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どうしてもウンコが〇慢できない【5】(完結)

今から9年前、ある女性アーティストによる「9分52秒」のとても長い歌がヒットした。その歌によれば、トイレにはそれはそれは綺麗な女神様がいるんやでとのこと。

いや、トイレにいるのは俺や。

汚いおじさんが顔面蒼白で闇アイテムでお尻を拭いているんや。それが現実。This is it.


5.プロウンコ漏らし

私は、可能性を残して死ぬのは嫌だ。まだ使っていない能力、まだ目覚めていない能力を残したままでいることが嫌だ。まだやってもいないのにやれないと思うことも嫌だ。燃え尽きるまで、追い込んでいきたいのである。

怖いのは退屈だ。死ぬことではない。「退屈だ」というのは、生きているのに死んでいるのと同じだからだ。

死ねば全てはチャラになる。

「漏らしても 漏らさなくても 死ねばチャラ」

(俳句も上達した。と思いたい。)

私は仕事で「プロ」を名乗っている。そうであるからには、「プロとは何か」と考え生きる責任がある。プロとは、その人だけが持つ、無限に産みだされるストーリー、その発信源となり、受け手に対して刺激的な影響を与える人のこと…と考える。

俺はプロウンコ漏らしでもある。無限のストーリーをあなたたちに見せようと思う。

少年時代、トランプと花札しか知らない私たちの前に現れた謎のカードゲーム「UNO」。俺はあのカードゲームが腹の底から嫌いだった。

上がる直前、残り一枚になる時、「UNO!」と叫ばなければならないという独特なルールがあるのだ。(さらに、上がるときは「STOP!」と言わなければならない。)しかし、麻雀のリーチやロンとは違う。「UNO!」と言おうものなら、必ず周囲のプレーヤーが結託し「ワイルドドロー4」というカードの連打で4枚や8枚引かされ、一気に順位が落ち、ただでさえもう勝ちから遠ざかったのに、その上、相手の好みの色にまで変えられてしまう。そういうゲームだ。考えた奴誰だよ。

理不尽だよこのゲームは。しかもUNOを言い忘れると「UNOって言ってない。」と急に日本語で指摘される。アメリカのゲームじゃないのかよ!shit(クソッ)!

だから、皆それを避けるために「UNOストップ」という技を狙う。2枚以上を同時に出して、一気にゴールするのだ。

僕は思う。「UNO」。このゲーム、やはり何かがおかしい。

プロウンコ漏らしの私に言わせれば、「リバース」とか「ドロー」とかのネーミングは、明らかにウンコ漏らしのインスパイアだ。それにゲームタイトルも「UNO」。「UNKO」と一文字違いではないか。

ウンコ漏らしは原始の時代からある。UNOなんてせいぜい50年じゃねーか。ウンコ漏らしには「UNO!」の発声義務などはなく、もよおしたら即UNOストップなのだ。だが皮肉なことに、「ストップ」と言っている割にウンコは絶対に止まらない。パンツの中には見事なドロー4。リバース。色は黄土色にチェンジ。オーバーキル。似すぎている。ウンコ漏らしそのものだ。

25年の時を経て私は「UNO=ウンコ漏らし」という新説にたどり着いたのだ。(そんなわけはない)


さて、プロのウンコ漏らしと名乗るからには、今後も継続的に武勇伝の更新は必要であろう。2020年の目標としては、2019年の3回を超えるペース、または2019年を超えるシチュエーションでのウンコ漏らしの降臨を期待する。(いや、期待するはおかしい。)

ウンコは漏らすものではない。あたりまえである。プロウンカーの私とて、365回の排泄のうちの3回、たったの0.8%を生贄にしただけだ。俺だって成功率は99.2%もある。勝ち組じゃないか。その0.8%だって、好きで漏らしてるわけじゃない。故意に漏らしに寄せていっているわけではないのだ。

それだのに、ウンコ漏らしの持つパワーは絶大である。私のこの投稿をみて涙を流して笑っていた人がいた。勇気がもりもりわいてきたという人もいたのである。おかしな人もいるものだ。退屈なのかしら。しかし、そういった人たちのおかげで、私の単なるウンコ漏らしが「その人の退屈を埋めた」という意味を持った。それは心から良かったとさえ思う。ありがとう。

人生に辛い思い出なんてない。何も意味がないということもない。全て、表現を変えれば面白く響かせることができるのだということを伝えたかった。

そのためには、動かなくてはいけない。食べたから漏らせる。車に乗るから漏らせる。漏らしたから笑えた。それで前に進めば人生は楽しい。

これから急激に目まぐるしく変わる社会、それに伴って自分の人生も、もりもり変えていかなければならない。その時に行動力・決断力を持って動き、起きた全てを糧にして前に進めばいい。それを伝えたかった。


ということにしておこう。それでないと辛い。

大人のおもらしには、諸行無常の響きがある。

「もりもりもりっ」

母と祖母の見守る中で感じたあのぬくもりもりっ。

あなたの心にいつももりもりを。

【完】

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