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りばいばる#155 初となるビザ更新の結果

これは2018年12月15日に投稿した記事の"りばいばる"です。

2018年11月8日でオランダの居住許可、つまり個人事業主ビザが、取得から丸2年ということで切れました。
何とか2年は生き延びれたので、当然ながらビザの更新手続きを行うことに。

一時期、更新の基準が厳しくなり、アムステルダムを中心に個人事業主ビザを所有しつつ、飲食店や日系企業などでアルバイトをされていた方々や飲食関係の一部の方などは、軒並み更新出来なかったという噂が飛び交い、我々を含むこれから更新を控える個人事業主ビザの日本人がザワつくという事態が起こりました。

その後は更新の基準が緩和されたというニュースもあり、ビザ更新に関しては特にネガティブな話は聞こえて来なくなったので、よほどのことがない限り、更新できるものとポジティブに考えるようにしていました。

ということで、個人事業主ビザ更新の手順をまとめました。(2018年12月現在)

・移民局(IND)からビザが切れる3ヶ月前目安で更新のお知らせの封書が届く
・必要書類を揃える
・届いた更新申請書に記入。
・KVK 商工会議所登録証明書のサイン入りを郵送してもらう。
・会計士に作成してもらったファイナンシャルシート。
※全ての書類に自身のVナンバー(移民局登録ナンバー?)を記入。
※移民局宛に上記3点を郵送する。確か各用紙のコピーも可。
・移民局から申請書類の受理完了のお知らせが封書で届く。
※審査期間最大3ヶ月、いついつまでに知らせる旨が記載されています。
・移民局から申請料金請求の封書が届く。
・移民局に更新料金を振り込む。更新料355ユーロ(2018年9月時点)
※入金の際、取り扱いナンバーと自身のVナンバーを入力。
・入金後、入金完了のお知らせが封書で届く。
・ビザ更新できましたというお知らせの封書が届く
※3ヶ月以内に更新審査が終わらなければ、延長のお知らせが封書で届く場合もあります。
・新しい居住許可証(レジデンスパーミットカード)を取りに来て下さいという封書が届く。
※移民局にカードを取りに行く日時の予約をオンラインで入れる必要があります。
・移民局でカードを受け取ればコンプリート。
※届いたレターとパスポートと旧居住許可証が必要です。

僕の分は9月に申請を終えていて、妻と子供達のビザは僕が更新出来れば、配偶者と被扶養者として自動的に更新されると思っていたのですが、一人一人ちゃんと更新手続きをしないといけないそうです。(当たり前か)

ちなみに配偶者&被扶養者のビザ更新はDigid(オランダの個人ID管理システム)からオンラインで申請するか、移民局のサイトから申請書類をダウンロードし、プリントアウトしたものに記入したものを移民局に郵送するかの2択です。(2018年11月時点)

ビザ更新が完了し、レジデンスパーミットカード(居住許可証)を取りに行く際は子ども達含め、ちゃんと本人が行かないといけません。

更に指紋採取は6歳から必要で、2年前5歳だった次女は今回7歳ということで、別途移民局にアポを取り、指紋採取と写真撮影も行いました。

その辺りは妻がきっちり押さえていて、そういった手続き関係は任せていたのですが、配偶者と被扶養者、つまり妻と子どもらの分はDigidから申請出来るということで、(事前にDigidのアプリもしくはSMSコードをアクティベートしておく必要があります。Digidの申請時同様、コード等が郵送されてくるので数日必要です。)家のパソコンからトライするも、どうしても出来ず、僕のビザの更新が完了してから再度トライしようと保留していたのですが、期限である11月8日の前日になっても一向に通知が来ないので、どうしようとなった夜、妻自身のDigidでログインしなくてはいけないことに気付き、(僕のDigidでログインしようとしていた)もう明日に迫った期限を目前に、移民局のサイトの明日の予約枠は全く空いていない状況だったので、ゲリラ的に朝一で移民局に行くことに。

