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『ハナミズキ』        一青窈・作          ねっこかなこ・絵       アーサー・ビナード・訳

言わずと知れた一青窈さんの有名な曲
“ハナミズキ”が、
英語訳が入った絵本になった。

糸島の図書館の未来を考える会のメンバーとして、初めての大きなイベントを行った先月、
アーサー・ビナードさんをお呼びして、
【絵本の力】という主題で講演をしていただいた。その講演会の数日前に出版されたのが、この
『ハナミズキ』。

アーサーさんは、英訳を
【A Hundred Years 】
としたのは、一青窈さんの想い、歌を聴いて、
この平和な、健やかな命が、いてまでもつづくように。と思ったからではないだろうか。
ハナミズキを直訳すると、dogwood treeとなる。
それでは、しっくりこなかったらしい。
訳すということは、安に直訳すると言うことではなく、その作者の想いを汲んで、咀嚼して、伝えるためにする言葉選びがとても重要だと感じました。

島根に住むねっこかなこさんの絵も、
このハナミズキの絵本をより深みを持たせて、
想像力を掻き立てられる。
ねっこかなこさんは、ずっとご自身で版画制作を行なって、自然豊かな場所で作品作りをされてきた話をアーサーさんからききました。
優しくて、でも強いメッセージが放たれている
絵とハナミズキの歌詞が、とても自然に入ってくるのです。

ハナミズキの歌は、世界中で各国の言葉に訳されて歌われているそう。
ニュアンスを変えずに、どうこのメッセージを届けるか。。

絵の役割、言葉の役割、重要な役割を絵本は担っています。
子供だけではなく、大人も想像して考えることができる絵本に、わたしはたくさんの力と出会いをもらっています。

まだまだ読んだことのない絵本がたくさん。

図書館に行くのが楽しい日々。。

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