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日直・週番・ベルマーク(2005年06月10日)


2005年06月10日 記

 小学生のウチの子は日直がまわってくる前日になると、いつもそわそわしている。朝の学活の時間に、「昨日あった出来事」というのを発表しなければならないからである。だから月曜日なんかに日直が回ってくるとなると、たいへんなのだ。日曜日のうちに何か「仕込まなければ」ならない。家族で○○に行ったとか、ゲームを買ってもらったとか、なんでもいいから見映えのいい「思い出をこしらる」必要があるわけで。なんだよ、たんなる自慢話かいっ!などと突っ込みたくもなるわけであるが、親もバカだもんで必死になって、やる。思い出作り(笑)

 でも月曜日以外の「発表」は、けっこうだらだらのぐずぐずだったりする。そりゃそうだ、平日の夕方に「思い出」なんかそうそう作れない。畢竟、「昨日は『ゼルダの伝説』をやりました」とか「塾へ行きました」とか、そんなんばかり。しかも、クラスメイト達はその発表に対して「質問」しなければならない。「面白かったですか?」「どんな勉強をしましたか?」――こんな苦行を彼らは毎朝続けているのである(想像。さすがに毎朝は見たことがないので)。ぬるいっ!ぬるすぎるっ!

 言われてみれば、僕が小学生の時にも同じような「朝の発表」があった。その時は確か「思い出」じゃなくて、「昨日のニュース」だったように記憶している。王貞治が756号を打ったとか、クララが立ったとか、風太が立ったとか。みんながわりと「明るめ」のニュースを選んでくる中で、どういわけか僕の選ぶニュースは暗かった。一家心中とか交通事故とかガス爆発とか。とことん暗い。それを聞かされるクラスメイト達はいやだったろうなぁ。考えてみれば、あれも「苦行」だったに違いない。というか僕が与えてたわけだけど。ごめん。あ、ベルマークの話を書こうと思っていて忘れてしまった。

2024年02月05日 追記

 学校って、プライバシーをやたら侵害してくるので、母子家庭だった僕は、昔からそれが嫌で仕方ありませんでした。その結果が「一家心中」やら「ガス爆発」といった「他人の不幸」をセレクトしていた理由のひとつような気がします。教師から見るとじつに嫌な子どもだったろうなあ。


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