2023年1月12日に行われたレアルマドリード対バレンシアの一戦から、サッカー戦術の基本ともいえるCB（センターバック）のつり出しを紹介していきます。

試合結果はPK戦までもつれ、レアルマドリードが勝利しましたが、バレンシアもレアルマドリード相手によく戦えていた内容なのではないかと思います。

バレンシアの狙い

レアルマドリードのバック陣は左から、ナチョ・リュディガー・ミリトン・バスケス。まずここから、レアルマドリード右サイドバックのバスケスの守備強度が他の選手よりも低いことが分かります。
さらに、中盤ピボーテに位置したのはクロース。彼も守備が得意な選手ではないですね。
さらにこの試合は、レアルマドリード右サイドのバスケスの攻撃参加もあってバスケス・バルベルデ・ロドリゴの3枚を使った右上がりな攻撃を展開するシーンが多く見られました。

という前提を踏まえ、バレンシアはこういう崩しを考えました。↓

バレンシアの攻撃セオリー

1．ボールを取ったら、レアルRSBバスケスの裏のスペースを狙う。
2．バスケスのカバーをするために、ミリトンかクロースがサイドに出てくる。
3-A.　クロースが出てきたら突破を試みる
3-B.　ミリトンが出てきたら、相方のリュディガーとのギャップを埋めるためにクロースがバックラインに入る→クロースのスペースを攻める。
4.　相手のゴール前にボールを運べる！

結論

まずは、相手を知ることが大事です。どんなキャラクターでどういうプレーが得意なのか見極めることから始まります。
顔をあげてプレーしろと言われるのは、そのためなんですね。