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電子掲示板(BBS)でタッチタイピングの腕を上げた

大学生のころ、我が家に中古のパソコンがやってきた。20世紀末のことだ。

インターネットへは、ダイヤルアップ接続といって、電話線を使うものだった。料金は時間制で、日中インターネットにつなぎっぱなしにしようものなら、とんでもない額を請求されるので、接続は緊張した。

もうその頃には、テレホーダイという、23時から翌朝8時までの繋ぎっぱなしOKプランができていて、夜中は姉とパソコンの取り合いをしていた。

タッチタイピングの基礎的なものは、特打で培ったのだけれど(これも姉と競い合って)、本格的に腕を磨いたのは、BBSと呼んでいた電子掲示板上だ。

色んな部屋が集まったBBSリストみたいなのがあって、あちこち出たり入ったりして、入れそうな話題があれば入り込む。ほぼハンドルネームでの参加の中、なんか、名前を付けるのがこそばゆくて、本名でやってた。

「よりみち」という小料理屋をテーマにしているような部屋で常連になった。当時よっぽど入れ込んでいたのか、今でも他の常連のハンドルネームを覚えてる。「よりみち」のオーナーというかおかみさんのほかは、「よしのぶ」さん、「かかった」さん、「しのちー」さん、「みか」さん。この面々がスタメンだったかな。思い出せたことにびっくりした。みんなどうしてるかなー。そういえば、「よしのぶ」さんを訪ねて大阪まで行って、串カツをおごってもらったこともあった。

夜な夜な掲示板でチャットしていたおかげで、随分とタイピングが早くなった。仕事でも役に立ってる。というか、今ではむしろ仕事に役に立ってる。だから、今、一生懸命、半ば徹夜でパソコンに向かう子どもたちに対して、健康などは気になるが、嫌事は言うまいと思っている。

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