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仏画・仏像

密教(みっきょう)
大乗仏教の中の秘密教(Esoterism)で、秘密仏教の略称
公然に解かれた教えを顕教といい、密教と区別される。

密教は、入門儀礼(灌頂)を通過した有資格者以外に示されない教えである。
言語では表現できない仏の悟りを説いたもの。

日本では「真言宗の東密」や「天台宗での台密」を指す。

金剛界曼荼羅

曼荼羅などの仏画では、仏の絵姿の代わりに三昧耶形で描く事も多い。よく知られている例としては、金剛界曼荼羅の三昧耶会と降三世三昧耶会がある。
三昧耶形(さんまやぎょう/さまやぎょう)とは、密教に於いて、仏を表す象徴物の事。

九会から成る金剛界曼荼羅
 四印会 一印会 理趣会
 供養会 成身会 降三世会
 微細会 三昧耶会 降三世三昧耶会

胎蔵曼荼羅中央部の中台八葉院

中心になる成身会(羯磨会(かつまえ)ともいう)中尊は金剛界大日如来(左手の人差し指を右手の拳で包み込む「智拳印」をむすぶ)である。大日如来の東・南・西・北には阿閦(あしゅく)如来・宝生如来・阿弥陀如来・不空成就如来の4如来が位置する(大日・阿閦・宝生・阿弥陀・不空成就を合わせて金剛界五仏あるいは五智如来という)。各如来の東・南・西・北には四親近菩薩(ししんごんぼさつ)という、それぞれの如来と関係の深い菩薩が配されている。

偶像崇拝
密教の仏像には、如来、菩薩、明王、天部、曼荼羅などがあります。
密教の仏像には、次のものがあります。
 如来: 大日如来、釈迦如来、阿弥陀如来、薬師如来など
 菩薩: 弥勒菩薩、観音菩薩、千手観音、勢至菩薩、地蔵菩薩など
 明王: 不動明王、降三世明王、軍荼利明王、大威徳明王、金剛夜叉明王など
 天部: 毘沙門天、四天王、弁才天、勧喜天(聖天)など
 曼荼羅: 両部曼荼羅、別尊曼荼羅、星曼荼羅、十二宮など

五大明王
不動明王、降三世明王、軍荼利明王、大威徳明王、金剛夜叉明王

チベット仏教は、所作タントラ、行タントラ、瑜伽タントラ、無上瑜伽タントラなど、初期密教から後期密教にいたる密教経典と、それに基づく行法を継承している。

侵略国である中華人民共和国の文革期に激烈であった中国共産党による宗教弾圧を乗り越えて、チベット自治区やチベット人を中心に、現在もチベット密教の信仰が続いている。

本来、偶像崇拝はタブー
浄土真宗の宗祖・親鸞(1173〜1262)は阿弥陀如来に帰依するという意味の「南無阿弥陀仏」の名号を本尊とした。名号とは単なる阿弥陀如来の称号ではなく、弥陀の智慧と慈悲の働きそのものだとする。親鸞は仏像や仏画から本質を抽出したものが名号であるとして、これを信仰対象にすることで偶像崇拝の危険を回避した。
絵像、木像の阿弥陀本尊が出現するようになったのは信者側からの求めによるものであった。

禅病
禅を行うと起こる禅病
習禅者が禅の真理を体得しないままに起 こり得る各種の疾病であり、身・心の二種に分けられる。 禅病の意味に関 しては、宇井伯寿『仏教辞典』中に、「禅定の病魔の謂にて、一切の妄念 をいふ」とある。

白隠慧鶴(はくいん えかく)は呼吸法で多くの若い修行僧を救った。
「内観の秘法」は気海丹田式の功法に相当するもの。

中国で流行した気功も日本の呼吸法に学んだもの。

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