【記録】主体的・対話的で深い学び まとめ

田村 学氏の原稿から要約

「主体的な学び」を実現する

導入における課題設定と見通し
終末における振り返りに意識を向ける。

課題設定
実生活、実社会と繋がりのある具体的な活動や体験を行う。

見通し
プロセスイメージとゴールイメージを鮮明に描く。

振り返り
・内容を確認する。
・内容を関連づける。
・内容を一般化する。
→学びの価値を実感する。

・自己の変容に気付く。
→学びの手応えをつかむ。

「対話的な学び」を実現する

多様な他者との学び合いの価値は、

・他者への説明による情報としての知識や技能の構造化

・他者からの多様な情報収集

・他者との協働による新たな知の創造、課題解決に向けた行動

これら学びの相互作用を機能させるために配慮することは、

・子どもがどのような知識や情報を持っているか(情報を入力する内化の場面)

・子どもがどのように知識や情報を処理するか(情報を処理する場面)

・子どもにどんな成果物を期待しているか(情報を出力する外化の場面)

「深い学び」を実現する

主体的な学び・対話的な学びが深い学びに大きく関与している。

深い学びについてはこれまで以上に学びのプロセスを意識することが求められる。

・問題を解決するプロセス

・解釈し考えを形成するプロセス

・構想し創造するプロセス

など、教科固有のプロセスが一層充実するようにする。

なぜなら、学習のプロセスにおいては、それまでに学んだことや教科等で身に付けた知識や技能を活用する場面が頻繁に生み出されるからである。

身に付けた知識や技能を活用したり、発揮したりして関連付けることが大切になる。だからこそ、明確な課題意識を持って主体的で文脈的な学びで知識や技能のつながりを生むことが必要であり、情報としての知識や技能を対話によってつないで再構成する場面が必要である。また、活動を振り返り体験したことと収集した情報や既有の知識とを関連させ、自分の考えとして整理し意味付けることも大切になる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?