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りばいばる#069 日本を代表するギタリスト布袋寅泰氏と握手

これは2017年4月17日にAmebloに投稿した記事の"りばいばる"です。

2017年4月14日(金) 以前ロッテルダムでドライバーサービスのご依頼を頂いた、やり手の女性社長Mさんからお誘い頂いて、日本を代表するギタリスト、現在ロンドン在住の布袋寅泰さんのユーロツアーのアムステルダム公演に行って来ました。

Mさんは布袋さんのお知り合いで、LIVE当日モナコなどからいらっしゃるMさんのお友達と車で移動する際のドライバーサービスのご依頼を頂いて、どうせだったら村上さんも一緒にLIVEに行けばいいじゃん!という降って湧いたチャンスに便乗させて頂くことになりました。

布袋寅泰と言えば伝説のバンド"BOØWY"のギタリストで日本のロック界を牽引してきた一人。ギターを通して当時の若者に多大な影響を与えたミュージシャンです。

かく言う僕も高校生になってからバンドを組んで、ベーシストとしてBOØWYの曲を多数コピーし「CASE OF BOØWY」のビデオを擦り切れるまで見たり「GIGS -JUST A HERO-」や「LAST GIGS」などのLIVEアルバムを中心にBOØWYを聴き込んで、文化センターの音楽室で同級生達を集めて開催したLIVEは基本的にBOØWYの曲で構成していたという過去がありました。

残念ながら僕が高校生の頃には既にBOØWYは解散していて、リアルタイムでその活動を見ることはなかったのですが、当時のバンド少年達にとってそのカリスマ性は現在に至っても色褪せない衝動でした。

そんな雲の上の存在とも言える伝説のバンドのギタリストと、オランダに移住したことによる不思議な縁でもってグっと身近になり、直接お会い出来るかもしれないチャンスが巡って来るとは何と言う運命のイタズラ!!

もう10年以上前になりますが、芸能事務所スタッフ時代、某大御所芸能人に連れられてZepp Tokyoの布袋寅泰LIVEに行った以来です。
その時は純粋にLIVEを楽しんだだけでした。

布袋さんはヨーロッパでは"HOTEI"名義で活動されていて、アムステルダムのライブハウス"PARADISO"のサイトを調べると確かに"HOTEI"の文字が。

しかし同日の前後には別のイベントらしき催しの記載もあり、天下の"HOTEI"さんが大きく取り上げられることもなく、1アーティストとして扱われていました。

事前にインタビュー記事などを読んでいたのですが、今回は原点回帰で布袋さん自身が機材やバンドメンバーと一緒にバス移動するということでヨーロッパでは新人であるということを受け入れ、今尚挑戦し続ける姿に心底カッケー!と一人で興奮していました。

LIVE当日"PARADISO"の近くに車を停め会場に向かいます。

19:30オープン、20:00スタートでプリントアウトしてもらっていたチケットを見るとチケット代が約20ユーロ!!!

あの"HOTEI"さんのチケット代が20ユーロ!?!?!?信じられない思いでライブハウスに到着します。(日本で布袋さんのコンサートを観ようと思ったら7,000〜10,000円という感じでしょうか?)

入口に立っていたかなり大柄のスキンヘッドのスタッフにプリントアウトしたチケットを見せると「メンバーシップカードは持っているか?」ということで「ネー(オランダ語のNO)」と言うと「あっちに行ってからだ。」と指差された方にカウンターがあり、どうやらそこでメンバーシップカードなるものを購入しなければならないシステム。

3.5ユーロのメンバーシップカードは1ヶ月間有効で1ヶ月の間であればこのライブハウス"PARADISO"に何度足を運んでも使えるという日本のライブハウスには馴染みのないシステムのようです。

今度はスキンヘッドのスタッフのOKをもらい階段を上がるとコインロッカーがあり、更に上がるとツアーTシャツやCDの物販コーナーがありその横のトビラから会場に入れました。

広さは200〜300人キャパぐらいの"HOTEI"さんを生で見るにはあまりにも贅沢な狭さで、スタートギリギリに到着したにも関わらず客数は100人に満たないぐらいの余裕がある状態で、人がひしめき合って中に入れないんじゃないかと心配していたのですが、逆にこのリアルな客数やチケット代などから既存のファンを呼び込んでハコを埋めることをせず、あくまでヨーロッパでの新人アーティストしての挑戦の意味を勝手に感じ取り更に感動を覚えました。

