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【Interview Vol.3】 受付担当 宇山夕子

宇山夕子
1969年埼玉県生まれ。高校卒業後、大手のエステティックサロンやコールセンターなどで接客業に長年従事。2020年冬、コロナ禍により生活が困窮する人々が急増する現実を目の当たりにし、日本の福祉の現状を知るべく2021年4月、日本福祉大学の福祉経営学部(通信教育)へ入学。現在、Homedoorでの仕事と学業を両立させながら精神保健福祉士の資格取得を目指す。

—–Homedoorに入社されたきっかけを教えてください。

もともと昨年より、相談ボランティアとして、Homedoorの活動に参加していました(Homedoorでは相談ボランティア登録制度を設け、相談者や利用者の方のサポートを担っていただいています)。

相談ボランティアをしていた際、たまたまHomedoorスタッフに3月末で前職を辞めるというお話をしたところ、「スタッフとして働きませんか?面接を受けてみませんか?」とお声をかけていただきました。

いずれは福祉関係の仕事をしたいと考えていましたが、Homedoorで働くには社会福祉士などの資格がないと難しいのではないかと思っていました。でも、Homedoorから提示された業務内容は受付対応・事務業務でした。どうしようかなと一瞬考えはしたものの、それまで相談ボランティアをしていた時には見えていなかった、「相談業務」以外の業務も含めて「Homedoor」なのだということに気づき、それなら自分の今までの経験を活かせる部分もあるのかもしれないと面接を受けることにしました。

内定をいただいた後、「若いスタッフが中心のHomedoorで、私は本当にやっていけるのか?」という不安はありましたが、「自分で選択した以上、まずはやってみよう」と気持ちを新たに入社しました。

—–Homedoorでどのようなお仕事をされていますか?

受付と寄付関係のお仕事を担当しています。Homedoorには日々、相談者の方、団らんスペースを利用されたい元相談者の方や、お客様など、本当にあらゆる方が来所されるので、その方々への対応が主なお仕事です。一口に受付といっても、業務は多岐にわたっています。HUBchariバッテリー交換(HUBchariの電動自転車のバッテリー交換をホームレス経験者などのスタッフが行うことにより、就労機会を提供しています)のお仕事をされたい方への対応、アンドセンター宿泊者の方へのお食事のお渡し、ご寄付をくださる方への対応などを行っています。

宇山さんPC

—–特に相談者の方には、お話されることが好きな方、あまりお話をされたくないという方などさまざまな方が来所されますが、受付対応で意識されていることなどありますか?

まず、できる限り相手の方と同じ目線でお話しすることを心がけています。また、緊張されている相談者の方もいらっしゃるので、できる限り相手の方にリラックスしていただけるようにお声かけすることを意識しています。

とにかく、さまざまなバックグラウンドをお持ちの方が来所されるので、私自身緊張することもあります。ですが、受付業務を通して、「わたしはこうやって人と接するのが好きなんだ」と毎日再確認しています。

—–1日のスケジュールを教えてください。

10:00
朝礼、掃除。転宅される方の対応
11:00-12:00
メールのチェック。アンドセンター宿泊者の方への対応
13:00
おかえりキッチンでランチ
14:00-15:00
転宅者の方のお手伝い。バッテリー交換の手配。いただいたご寄付の対応
16:00-19:00
食料、衣服などの在庫整理。宿泊者の方の夕食の準備。いただいたご寄付の対応。Homedoorを通じてHUBchariのお仕事をされている方への対応
19:00
終業

—–Homedoorで印象に残っているエピソードはありますか?

手先が器用な宿泊者の方が折り紙で作られた作品を見せてくださった時にとても感動しました。「生活に困られて、アンドセンターに宿泊されている」というのはその人の一面でしかなく、Homedoorに来られる方一人一人に個性があるのだということを強く感じた瞬間でした。また、自分は今はたまたま「支援する側」に立っているだけで、Homedoorに相談に来てくださる方々となんら違いはなく、むしろわたしもこの方々によって居場所を与えられているのだと感じるようになりました。

宿泊者の方_折り紙

折り紙2

(許可をいただいて写真を掲載しています)

折り紙3

(団らんスペースが作品でいっぱいになりました!)

—–余暇はどのようにお過ごしですか?

大学の通信教育を受講しているので、休日は自宅でまとめて勉強をしていることが多いです。また、勉強の休憩がてら、河川敷でランチを持参してピクニックをしたりしています。

余暇 お弁当 (2)


—–このnoteを見てくださる方へメッセージ

色々な形でHomedoorの活動に関わっていただけると嬉しいです。わたしは、自分のできることから何かしたい!と思い、まずHomedoorのサポーターになりました。サポーターになったからこそ、生活に困っていらっしゃる方々の問題がより近いものになったように感じました。

そうするうちに、段々と実際の現場を見てみたいと思うようになり、相談ボランティアとして活動に関わるようになりました。そして、インタビュー冒頭でも申し上げましたが、前職を辞めるということをたまたまHomedoorスタッフにお話したことをきっかけに、入社しました。今でもHomedoorで働いているのは夢なんじゃないかと思うこともあります(笑)。

わたしのケースは特殊かもしれませんが、Homedoorに興味を持ってくださっている方にはさまざまな形で活動にご協力いただけますと嬉しいです。

是非、お気軽にHomedoorの活動を応援いただけますと嬉しいです。

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口座名:特定非営利活動法人Homedoor トクヒ)ホームドア
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