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本と三線と石垣島      ✴︎〜11人の小学校体験記〜


近所の公民館の掃除があった日曜日の朝。
学校のお母さんから、掃除があるという話を聞いて、参加できるか聞くと、是非来てください〜。
とのことで、歩いて公民館に。

車通りから少し入った場所に公民館があって、
その通り沿いに、〝吉原日曜市🚩〟と書かれた旗が目に入り、なんだ!なにがあるんだ!?
と興味津々で公民館に。

大人も子供もみんなで掃除🧹

地域の人、中学生、小学生、老若男女みんなで
30人くらい。こんなに多いのは久しぶりらしい。
中学生が小学生に狩った草を置く場所を教えたり、小さい子も大人の働いてる姿を見て頑張っていて、ちゃんと労働力になっている。

公民館中では、おばぁたちが人参と🥕みどりのバナナを売っていて、今日は少なかったけど、
グルクンという魚がでていたり、サトウキビがでていたり、その時々で出るものが変わるようで、

雑誌なんかには載っていない、地域の日曜市🚩
掃除をする男衆、物を売る女衆、子供は手伝ったり、走り回ったり、、
そんな光景が、どこか懐かしくて、村を部落を守る、そんな姿がみえた時間だった。


全部100円

八重山では、入植、開拓という文字が至る所にあって、この土地を切り開いて住み始めたことは、とても大きな意味合いがあるんだと、公民館の中の大きな紙に書かれている文字にも見て取れる。

吉原のこの地域は、裏石垣といって、草木が生い茂り、天気も変わりやすく、開拓するのはとても困難で、宮子島からの入植者だった為、山のない宮子島の人たちからしてみれば、八重山のこのジャングルは手に負えず、逃げた人もいたそうだ。

入学式や卒業式、集まり事があると、地域の人の挨拶があって、開拓当時の話をするらしく、先祖の方達が頑張ってくれたから、今がある。
めげずに生き抜くこと、感謝する事。

今は第二世代になっていて、第一世代から語り継がれてきたことを、子供達に親に伝えるそう。
今の時代、都会では薄くなってきたことが、島には残っているんだなぁ。

アララガマ魂とは、開拓者精神という意味

学校のお母さんが、クバの葉でカゴバック作れるけど、一緒作ろうと誘ってくれて、初めての挑戦‼️ クバの葉をは丈夫で殺菌効果もあるらしく、昔は、水汲みや入れ物なんかに使っていたそうで、植物を使って生活用品を作るたみの技や知恵がいろんなところに散りばめられている。

お友達のお母さん3人で作り始めて、デザインはこうした方が可愛いね、こうやった方がやりやすいね。話しながら出てくるアイデア💡
こうやって、みんなで集まると自分では考えつかないようなものができる面白さ、植物も一つ一つ表情が違うから、それぞれの特性を活かしてつくりだされるものは、みんな違って、少し不恰好でも愛着が湧いてくる。

身体全体を使って包み込むように、、、。
水も漏れないクバの葉

今でこそ、循環型の暮らしというワードがよくでてくるようになったけど、昔はそれが当たり前であったはず。

全くそこに立ち返るのではなく、今の良さと昔の良さをフュージョンさせて、また新たな暮らしを見つけ出す事ができる。

今できることを。あるもので。

ヤギの好物、クバ科の葉



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