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謎の演劇人勉強会に潜入

今年から、謎の演劇人勉強会に参加している。それは、筑後地方の家具の町、大川で隔月で開催されている。

『MMSTheater』
各回、演劇史に名を残してきた演劇人を取り上げ、それぞれの仕事を総体的に考察しながら、歴史的な意義や未来的な意味を考えていく、対話形式のプロジェクトです。

https://www.mmst.net/theater/

昨年から気にはなっていたのだけど、行き帰りで3時間くらいかかりそうだし、具体的な日程が発表されるのが結構ギリギリだったりで、なかなか参加できてなかった。

1月の「スタニスラフスキー」の回で、都合がついたので、行ってみた。そしたら、面白かった。終わったら、なぜかお酒や食事が振舞われた。

面白かったが、「俳優修業 第一部」を大昔に半分で挫折している身としては、ちゃんと予習・復習するべきだったなぁという後悔もあった。なんせ、この勉強会、最後に参加者全員何かしら喋らないといけないのだ。

スタニスラフスキーがある時期に書いた本を聖書のようにありがたがって、それにすがることや、むやみに敬遠することへの懸念みたいな話があったので、それに対して、「芸術団体なんて、宗教団体みたいなところがあるから、そこは割り切って、いいところだけ使ったらいいのかもなー」みたいな乱暴な意見を述べたような気がする。

そして3月のテーマが「メイエルホリド」。予習して行くぞ!と気合いを入れるも、書籍がほとんどない。書籍化されていたとしても、絶版してて、古本はプレミアがついて大変な金額になっている。図書館にも在庫がほとんどなく、予約を入れたけど、なかなか自分の番が回ってこない(絶対関係者が借りてますよね)。

というわけで、この回もほとんど予習できず。この方、生まれたばかりのソビエト連邦の方針に合わないということで、殺されてしまい、その後15年間名誉が回復しなかったというから、そもそもの資料が少ないらしい。当時、スタニスラフスキー万歳というだけではなかったんだぞ、というような位置づけで紹介される。

そしていよいよ、5月12日のテーマが「ブレヒト」。こちらは戯曲も残っているし、文献もいっぱいある。というか、ありすぎて、どれを読めばいいか、、、。わがままな受講者だな。

わがままだという自覚を持ちつつ、「これを読め」的なものがあったら、教えてくれると嬉しいな、と主催者に問い合わせてみると、「三文オペラ」と「今日の世界は演劇によって再現できるか」を読んでおくといいかも、的なことを、開催1週間前に教えてくれた。

大昔になんとなく読んだことがある「三文オペラ」だけど、こちらの復習も含めて、今度こそ予習をしていくぞ、と心に決めたのだった。



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