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お稲荷さんは「祟る」のか?

「稲荷は祟るのか??」

「稲荷神社は見返りを求めるので参拝NO」

「願いが叶ったら手土産持って挨拶に行かないとたたられる」
(イヤ、願いが叶ったら手土産持って挨拶行けよww)

「稲荷神社怖い」
というと発言を良く聞きますよね

はてなブログのリメイクです
かつて、1か月以上文献とか調べまくった
+その後わかってきたアレヤコレヤを追加している
リメイク版です。

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「お稲荷さん」の祟りってなに?

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実はうちの一族「稲荷神社」を
江戸時代に地元に勧請して先祖代々祀っています。
・・・「なんちゃって稲荷」ぽいですけどもww

「稲荷神社」は「見返りを求める」「たたる」のであれば、
江戸時代から先祖代々祀っているうちの一族は
オモックソ見返り求められて、
時にはたたられているかもしれない一族ということです。

あれ?そうなの?
うん、まあ、似たような話ではあったわね・・。
⇒⇒あったんかーいww

祟っていたのはお稲荷さんじゃなかったんだけど(苦笑)

わたしが実母を「妖怪きつね憑き」と呼んでおりまして
とりあえず、「きつねってテイでやっとこか?」
(何を?ww)

実際はきつねじゃなくて
鎌倉時代に家督争いでヤラレちゃったアレだったんだけど
(アレってなんやねんww)

結局何が祟ってたんだい?って話ですが
結局「人」が祟ってました

結論として、
「たたられる、見返りを求められるような現象もある
だが、それのきっかけはあくまでも人間側の問題」
というしごくまっとうなところに着地してます。

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「見返り・たたり」とは


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①    「一族のマイナスのカルマの蓄積」が
キャパオーバーで表面化したもの

②    「願いが叶っても手土産持って挨拶に行かない」ので
「眷属の何か・招致された何か」達が怒っている

③    ①と②のミックスに「その辺に漂ってる悪霊」が引き寄せられて
事が大きく成ってきている

理由はこの3つくらいで、
ミックスされた感じですね。

結局「人間側」のせいですね。

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「お稲荷さん」の基本を押さえよう

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お稲荷さんの基本を押さえておきましょう。
基本的にはこの3ラインです。

3大稲荷とか、5大稲荷とか言ったりもするけど
わたしに言わせれば「2大稲荷とその他」です。

①    伏見稲荷ライン*古来の神道系
②    豊川稲荷ライン*インド融合の仏教系
③    その他、「となりのお稲荷」さん系
   です。

そもそも「お稲荷さんの基本」は

わたし達人間が
現実社会で嫌な思いばかりしない様に
出来る限りそばで守ってくれるという
優しい有難い存在です。

なおかつ神格が
「白狐の神レベル」から
「ちっこい精霊レベル」までいて
わたし達の生活にけっこう手出ししてきます。

とても頼れる親身になってくれる存在、
それがお稲荷さんであり、
「稲荷に属する見えない何か達」です。

他には
野良の悪い何かが「きつね」っぽい外見を
形作ることもありますし
「妖怪・妖狐」と言われた存在も居たようですね

玉藻の前(たまものまえ)は
天皇をたぶらかした九尾のきつね

葛の葉狐(くずのはぎつね)は
安倍晴明のお母さんと言われてますね。

でも「お稲荷さんの基本」は
出来る限りそばで守ってくれる「良き存在」です

大事な事なのでもう一度
「良き存在」です

ひょいひょい祟りませんし
ひょいひょい妖怪にはならない。

祟るとすれば、
それはやはり人間側の都合ですし

妖怪化するのは
人間の黒い想念を受け取るからです。

結局「生きてる人間のせい」だし
「生きてた人間」のせいですね。

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伏見稲荷ライン*古来の神道系

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稲荷の最初は「京都の伏見稲荷大社」系列。
千本鳥居で有名なアソコを本所としています。

伏見稲荷系だけで全国に3万社ある
「稲荷オブ稲荷」
稲荷の中の稲荷です!!

絶対にココが稲荷のトップだってば!!!!
(力一杯!!!)

