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魔女部と男女同権

NHK連ドラ【虎に翼】朝ドラ枠
明治大学を参考にしたドラマ

主題歌 - 米津玄師「さよーならまたいつか!」

主人公
猪爪寅子(いのつめ ともこ) 魔女1
弁護士を目指す主演 - 伊藤沙莉
のちに女性初の裁判所長になる。(ネタバレ)

猪爪はる(いのつめ はる)
嫁入りするように言う母・演 - 石田ゆり子

猪爪直言(いのつめ なおこと)
国際派で帝国銀行勤務、寅子を応援する父・演 - 岡部たかし

猪爪直道(いのつめ なおみち)
兄・演 - 上川周作

米谷花江(よねたに はなえ) → 猪爪花江(いのつめ はなえ)
同級生で兄の妻・演 - 森田望智

猪爪直明(いのつめ なおあき)
弟・演 - 三山凌輝

佐田優三(さだ ゆうぞう)
弁護士を目指す下宿人・演 - 仲野太賀

三河屋(近所の酒屋)
演 - きづき

明律大学
久保田聡子(くぼた さとこ)
先輩・演 - 小林涼子

中山千春(なかやま ちはる)
泣き虫先輩・演 - 安藤輪子

桜川涼子(さくらがわ りょうこ) 魔女2
華族のお嬢様・演 - 桜井ユキ

桜川寿子(さくらがわ ひさこ)
婿養子をとるように言う涼子の母・演 - 筒井真理子

玉(たま)
涼子のお付き・演 - 羽瀬川なぎ

山田よね(やまだ よね) 魔女3
男装でライバル・演 - 土居志央梨

大庭梅子(おおば うめこ) 魔女4
夫が弁護士・演 - 平岩紙

崔香淑(さい こうしゅく) 魔女5
留学生・演 - ハ・ヨンス

5人を魔女ファイブと男子学生が揶揄し、ゴシップ新聞記者にもそのように書かれる。

明律大学 本科 法学部
轟太一(とどろき たいち)
男子たるもの・演 - 戸塚純貴

花岡悟(はなおか さとる)
社交的な中心人物・演 - 岩田剛典

穂高重親(ほだか しげちか)
高名な法学者・演 - 小林薫

桂場等一郎(かつらば とういちろう)
臨時講師をした裁判官・演 - 松山ケンイチ

星航一(ほし こういち)
父が法曹界の重鎮である裁判官・演 - 岡田将生

笹山(ささやま)
寿司職人で傍聴マニア・演 - 田中要次

竹中次郎(たけなか じろう)
新聞記者でゴシップネタ探し・演 - 高橋努

雲野六郎(うんの ろくろう)
弁護士・演 - 塚地武雅

田中(たなか)
東京地方裁判所の裁判長・演 - 栗原英雄
寅子が初めて傍聴した着物の物品返還訴訟で、DV夫の甚太に「峰子の着物を引き渡すように」と当時としては画期的な判決を下した。SNSでも盛り上がりましたね
当時、結婚婦人は無能力者、全権は夫にあった。

多岐川幸四郎(たきがわ こうしろう)
家庭裁判所設立・演 - 滝藤賢一

汐見圭(しおみ けい)
多岐川の右腕・演 - 平埜生成

久藤頼安(くどう よりやす)
寅子を裁判官にする・演 - 沢村一樹

作 - 吉田恵里香(原作はない)三淵嘉子がモデルのフィクション。
語り - 尾野真千子

1933年の秋、明律大学女子部2年生になった寅子
猪爪家の下宿人である優三はまた高等試験に落ちた。

1年、2年、3年の女子部は大量に退学者を出し続けて
新入生も減少してしまい、女子部は存続の危機にひんしていた

寅子の同級生も20人に減ってしまい、3クラスが1つに統合される。
先輩(3年)は久保田と中山の二人しか残っていない。

法廷劇の準備として衣装縫いに寅子の家にやってくる
韓国人留学生の香淑が、お茶を運んできた寅子の兄の妻である花江を
女中さんと間違え、寅子が慌てて義理の姉であると言う。
花江は「女中みたいなもの」と言って部屋を出る。
その後を寅子が追いかけるが、花江はハッキリと主張しない。

女子部 男装のよね
見合いや結婚から逃れるために女子部に通う婦人たちの動機を批判する
婦人たちもそれを認めつつも、真剣に将来を考えているという。

明律祭
自作の法廷衣装を来て演じ始めるが(ゴシップ記者も来ていた)
法廷劇では男子学生にバカにされて激しく野次られる
検事役のよねと男子学生の口論
そして男子学生によるよねに対する暴力行為に発展し、よねが負傷する
この騒動で法廷劇は中止となる。

