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勝手に2023年良曲大賞

あけましておめでとうございます!
と、言いつつ今年ももう早い事2週間が経っておりますが、まだ間に合うでしょう‥
昨年を振り返りますっ!

2023年も名曲・名アルバムが沢山産まれましたねぇ。年末になると、音楽特番が増え様々なアーティストの曲をフェス感覚でテレビで見る方も多いかと思われますが、最近では1年を総括するような賞はレコード大賞に絞られた様な気がします。(有線大賞は数年前に終わってたりする)
音楽好きの方はレコード大賞から次の日紅白歌合戦を見るといった音楽漬けな流れがあったりもします。

毎年、毎年アーティストの方にはリスナーの胸に響く音楽を作って頂いていますが本日は個人的に思う2023年に世に放たれた名曲たちを紹介します!

#1「リンジュー・ラヴ」マカロニえんぴつ
2023年1月14日release

このタイトル「どういう意味合いなのだろう?」と惹かれ繰り返す聴くことで合点がいく。
色んなジャンルの音楽を教えてくれたキミに対してボクからはロックを教えてあげるあたり、マカロニえんぴつがロックバンドである所以を感じた。どこまでも伸びそうな声に、少しラテン系が乗るビート。癖になる要素を沢山持っている楽曲は彼らの可能性を更に予感させるもの、いや確実にさせるものになっている。

#2「名前は片想い」indigo la End
2023年1月25日release

初めて出逢ったのはTikTokでした。音楽の出逢いがSNSである事は最近では多くなりましたが、あの短い時間に人の胸に飛び込んでくるキャッチーさ。「あ、良い曲だなぁ」と思いフルで聴いてみるとただの良い曲ではないなと強く実感した。
歌うのも難しいし、楽器一つのパートとっても難しい。真似できないと思わせてしまうほど太刀打ちできない。聴かせる天才川谷絵音が魅せる才能に惚れ惚れ。途中変則的に緩れる様な16ビートから途中でシャッフルビートになったりとリズムセクションも凝っていて名曲の限界突破を果たした楽曲になっている。

#3「ときめきpart1」スピッツ
2023年5月17日release

90年代、00年代、10年代。そして20年代にもスピッツの音楽は日本の中心にいることを象徴するような安心感の塊のような楽曲。
音楽も多様化が進み、色んなジャンルやアーティストの音楽を自分が欲しい時に好きなだけ聴ける便利な世の中になった現代で全ての人に好かれる事は昔以上に容易くない。それでも尚、世代を超えて沢山の人に届いた日本が誇るロックバンド「スピッツ」の加速は衰え知らずだ。

#4「おひとり様天国」乃木坂46
2023年8月23日release

グループとして何年も過ごしてきた夏、同じ夏はもう2度と来ない。その夏にしか味わえない1度きりの夏シングルはこれまで弾ける爽快感をウリにしたものが多かった気がするが少しずつ変化を遂げて今作は特に変わった角度からボールを投げてきた印象。おひとり様〇〇〜は今やマイノリティーの意見ではなくなったが、インフルエンサーが伝える事に意味があったと思う。
よくある「君はもう一人じゃない」などの方向に舵を切るのではなく「一人でもしあわせ」なシーンに大所帯アイドルグループが進んだ楽曲。

#5「花」藤井風
2023年10月13日release

タイトルに1番手前の「花」を選び、ドラマタイアップということもあり、ここに来て大衆のど真ん中に向けたストレートを放ってきたなという印象ですが、繰り返し聴くとやっぱり藤井風ワールド全開だなといった感想を持ちます。
「生」と「死」という切っても切れない論議に手を出すには若いなぁと感心してしまう僕がいる。
いつかは枯れる、永遠じゃないから美しいものもあり、それが「花」に準えて答え合わせができる。

特別編 サザンオールスターズ
「盆ギリ恋歌」2023年7月16日release
「歌えニッポンの空」2023年8月1日release
「Relay〜杜の詩」2023年9月17日release

デビュー45周年を迎えた音楽芸能集団サザンオールスターズの3部作。それぞれ共通の方向性を持ちながら現在と過去をいいバランスで保っている。

例えば「盆ギリ恋歌」で魅せる艶やかさはまさにバンドの真骨頂!
魅せるエロティックの一方で日本の盆踊りを彷彿とさせる〈らしさ〉が詰まったサザン的和洋折衷感、現代と過去のハイブリッドな作品になっている。この楽曲の振り付けを踊ってみたと題し、TikTokなどの SNSなどでも盛り上がった。
桑田さんの話し声ではなく、歌声でサザンと聴けるのも嬉しい点だ。

桑田さんの歌詞には明確にこの土地柄をテーマにしてるなと思える作品は多く、そのモチーフは幅広く「茅ヶ崎」はもちろんのこと、「鎌倉」や「京都」などがありますが、「歌えニッポンの空」ではタイトルにもあるように何より俯瞰で広く捉え【日本】を歌っている。

そして、1番反響があったのは「Relay〜杜の詩」だろう。モチーフは神宮外苑の再開発問題にある。昨年3月に亡くなった坂本龍一さんが現在の東京都知事に宛てて手紙を書いたとされる事が話題になっていた。そしてその着想を受けたこの楽曲も色々な議論が飛び交う事になるのだが。

サザン、桑田佳祐はいつだって現代をテーマに歌ってきたではないか。実際にサザンがほとんどのレコーディングで使用しているビクタースタジオは神宮外苑の目先にあり、置かれた状況・現実から目を背けず、色んな世代にライトに伝わるように歌、音楽という形でアプローチしたのであろう。
「勝手にシンドバット」から45年、枯れない泉といつだって現代(いま)を僕等と一緒に生きてきたのだ。

音を紡ぎ、
今年もたくさん素敵な音楽との
出逢いがある事を
祈り締めたいと思います。

→次回は2023年アルバム大賞で
お会いしましょう

※解釈などは筆者の考えであり、
また違う考えをお持ちの人が居ると思います。
是非そちらの世界観のお話も伺いたいと思っています。また、推測で述べている部分もあるため、誤情報があればそちらもご指摘があればそちらもよろしくお願いします。

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