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サラリーマンが「FIRE」をゴールにしてはいけない理由

働かずに生きていきたい。
会社に行きたくない。

日曜日の夕方に
そんなことを考えてしまうことも
あるだろう。

多くのサラリーマンは
時間を切り売りしてお金を
稼いでいる。
生きていくために。
私自身もその1人である。

会社から逃げ出したくても
逃げ出せない。
事実上、1番足かせになるのは
経済的な自由ではないだろうか。

平均貯金額を眺めても


「家計の金融行動に関する世論調査
(令和3年)」
によると、
40代の平均貯金額(預貯金額)は金融資産(※)を保有している総世帯で530万円、
金融資産を保有していない
世帯を含んだ場合は379万円だそうだ。

530万と379万の平均は
今置かれている会社の立場であったり、
家族構成によって受け取り方は異なる
だろう。

会社でどうしようもないことが
あったときに上司に辞表を
叩きつけて辞める。
今すぐその金額だけで転職先の
あてもなく飛び出す。

その勇気を持ち合わせて
いる人は少ないだろう。

それではある程度の経済的な
自由が担保されている
状態とは何を指すのだろうか。

FIREだけがゴールなのか

経済的な自由を
象徴する言葉としてとりあげられる
FIRE。

その意味をもう一度おさらい
してみよう。

FIREは以下の4つの
キーワードの頭文字を
取ったものだ。

①Financial
②Independence
③Retire
④Early

ざっくり言うと、経済的自立をして
早期リタイアすること
をさして
使われることが多いだろう。

満員電車に揺られ、
上司にはどなられ、
家に帰れば家族に煙たがられる。

そんなサラリーマンにとって、
お金の心配なく、
会社から離れられるなら
夢のような話だろう。

巷ではこんな本が溢れていた。
実際にほーりーが読んで
参考になった本なので、
ぜひチェックしていただきたい。


ただこれが理想的な未来と言えるのか。
それは甚だ疑問であると言わざる
を得ない。

早期リタイヤは楽しいのか

学校に行かなくていい。
会社に行かなくていい。

なんて甘美なフレーズなのだろうか。
しかもその前提、裏付けとして
経済的な自由を保証する
十分な資金力があれば。

ただお金さえ持っていて
何もしなくていいというのも
それはそれで自由の刑に処されている
のかもしれない。

以前に宝くじの当たった人の末路を
描いた本を読んだことがある。

突然、大金を手にした人は
「使い方」を知らないと
悲惨な末路が待っていることが
よくわかる。

大金を手にいれたり、資産が
一定の目標額に達することが
FIREのゴールというわけでは
なさそうだ。

コツコツお金を積み立てて
いかなければならない
私のような凡人サラリーマンも
ただお金を貯めるのではなく、
自分の財布の支出を
丁寧に管理することから
はじめることが大事だと
つくづく感じる。

ただ大金を手に入れる、
大きな貯蓄額に達することが
経済的自由を得て早期リタイヤを
するということではなさそうだ。

目指すのは「F」と「I」でいい

では早期リタイヤは少し置いといて
考えてみよう。

お金の欲求はあればあるほど
欲しくなるものだ。
そのお金の欲望は限りないものである。

食欲、性欲、睡眠欲といった
一般的な人間の欲求は満たそうと
思えばハードルはそこまで高くないだろう。
満たされると慣れる。

限界効用の逓減という言葉が
あるように、人間はいい意味でも
悪い意味でも慣れてしまう生き物だ。

だから我々凡人は適度な刺激を
受けられる環境に居続けないと、
宝くじが突然当たった人のように
道を踏み外してしまうかもしれないのだ。

だから、凡人サラリーマンは
Retire Earlyを急ぐのではなく
Financial Independence、つまり
経済的自立を目指していくべきでは
ないかと考えている。

少しの土台と「ゆる〜くつながるFI」

最近自分の期待しているのが
週休3日制度の創設だ。
できたら真っ先に手を上げて
しまうかもしれない。

これができると、土日に加えて
水曜日も休むことができる。 

全ての日が休日に隣接するので、
いわゆる「3連投」がなくなる。
いまのプロ野球の中継ぎ投手も
過酷な連投は少なくなった。
時代は変わっていくのだ。

そんな考え方、素敵だなと
この本を読んで思った。

少し基本給が下がるかもしれないが、
休みの時間を使って、副業に
勤しむこともできる。

完全にリタイヤすると、
自分から積極的に行動しない限り、
所属するコミュニティは限られる。

なにもすることがない。
その事実は人間をとことん老けさせて
しまうのではないかと考えている。

小学校の登下校の通学路の信号。
黄色い旗を持って子どもたちを
誘導するシニアたちは本当に
イキイキしている。

きっと彼らはボランティアで
やっていて報酬が発生しているわけでは
ないだろう。

人は役割があると、
輝く
のだ。

当たり前だと思うかも
しれないが、年齢を
経てくるとその与えられた
役割でさえも全うするのが
億劫になってくるのである。

所属するコミュニティも限られ、
どんどんと社会的なつながりが
乏しくなると、認知症の
リスクも高まってくる。

年齢を経れば経るほど、
完全にリタイヤするのは
私は危険ではないかと考えている。

だから、まずは会社に依存せずに
ゆる〜く社会とつながる場所を
作ることから始めたい。

会社という利害関係を抜きに
して語れる友人を新たに作るとか。
ちょっと副業にチャレンジして
みるといったことである。
またいきなり稼ごうと焦らなくても
いいのである。

あとはコツコツ積み立てて、1年ぐらい
働かなくても大丈夫な最低限の
貯金があれば少しはメンタルは
安定するのが私の実感である。

まずは会社以外の
ゆる〜いつながりを作ろう。

そのあとで少しずつ経済的な
自立の基盤をつくっていこう。

その方法と体験については
今後書いていこうと思うので、
私のプロフィールの横のベルマーク
をオンにして待っていてほしい。
最近のnoteの新機能である。

完全にリタイヤしちゃうよりも、
人は結局少しでも誰かと
繋がっていないと
おかしくなっちゃう生き物なんだ
とつくづく思う。

お金よりも誰かといつでも気軽に
話せることがあなたにとって
大きな資産なのかもしれない。

最後まで読んで頂き、ありがとうございます。 みなさんが生き生き健康に働けるためのメッセージを発信していきます。 ぜひサポート、よろしくお願いします。