つ「ラス1」、要は一点ものということが言いたかった。笑

ネーミングはふざけてるようだけど、シャツたちは真面目にやってます。
初回に間に合ったのはたった8点だけど、渾身の8点。
個性豊かなもう2度と作れない服たちが並んでいる。

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いろんな種類の生地を切り替えて作ったものを中心に

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アーティストと一緒に作ったものも。
本当、見てるだけで楽しいので、サイトを覗いていってほしい。

お客様に合うのか…?

でも、やはり残る懸念は「買ってくれたお客様にフィットしなかったら…」ということ。
これまでほぼ全てのオーダーを試着、もしくは採寸があることを前提として受けてきたので、オンラインで販売する怖さは正直ある。
どんな着こなしもしやすい「包容力」のあるパターンを心がけているものの、やっぱり合わないと格好悪い箇所というのはある。その一つが「袖丈」。

そこで、今回は「七分袖」や「半袖」「ノースリーブ」など、きっちり合わなくても着こなしやすいものを多めに揃えている。
長袖ももちろんあるので、お手持ちの服を測って、表記されているサイズと見比べてみてほしい。

しかし、販売開始を予告している当日というのはなんとも心がザワザワする…

https://holoshirtsoando.square.site/



オーダーという業態を選んだ時点で「無駄なものを作らない」が頭にありました。これまでもこれからも、ちゃんと袖を通して着倒してもらえるシャツ作りを続けていきたいと思います。