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日本をサッカーで遊べる国にする。 サッカーの観戦•プレー両面における視点を提供するサッ…

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日本をサッカーで遊べる国にする。 サッカーの観戦•プレー両面における視点を提供するサッカージャーナルです。

最近の記事

基本的なCBのつり出し~2023スーペルコパ準決勝 レアルマドリード対バレンシア~

2023年1月12日に行われたレアルマドリード対バレンシアの一戦から、サッカー戦術の基本ともいえるCB(センターバック)のつり出しを紹介していきます。 試合結果はPK戦までもつれ、レアルマドリードが勝利しましたが、バレンシアもレアルマドリード相手によく戦えていた内容なのではないかと思います。 バレンシアの狙い レアルマドリードのバック陣は左から、ナチョ・リュディガー・ミリトン・バスケス。まずここから、レアルマドリード右サイドバックのバスケスの守備強度が他の選手よりも低いこ

    • 森保JAPANが示した、フットボール5.0

      惜しくもベスト16どまりとなった森保JAPANだが、死の組と呼ばれるグループステージで、優勝経験のあるドイツ、スペインを下す快挙を成し遂げた。圧倒的な格上に森保監督がとった戦略が注目されている。 フットボール1.0~4.0について サッカーにおいてパワーがあり、注目される部分の変遷を分析しました。すると、それらは、いくつかの階層に区分できることに気づきました。 *あくまで、個人の見解です。 フットボール1.0:アスリート能力(スピード・フィジカルなど) フットボール2.0

      • フォーメーションのかみ合わせって何?じゃんけんで説明します。

        *サッカーの話です。 われらが日本代表がやってくれましたね!! ドイツ相手に2-1の逆転勝ち!! 2点とも思わず叫んでしまいました。 そんな大興奮のドイツ戦では、日本代表が前半と後半で大きく戦い方を変えたことに気づいた方は多いのではないでしょうか? その中でも、システムの変更は目に見えて大胆なものでした。ドイツは最初から最後まで、1-4-2-3-1のフォーメーション、対する日本は前半1-4-2-3-1、後半には、1-3-4-2-1になっていました。 日本代表が後半に形勢逆

        • カタールW杯優勝の3つの条件

          いよいよワールドカップ開幕までのこりわずかとなりました。 今回は、個人的「カタール大会の優勝チーム」の条件を3つ紹介します。 条件1:2チーム編成可 初めての11・12月開催、過密日程、中東ならではの気候、今大会はこれまでになくハードな大会になると予想できます。 そこで、試合ごとに起用する選手を総入れ替えして、選手の負担を軽減する方法が得策だと考えられます。そして、そのためにはスタメンにも控えにも、それぞれのポジションに同程度の実力を備えた選手を最低でも2人用意している必

        基本的なCBのつり出し~2023スーペルコパ準決勝 レアルマドリード対バレンシア~

          魅惑の4-4-2 ~ビジャレアルが4-4-2を使う3つの理由~

          2022年10月17日ラリーガ第9節 ビジャレアル 2ー0 オサスナ。PKを含むダンジュマのドブレーテによりビジャレアルが勝利した。この日もビジャレアルは鉄板の1-4-4-2フォーメーションを採用していた。 ビジャレアルの基本フォーメーションは4-4-2だ。基本というより、むしろ4-4-2しか使わない。ボール保持に不向きと言われるこのシステムを使い続けるのはなぜなのだろうか? 1つ目 豊富な可変オプションビジャレアル4-4-2の最大の特徴は、可変システムが豊富に用意されて

          魅惑の4-4-2 ~ビジャレアルが4-4-2を使う3つの理由~

          フットボール×近代西洋音楽 ~新しいフットボールとの関わり~

          大学の授業で音楽の歴史みたいなことを勉強しました。すると、音楽史とサッカーには似通ったところがあると感じました。具体的にどこが似ているのか?また、その理由をお話しします。 ・秩序と即興の共存結論、サッカーと音楽では「秩序と即興の共存」という共通点を感じました。 ・近代西洋音楽の特徴ここで話題にする「近代西洋音楽」というジャンルについていくつかの特徴があるので予備知識としてご紹介します。 それは、楽譜の発明と、楽譜通りに演奏するための楽器の開発です。 楽譜は、西洋の音楽に

          フットボール×近代西洋音楽 ~新しいフットボールとの関わり~

          近年のサッカーについて思うこと

          MFって多ければ多いほど強くないか?ふと、こう思った今日この頃です。そう思った根拠をお話しします。 この記事では、中盤とミッドフィルダー(以下MF)の使い分けをしています。 「中盤」はコートの真ん中らへん、つまりエリアを指しています。「MF」は中盤というエリアに存在することを含めそのエリア内でプレーするプレーヤーを指しています。 ①戦術面トレンドからの着想 ここ数年で興隆した戦術に、「偽9番」「偽SB」が印象深い。これらは、それぞれ代表的にはリオネル・メッシ(バルセロナに

          近年のサッカーについて思うこと

          サッカーの極致は攻守一体

          22-23シーズンが開幕しましたね。今シーズン観戦した試合で感じたことは、やはり得点シーンや決定機(=チャンス=ピンチ)になる局面には、その前段階に共通点があるということです。 その共通点とは、ボールが誰のものか曖昧になるということです。今回は、その瞬間が具体的にいつ訪れるのか?プレーヤーや監督には何ができるか?について検討していきたいと思います。 なぜボールが誰のものか曖昧になることが重要なのか?それは、サッカーがボール中心に展開されるからです。当然ながらボールを持ってい