伏見稲荷大社は日本を代表する神社仏閣
年間の総観光客数は1000万人とも言われますね。

「伏見稲荷」は朝鮮から渡来した秦氏の氏神であって
日本の祖神ではないという説もありますが

秦氏の「神」と「山の神」が融合して
今の形になったようです。

実は「稲荷山」自体
この「伏見稲荷」が祀られるも
ずっと前からの霊山。

そもそも、「水」の豊かな山は「稲荷山」だけでなく
全て霊山として今でも信仰の対象になっています。

何故なら「水」が命に直結しているから
ですから古くから「稲荷山信仰」があったわけです。

いまから一万五千年レベルでの昔・・
縄文中期あたりからでしょう

所説のうちの一つ
古来の稲荷山信仰は「稲荷」ではなく
「稲生る(いなる)」であり
純粋に五穀豊穣を祈るもの

「春に山の神が里に降りて来て
田の神となり
秋の収穫が終わるとまた山に帰る」
といわれたのが古来の「稲荷信仰」です。

「田の神」の化身だとか神の御使いという扱いが
「きつね」です。

あの「尻尾」がたわわに実る稲穂に似ているからだとか、
稲を荒らすねずみを食べるからだとか諸説あります。

さて、「神社」なので誰かが祀られているわけです
伏見稲荷の御柱はなんでしょう。

こちらは「宇迦之御霊神」(うかのみたまのかみ)と呼ばれる
五穀豊穣を司る女の神様が主柱
他に佐田彦大神(こちらは猿田彦大神と同じ)
大宮能売大神、田中大神、四大神
この5柱を総称して「稲荷大神」と呼び、霊山とされます。

御柱の「宇迦之御霊神」(うかのみたまのかみ)は
スサノオ命の末娘。
カムオオイチヒメの子供というのが一説。

他に日本書記では
「イザナギ」と「イザナミ」の気力が無いときに産まれた子
伊勢神宮の外宮の主宰神「豊受大神(とようけのおおかみ)」と
同じ方と言われます。

古代文献ホツマツタヱによると、
この「豊受大神(とようけのおおかみ)」は
イザナギのお父さんで
天照大御神に教育を施したお祖父ちゃんとされています。

そして「きつね」については
天照大御神に対する反乱(ハタレの乱)が起こり
その討伐の時
打たれた反乱者の「キク道」の一族が「きつね」

捕縛されたけれど
「助命」してくれた「荷田の神」(カダノカミ)
(荷田の神は豊受大神の8代下の子孫)
に一族揃って(33万人)眷属としてつくようになった

この荷田の神は間の峰に「荷田社」として
祀られています。
伏見に行かれた際はこちらにも忘れずにお立ち寄りください。

どちらにせよ伏見稲荷神社では
「狐」は眷属神であり御柱とのお取次ぎ役
霊性の高い狐=白狐として位置づけられています。

霊性が高いほど
「ちんけな人間のことはある意味どうでも良い」ので
絶対祟りませんwwww

祟られるのは「人間側」の
おごり高ぶった気持ちや罪悪感
そういった「想念」に集まってくる
「悪い何か」です


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豊川稲荷ライン*インド融合の仏教系

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「お稲荷さん」の双璧のもう一角
「豊川稲荷」の仏教系

曹洞宗の寺院で正式には「妙厳寺」というお寺。
約580年前の室町時代(1441年)に創建されたとされます。

仏教系の方が現世利益に強いので
商売繁盛の祈願はこちらがオススメですね。

こちらは「ダキニ天」と
「御使い狐」が結びついた
仏教系の「お稲荷さん」になります。

「ダキニ天」は空海上人が持ち帰った
真言密教系の「お寺」に鎮座している、
白い狐にまたがる女性の姿で表される「天女」さまです。

さて、この「ダキニ天」。
出所はインド・チベットの「ダーキニー」と呼ばれる
女神様といわれています。

「シヴァ神へ人の心臓を供物としてささげることで
魔術を行う女神」

「女神カーリー(戦闘と殺戮を好むシヴァ神の妻のひとり)の眷属
として戦闘に加わる女神」

なんだか怖い系の女神様がこの「ダーキニー」

*心臓を食ってきた女神
*墓場で人肉を食らう
*人の死ぬ半年前を見る能力があって
死んだらすぐに心臓を取りに来る
*「オ〇ム真理教の愛人グループ」の名前
ろくでもない話ばかりが巷で出回っています。