明律大学学長(演 - 久保酎吉)
女子部で行われた法廷劇が騒動に発展したため、寅子を含め女子部の学生に
「女性らしい振舞いをするように」と注意する。

寅子たちに自宅まで贈られたよねは、男装してボーイとして働いている理由を打ち明ける

寅子は法廷劇の毒(殺虫剤)饅頭による殺人と殺人未遂事件の検証をするが
人は殺せないことが分かる。
これは、学長が法廷劇のために事実を捻じ曲げていたことが判明する。

女子部の仲間たちは互いに支え合う重要性を学ぶ。

法廷劇の参考にした実際の裁判内容と、学長が示した史料の内容は異なった。
実際の裁判では、甲(女)は乙(男)に対して民事訴訟を起こして勝訴していた。
乙は甲に結婚を匂わせながら貢がせ医師になっていた。貢いでいた甲も医師だった。

1935年、寅子たちは女子部を卒業
本科 法学部へ進学することになる。

---史実---
寅子が崖から人を突き落とした傷害事件は史実にはない。
寅子の父が贈賄事件で逮捕されたのもフィクション。
ストーリーでは政財界を巻き込む大事件となり逮捕者は16人という設定。

1933年(昭和8年)の弁護士法改正では、性別要件が削除され、弁護士試補制度が導入されました。また、弁護士の業務範囲が拡大され、法廷外でも弁護士業務を行うことが認められました。

1940年(昭和15年)には、三淵嘉子(寅子のモデル)、久米愛、中田正子の3名が最初の女性弁護士として誕生しました。

武藤貞雄は、実業家。女性の自立に理解を示す
香川県丸亀市出身。代々丸亀藩の御側医を務めた宮武家の二男として生まれ、妻ノブの伯父で丸亀の市会議員・武藤直言の養子となる。
一高、東京帝国大学法科大学政治科卒業後、1913年より台湾銀行シンガポール支店勤務、同行ニューヨーク支店長、同東京支店支配人を経て、台湾銀行の融資により設立された南洋鉱業公司に1925年に転じ、同社理事兼総支配人、石原産業海運顧問を務め、自身でも昭和興業合資会社を興し代表となり、その後北海鉱業、日本防災工業、昭和金属、昭和化工の社長などを務めた。
嘉子の良き理解者であり、女性が職業を持ち自立する事を考えており、嘉子に「政治や経済を理解し職業婦人になりなさい」「医者や弁護士などを目指すのはどうか」と提案したという。

母・ノブ。女性の自立に反対する
広島・宇野清吉の妹。幼い頃に父の宇野伝二郎を亡くし、金貸し業と借家業を営む裕福な伯父・武藤直言・駒子夫婦のもとで育つ。
ノブが不在の間に明治大学女子部へ願書を出したという話は実話です。
嘉子が法律家を目指す決意をした際は、「法律等を勉強しては嫁の貰い手が無くなる」と泣きながら猛反対したという。しかし、嘉子は実際には2度結婚している。

三淵嘉子 女性初の弁護士で裁判所長となる
東京女子高等師範学校附属高等女学校を卒業した際に、進歩的な考えを持つ父に影響を受け法律を学ぶことを決意し、当時女子に唯一法学の門戸を開いていた明治大学専門部女子部法科に入学した。
銀行員の娘さんであり女学校に通っていたため、さほど大きな差別を受けていなかったと思われます。明治大学へ入学するまでは。

1935年、明治大学法学部に入学
1938年に高等試験司法科試験に合格し、同大学を卒業
1940年に第二東京弁護士会に弁護士登録をした
1941年に武藤家の書生をしていた和田芳夫と結婚するが5年後、和田は戦病死する。
~中略~
1952年、名古屋地方裁判所で初の女性判事となる
1956年、裁判官の三淵乾太郎と再婚する
三淵乾太郎は、初代最高裁判所長官・三淵忠彦の長男。兄弟も政財界の大物たち
同年、東京地裁判事となる
1963年、東京家庭裁判所判事
1972年、新潟家庭裁判所長に任命され、これは女性初
1973年11月、浦和地裁の所長
1978年1月、横浜地裁の所長
1979年に退官し1980年に再び弁護士に戻る。
日本婦人法律家協会の会長
労働省男女平等問題専門家会議の座長
1984年5月28日、死去。享年69歳 死因は骨肉腫

1949年(昭和24年)6月10日には、弁護士の自治能力が評価され、それまで強かった官僚統制を排除した新しい弁護士法が誕生しました。
これが現行の「弁護士法」(昭和24年法律第205号)です。

この改正により、弁護士は司法省の管轄から外れ、自治が認められました。
弁護士資格を有するものは日本弁護士連合会に登録することになりました。
弁護士会以外の権力から完全に独立する存在となった。
また、裁判で弁護士が検事役をする事もできる。(弁護士vs弁護士となる)
弁護士は発言が自由で高収入となり、ヤメ検弁護士、ヤメ判弁護士なども現れた。

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