          サッカーの極致は攻守一体

          点が入りそうな試合について     5レーン的知見から捉えるチャンスの芽

          サッカーの試合を見てて、「あー、なんか全然、点入る気しないわ」と感じたことがある人は多いのではないか。 得点シーンはサッカー観戦の醍醐味の一つだし、逆に点が入らない試合は、少し面白みがないように感じる。 この記事では、得点のための決定機をさらに拡大解釈し、得点が生まれる瞬間だけでなく、決定機が生まれる瞬間を知ることで、よりサッカー観戦を面白くしようと試みている。 得点の臭い=決定機の数だ! 点が入らないと感じるのは、すなわち決定的なチャンスの絶対数が少ないからだといえ

          点が入りそうな試合について     5レーン的知見から捉えるチャンスの芽

          シメオネの描くフットボールとは? 22-23ラリーガ第2節アトレティコ・マドリード対ビジャレアルより

          2022年8月22日アトレティコ・マドリード対ビジャレアルの一戦から戦術と実力の関係について考察する。試合は、アウェイのビジャレアルがアトレティコを完封し2得点を挙げ、0-2でビジャレアルが勝利した。 ・基本的な戦術 シメオネ監督と言えば、リトリートで4-4-2ブロック、アグレッシブな球際、ボールを奪ったら鋭いカウンター攻撃を想起するだろう。 シメオネ監督率いるアトレティコ・マドリードはこのような戦術とそれを実行できるタフガイによって、レアル&バルサに肩を並べる3強と言

          シメオネの描くフットボールとは? 22-23ラリーガ第2節アトレティコ・マドリード対ビジャレアルより

          CBの技術力の恩恵 22-23ラリーガ第1節 バジャドリード対ビジャレアルより

          2022年8月14日に行われたバジャドリード対ビジャレアルの試合から、ボールを持った時のセンターバックの技術について考察する。 Conducciónコンドゥクシオン=運ぶ ビジャレアルのセンターバックは、パウ・トーレスとアルビオルの2枚看板である。二人ともスペイン人で足元の技術に定評がある。 彼らの技術的な特徴としてコンドゥクシオンが得意ということが挙げられる。 コンドゥクシオンとは、運ぶドリブルともいわれボールを前進させることを目的としたドリブルであり、突破を試みるRe

          CBの技術力の恩恵 22-23ラリーガ第1節 バジャドリード対ビジャレアルより

          ドルトムント化したバルセロナ 22-23シーズンFCバルセロナのプレビュー 〜プレシーズンマッチ🆚ユベントスより〜

          7月27日に行われたバルセロナ対ユベントスのプレシーズンマッチより、22-23シーズンのバルセロナのプレビューを記す。 レバンドフスキの加入 今シーズンバルセロナはバイエルンからFWのレバンドフスキを獲得した。スアレス以降バルセロナは慢性的にストライカー不在に喘いでいた。今回、ワールドクラスのストライカーを獲得したバルセロナは決定力を大幅に向上させたのではないか? 彼の加入は、チャビ監督の守備意識にも変革をもたらした。3トップをオーバメヤン、レバンドフスキ、デンベレとい

          ドルトムント化したバルセロナ 22-23シーズンFCバルセロナのプレビュー 〜プレシーズンマッチ🆚ユベントスより〜

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          約1分でわかるゲーゲンプレスの猛威

          クロップ/ドルトムントがペップ/バイエルンに仕掛けたゲーゲンプレスの威力を解説

          約1分でわかるゲーゲンプレスの猛威

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          約1分で分かる全盛期バルサの崩し

          スペースを創り使ううまさが光る全盛期バルセロナ

          約1分で分かる全盛期バルサの崩し

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          19-20と21-22シーズンの比較footballistaより

          サッカー雑誌[footballista」より19-20シーズンと21-22シーズンの戦術トレンドの比較を行う。 同誌は19-20と21-22シーズン終了時にそれぞれ、当時のサッカー界のトレンドを5つ取り上げる特集を組んでおり、単純ではあるがサッカー界の進化を読み取れる。 19-20シーズン1.トレンドの崩壊 「対策→研究の加速」と「フィジカルの最適化」が影響  未来を切り開くのは「プレー原則」 2.ポジションという概念の消滅 「スペシャリストの時代」から「駒の時代」、

          19-20と21-22シーズンの比較footballistaより

          おもしろい試合とは?~魅力的なサッカー商材のために~

          サッカーには、おもしろい試合とおもしろくない試合の2種類がある。前者を見た後は何とも言えない満足感と冷めあらぬ興奮を体験できるのだが、後者と巡り会ってしまうと、90分を無駄にしてしまったのかという何とも不毛な気持ちになるときがある。 今回は、見ていておもしろい試合とは何か考えていく。 ・おもしろい試合の要素1.推しのチーム 応援しているチームの試合は、大概面白いものだ。ワンシーズン以上通してそのチームの状況を見ていれば、選手のコンディションや監督の方向性など、様々なこと

          おもしろい試合とは?~魅力的なサッカー商材のために~