ダーキニー(ダキニ天)のもともとの出所は
インド仏教、ヒンドゥー教・・・
では無く、
実はもっと古く、もっとささいな地方の女神様のようです。

こちらの「ダーキニー」にも二説ありまして、
一つはインドのバラマウ地方。
ドラヴィダ族の中の一部族のカールパース人の地母神。
麗しい裸体の土地の豊饒を司る女神様であるという一説。

*ドラヴィダ族の一部族のカールパース人の文献が意外と無くて
これ以上の詳細は今のわたしでは不明。

ドラヴィダ語を話す人々の共通する神話に
「はるか南方の今は沈んだ広大な土地が自分たちの故郷」
というのがあり、もしや、ムー大陸では?

ムー大陸の古い古い女神様なのでは?みたいな!
誰か知っている人がいたら是非教えてください。

あと、ドラヴィダ族は性におおらかで、
女性をとても大切にしていたという縄文時代と
とても通じる思想があったようですね。

もう一つは「ボン教」と呼ばれる教えの中。

この「ボン教」は
チベットの奥地「タジク」という国の王子が起こしたといわれ、
かれこれ一万八千年前から
口伝、実体験で伝えられてきたといわれている教理です。

この「ボン教」では「女神ダーキニー」とは
女性の覚醒者(女版仏陀)のことで
「空行母(くうぎょうも))」と呼ばれる天女様です。

「ボン教」の聖者ナーローパという人の
性的パートナーで、
エロい方法で相手に覚醒をもたらし、
自らも覚醒にいたった女神様といわれています。

*****
この後はわたしの推測話ですが、
「タジク」という国はおそらく侵略をうけ、
負けたのだろうと

「勝てば官軍負ければ賊軍」。

ボン教は一度ヒンドゥー教に負けてその配下、
神々も眷属神に落とされたのではないだろうか・・
女神様も、女神から眷属へ格下げになってしまった。

それがシルクロードをわたり
日本にやってきた時に
もともとの神性が戻り
「白い狐にのった天女」になっていく
・・・なんというロマン!

でも、もうこれ以上は追求しない。

*****

*ボン教自体は今も存在しています
同じものかどうかはなんとも言えません。
「タジク族」と呼ばれる中国の少数民族と
「タジク」国が同じなのかというと
これまたなんとも言えません。
調べたい人は調べてください。

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どちらにしろ、

「ダーキニー」は相当昔から
インドの方面では神格化された女神様。

一万年以上も生きていて(?)
人間ごときのチンケな事で
いちいちたたりませんよww


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となりのお稲荷さん系

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こちらは純粋に「田の神」「田の神の使い」を
祀っていたもの(過去形)です
「山の神の御使い」系ですね。

『古来の稲荷信仰は「稲荷」ではなく「稲生り」で
純粋に五穀豊穣を祈っていました。

「春に山の神が里に降りて来て
田の神となり
秋の収穫が終わるとまた山に帰る」といわれた
古来の「山の神の信仰」。

そこから、江戸時代あたりに
「伏見稲荷招致」が流行った時期があったので
ふらふらしてたお坊さんモドキが
「稲荷」を「降ろす」というのをしていたのではないかと。

その後子孫たちがアレコレしたんじゃなあいかと

伏見系でも
豊川系でもない
なんちゃって稲荷も
日本のそこかしこにあるようです。

うちの本家にあったのはコレっぽいので。

*****
*狼も同じく「田の神の使い」とされていますが、
おそらく狐よりも「群れ」で山中に過ごすことが多く
人里に下りてくることがなかったのでは?・・・
で、神格化されることが少なかったのではないかと思います。

狼を祀っているのは、
八百万の神々を祀る日本では珍しく、
全国で20あるかかいかくらいなのです。

*****

ここからも推測ですが、

古来からの「田の神」の「使い」である「狐」
これが「人里でなんらかの死」を迎えたときに
山に戻して葬ったとか、
そんなことが「田の神の使い」=「狐」を「祀った」
なんちゃって稲荷の始まりなのではないかな。

この「なんらかの死」
「死の内容」によっては
「狐はたたる」という「現象」が起きる可能性は大きい。

例えば、天災で大凶作が起こった時
「田の神」の「使い」だろうがなんだろうが
獲って喰ったに決まっている。

自分や子どもが飢えて死ぬかもしれない瞬間には
それはただの「食べ物」だと思いませんか?

