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コンテンツは長期的な視点で作ろう

読んだ。

著者が朝日新聞のPodcast『MEDIA TALK』に週一で登場しているので、その流れで読んだ。Podcastを聴いていなかったら間違いなく買っていない。何だかんだ言っても頻繁に語りかけることができるのは宣伝手法として強い。

タイトルに「文章術」と入っているけれども、どちらかと言えばメディア運営や情報発信に関する内容。もちろんウェブ記者が書いた本であるから文章が主体ではあるのだが、文章に限らない話の方が多い。どのようにネタを見つけるか、いかにしてユーザーを動かすか。そのようなことが書かれている。記事を読む人のことを「読者」ではなく「ユーザー」と呼んでいるあたりからして、書いている本人も文章術とは思っていないのではないか。

本書は朝日新聞のWebメディアであるwithnewsでやっていることを通じて、技術を紹介していくスタイルをとっている。ポイントとなるのはタイトルにもある通り、「読まれる」だけでなく「つながる」も重視していることだ。ここで言う「つながる」とは、「ユーザーの次の行動につながる」ことを意味している。紹介した商品を購入するもそうだし、記事をシェアすることもそう。そして何よりメディアのファンになってもらう。それをwithnewsは運営方針としているらしい。

個別の具体的な技術も同意できるものが多かったのだが、何よりもこの方針に対して同意できる。これまでも俺は情報発信するならば、長期的にやることを重視した方がいいと書いてきた。

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