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勝手に2023年名アルバム大賞

あけましておめでとうございます!
と、言いつつ今年ももう早い事3週間が経っておりますが、まだ間に合うでしょう‥
昨年を振り返りますっ!

2023年も名曲・名アルバムが沢山産まれましたねぇ。年末になると、音楽特番が増え様々なアーティストの曲をフェス感覚でテレビで見る方も多いかと思われますが、最近では1年を総括するような賞はレコード大賞に絞られた様な気がします。(有線大賞は数年前に終わってたりする)
音楽好きの方はレコード大賞から次の日紅白歌合戦を見るといった音楽漬けな流れがあったりもします。

毎年、毎年アーティストの方にはリスナーの胸に響く音楽を作って頂いていますが本日は個人的に思う2023年に世に放たれた名盤を紹介します!

#1 back number「ユーモア」
2023年1月17日release

22年の年末には紅白歌合戦に出場し、その勢いのままアルバムを引っさげドームツアーを敢行したback number。ドーム規模でもしっかり一人一人の胸に響いた。CDという形態だけではなく、「水平線」がTikTokでバズったり「アイラブユー」がNHK連続テレビ小説の主題歌になったりと多方面で色んな世代の市民権を得た楽曲が収録されたアルバム。

現代ではアルバムを通しで聴くという文化は減りつつあります。今作も前作からの3年間(1番古いので20年10月発表)の間に完成した曲が収録されている。編曲に携わる人間が楽曲によって異なっているのだが通しで聴いても良し、シャッフルで聴いても良し。個々のパワーもありつつチームバランスも取れる最高の名盤になった。


#2 スピッツ「ひみつスタジオ」
2023年5月17日release

オリンピックが4年に1度、周期的に行われるのを楽しみに待つのと同様にスピッツのアルバムも発売周期が3〜4年だったりするのでファンも応援の仕方が分かりやすくて良い。Spotifyで2023年に聴かれた曲ランキングで堂々の8位を獲得した「美しい鰭」の快進撃は凄まじく新たな層・世代をも取り込んだ。どの時代でも皆んなが口ずさめる名曲をコンスタントに発表してきたスピッツの功績は大きい。

今、スピッツが奏でたい、やりたい音楽が詰まっていて例えば「オバケのロックバンド」ではメンバーが代わる代わるボーカルを務めている。
自分たちの【やりたいこと】とファンの【見たいもの】需要と供給がしっかりとれた名盤だ。


#3 マカロニえんぴつ「大人の涙」
2023年8月30日release

毎度ではありながら今作は特に様々なジャンルでピースを埋めている。
聴けば聴くほど深みにハマり癖になる超名曲
「リンジュー・ラヴ」をはじめ、
教育テレビ天才てれびくん主題歌「ネクタリン」
マカえん風ハードコア「Frozen My Love」
演歌・歌謡風「嵐の番い鳥」
ビートルズを想起させる「ペパーミント」など
とにかく幅が広い。細かく言うと音楽的な幅だけではなく、刺さる世代の範囲が広いのが凄みだ。

コロナ禍で色々制限された生活から少しずつ緩和された時に一気に全部が解決する訳でもなく残った課題がそれぞれであったであろう。タイトルにもあるように「涙」がキーになっており共に現代を生きる大変さを共感しながら一緒に共存して寄り添ってくれる道標になってくれている。


#4 TOMOO「TWO MOON」
2023年9月26日release

記念すべきファーストアルバム。これまでもEPなどはペース良く発売されて来ましたが本人もそしてファンも待望のフルアルバムになりました。
たくさんの表情を兼ね備えた素敵な楽曲たちは
言葉が言葉の意味を超えて、音色が鍵盤上の白と黒を超えて僕らに届いた。「Ginger」「オセロ」といったポップなチューンや鍵盤引きTOMOOの真骨頂「Mellow」「窓」といったシンプルな楽曲もある。なかでも数年、時間をかけて完成した超大作「Cinderella」の存在感は大きい。
ベストアルバムと錯覚するような何処を切り取っても満点が散りばめられた名盤になった。

こんなアーティスト見たい!や聴きたい!の要望や希望の真ん中を貫くTOMOOさんの快進撃は続くのであった。

#5 ユニコーン「クロスロード」
2023年10月11日release

セルフオマージュとして自分たちの楽曲を振り返りながら進化させるといったユニコーンにしかできない存在意義を強めた一枚。個々のポテンシャルが高すぎるユニコーンだからこそ登れる壁に挑めるのだ。

自由さが産んだ誰も思いつかない、ユーモアを沢山含んだバンドは遂にAIボーカルにも手を出しており、このフットワークの軽さは大御所バンドとは思えない音楽への貪欲さがひしひしと伝わってくる。現代で巻き起こる最先端の技術を頑固に否定するのではなく受け入れる事が出来ることが
ユニコーンがユニコーンでいられる所以なのだ。

音を紡ぎ、
今年もたくさん素敵な音楽との
出逢いがある事を
祈り締めたいと思います。

※解釈などは筆者の考えであり、
また違う考えをお持ちの人が居ると思います。
是非そちらの世界観のお話も伺いたいと思っています。また、推測で述べている部分もあるため、誤情報があればそちらもご指摘があればそちらもよろしくお願いします。

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