わたしだってそんな事態にはきっと
飼い猫をひねって子供たちに食べさせると思う。
そうして泣きながら自分も食べる。(笑)

古来から一族が大事にしてきた
「田の神」の「使い」を殺して食べる。

そこに、「人間側の罪悪感」がおきないわけがない。

その後には「田の神のたたり」をおそれて
「稲荷」として祀った可能性は高いですよね。

「狐や狸が人をだます」といのも、
「人里でなんらかの死を迎えた狐」
もしくは「狐に似た尻尾を持つ狸」を
摂ってっ食った「罪悪感」
そんなあたりからきているのではないだろうかと推測します。

でも、「タヌキ汁」は聞くけど
「狐鍋」「キツネ汁」って聞かないなあ。
東北では意外と最近まで「犬鍋」ってあったけど・・・
この「犬鍋」が「狐」だったとしたら、
東北方面には「稲荷神社」ってそこかしこにあるのでは?

いや、知らんけどwww


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「山の神」から「里の神」へ

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もともとは
「農耕の神」「田の神」
「五穀豊穣の神」ではあったけど、
今は
「商売繁盛」
「万病平癒」
「学業成就」果ては「安産」まで
ご利益があるといわれています。

特に赤坂の豊川稲荷別院はこれまたすごいですもんね。
(伏見系も豊川系もその他系も、商売繁盛込み、です)

江戸時代には「正一位稲荷大社」「豊川稲荷」は
「商売繁盛」の神様として
各地への勧請が流行ったそうです。

江戸では花町にまで勧請されたのだとか。
そうして、庶民派も参りやすい神様になっていったようですね。

「山の神」から「里の神」へと
時代に合わせて変化していったのです。

*****

「お稲荷さん」のたたりとは?

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なんにせよ
稲荷系の神社は庶民官民問わず多くの人間が長い間
「ご利益を求めて詣でる人気の神社」です。

「ご利益を求めて詣でる人気神社」
ようするに人が沢山来るわけです。

江戸時代からの人気ということは、
とんでもない人数が詣でているわけですよ。

そう、とんでもない人数が
「自己の利益」の御祈願に来ているわけだ。

「商売繁盛」=「ご利益」≒「我欲」

とんでもない人数のなかには
「ぐへへへ、お前もワルよのう・・」見たいな人も
いっぱい居たと推測できますよww

「想念と呼ばれるもの」≒「エネルギー」だと考えると

「稲荷系」にはとんでもない質量の
「我欲の想念」が渦巻いていると思いませんか?

日本各地で積み重なった、
「誰よりもお金が欲しい」
「自分の現世利益の追求」
「自分中心の考え方の想念」。

この「我欲の想念」に
「詣でた人間の我欲がリンクした場合」には
「見返り」も発生するでしょう。

って、思いませんか!?そりゃ発生するわな。

つまりですよ!
「どこ系の稲荷」で
「祀った理由」がどこにあったのかっていうよりも

「勧請側」や
「参拝者側」の
「個人の意識」が

「どこにあったのか」、
「どこにあるのか」に
ものすごく影響を受ける
ということです。

稲荷神社は「たたる」「見返りを求める」から参拝しない
なんて簡単な話ではない。

人間の意識、想念の問題ですね
神様のせいにしちゃいかんよね。

つまり・・・

あなたの意識は「今」どっちに向いてますか?
ということだし

あなたは今どんな在り方なんですか?
ということだよね。

あなたの意識は今どこに向いてるのか?
どこにリンクしてるの?ってこと

実態を持たない「神様関係」が
こちら側にちょっかい出そうとしたら、
「生きている人間」と
「人間の意識」が必要なんだもの。

わたしの「この理屈」で言ったら
「稲荷」だけでなく、
「どんな神様」も「参拝できない人間」が
山ほど出てきちゃうわねwww

参拝のお作法がどうこうの問題じゃないってことだよ。

稲荷系のみならず、神様に参拝する場合
「罪悪感の無い自分」であるべし、

尚且つ、
「私利私欲に走らずに皆の幸せ、
皆の成功を祈れる自分」であるべし、
そうゆうことですね!!!

一部、推測も入っていますし、
スルーしているところも多々あります。
わたしの持論に納得いかない人は
自分で勝手に黙って調べてください(笑)


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