お客さんは7〜8割日本人で現地人もチラホラいました。自分には何も関係ないのに布袋さんのLIVEがオランダでどう映るか気になりました。

この状況で本当にあの布袋寅泰がステージに現れるのか、自分の目で確認するまではにわかに信じ難い現実を前に、ただただ気持ちが高ぶっていきました。

ステージを見渡せる会場の中央付近にMさんと陣取り、今か今かと登場を待つうちBGMが一段と大きくなりバンドメンバーが登場した後、とうとう"HOTEI"本人が登場しました。

ステージまでの距離約3メートル。第一印象は「そこまで大きくない!」というのと「想像より若い!」という二つw

布袋さんと言えば屈指の長身ギタリストで、その恵まれた体系と一体化したギターから生まれる数々のメロディやフレーズやテクニックが唯一無二の存在感を放っていることはあまりにも有名ですが、その存在の大きさ故に想像以上の巨人を想像されることが多いらしく、過去のインタビューでも度々「そこまで大きくない。」ということを公言されていて正にその通りでした。

ステージに登場した"HOTEI"さんの衣装は白地に黒のデザインがほどこされたシャツで、55歳(2017年4月現在)とは思えない「青年!」という印象でした。

バンド編成はドラム、ベース、キーボードと布袋さんのシンプルな4ピース。

歌の為にイヤモニこそしているものの、同期させるような音源はなく、あくまで生バンドのみで勝負を挑んでいることにもいちいち感動を覚えます。

メンバーに目配せをして布袋さんのギターがリズムを刻み始めましたが、いきなり機材トラブルでギターの音が一瞬消えるもすぐさま自ら修正を試み何事もないように曲にスライドして行きます。

LIVEの前半は去年ヨーロッパなどで発売されたアルバム「Strangers-Special Edition-」の中からの数曲。(おそらく)

久々の音楽の現場を懐かしく思うと共に、お客さんが当然のようにスマホ等で自由にステージを撮影・録画している光景に時代の変化を感じます。

元バンドマネージャー経験の立場的に無許可の撮影に一瞬抵抗を感じましたが、今はこの撮影こそが大事なプロモーションツールだということをアーティストサイドがきっちり認識しているということも体感し、自分もおっかなびっくりブログ用に撮影しましたw

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中盤は映画「Kill Bill」のテーマ「Battle without honor or humanity」のイントロが始まり会場からも歓声が上がり、僕自身もテンションが上がります。

そして後半は唯一の日本語で「懐かしい曲」と言ってBOØWYの「BAD FEELING」のギターカッティングが始まりボルテージは最高潮!

続いて「NO.NEWYORK」「DREAMIN'」とファンにとっては嬉し過ぎるラインナップが続き、最後はソロ曲「バンビーナ」でもう飛びまくり、拳を高く高く突き上げました。

アンコールはソロ曲「ロシアンルーレット」、最後は「BORN TO BE WILD」をカバーして約2時間のLIVEは終了。

汗びっしょりで余韻に浸りながら、この後直接会えるかも!?というドキドキの中、Mさんにくっついていると布袋さんの近しいスタッフの方が関係者を楽屋に案内しに来てくれ、いよいよその時が近付いて来ます。

ややこしい楽屋への裏導線をはぐれないように付いて行きながら、通された楽屋横のちょっとしたスペースに待機します。

通されたのは現地人関係者4名とMさんやご友人など我々日本人6名の計10名。たった10人の内の1人に自分がいるなんて、布袋さんからしたら「お前誰やねん!」の極みですw

今まで味わったことのない感情と緊張を通り越して逆に冷静になっていました。

しばし待つこと約3分、唐突に布袋さんが現れ、Mさんのモナコのご友人Nさんが布袋さんに一人一人紹介してくれます。

「Mさんのお友達の村上さん」のご紹介の合図で自然と手が出て布袋さんの大きな手と握手を交わし「初めまして村上です。お疲れ様でした。」と何とか噛まずに言え、「はじめまして。」と言った布袋さんは優しい表情でした。

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一緒にいらっしゃっていた奥様・今井美樹さんと初めてお目にかかる娘さんにも流れ上「はじめまして。」と挨拶させてもらい、世紀の瞬間は終わりを遂げました。

しばらくはあの時の余韻に浸ると共に、55歳にしてヨーロッパで挑戦し続ける布袋さんに刺激を受けながらまたオランダでがんばっていこう!と発起するのでありました。

今読み返すと手に汗握るドキドキ感が蘇りましたw
こんな世の中ですが、再び”がんばろう!”と奮起できました。
挑戦するって素晴らしいですね!

オランダサポート_20201128

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