最悪デン・ハーグの移民局で何とも出来なかった場合は、移民局の書類の宛先になっているテル・アーペルというドイツ国境の町までなるべく早く車を飛ばして行き、その町の移民局の私書箱を見つけ出し直接投函するというシナリオを描いておりました。

ちなみにデルフトからテル・アーペルまでおよそ250km 約2時間半。

移民局が9:00からで無理ならそこからぶっ飛ばして昼頃に到着。イケる!というイメージでした(笑)

いよいよ11月8日のビザが切れる日の朝、デン・ハーグの移民局に出向き、受付に並んで「アポは取っていないけど今日が期限ですねん!助けて下さい!」という悲壮感を滲み出してお願いすると、担当してくれた男性スタッフが「えっ!?今日までなん!!う~ん、ちょっとその辺で待っとってや!」と受付奥に引っ込み、五女を抱いた僕たち夫婦は震えながら(笑)待機しました。

しばらくして先程の男性スタッフがやって来て、「何とかねじ込んだから番号が表示されたらその窓口に行って。」と受付番号カードをくれて、本当に何とかしてくれたのです!

ほぼ待つことなく番号が表示され、窓口に行くとまた別の男性スタッフが対応してくれ、「なぜもっと早くやらなかったんだ?」という問いに「Digidを勘違いしていたので僕のビザ更新の結果を待っていたんだ」と妻が英語で事情を説明して、妻と子ども達のパスポートと妻が予めダウンロードして記入していた申請書類を提出し、その場でパソコン入力してもらい、申請完了の書類を全員分貰うことが出来ました。

2018年11月8日のオランダ時間未明、くしくも妻の祖母が亡くなり、妻が五女だけ連れて日本へ一時帰国しようかどうしようかという時でしたが、ビザが切れるその日のそれどころじゃない事態に、僕の時同様、妻の祖母のお通夜や告別式は遠いオランダの地で祈ることに。

ビザの切れる11月8日は忘れられない日となりました。

帰りに先程受付で何とかしてくれた男性スタッフの所に行き、電話中だったので、合掌したり頭を下げたり親指を立ててみたり、色々な感謝を表すジェスチャーを投げかけると男性スタッフも親指を立てて笑顔で返してくれました。本当にギリギリセーフ!この方のお蔭です。

後日更新料の封書が届き、妻240ユーロ、子供51ユーロ×5人分(2018年11月現在)銀行から振り込みました。

ビザ更新時期に時々あるのが飛行機でオランダを離れる際は有効期限内なのですが、オランダに帰国時はビザが切れてしまっているケース。

そういった時用にパスポート用のビザ申請中を表すシール?が貼って貰えるらしいのですが、それも移民局に事前アポが必要です。

とにかくアポに加え、いちいち封書が届く移民局のシステムはペーパーレスとは程遠く、コストも手間も時間もかかるのに何故?と思うのですが、セキュリティの問題なのでしょうか?

ちなみに「MijnOverHeid(マインオーバーヘイド)」というサイトにDigidでログインし登録すれば、移民局が書類を作成した時点で通知され、データも閲覧できるので、封書が来る前にアポなどを取ることが出来ます。

移民局に限らず、市役所、税務署等、行政関係を網羅していて、アプリもあるのでスマホに入れておけば便利な様です。

移民局はオンラインアンケートなどで、スタッフの態度は問題なかったか?など改善に努めているのが伝って来ます。

ドイツ在住歴の長い知人やイタリア人の旦那様を持つ奥様曰く「他のヨーロッパの移民局は監獄の様な雰囲気で、まるで犯罪者かの様な扱われ方をされるのに対して、オランダはなんて素晴らしいんだ!」とのこと。あくまで住まわせて頂いている移民なので感謝は忘れてはいけませんね。

この時期だからなのか、移民が増える一方だからなのか分かりませんが、期限の3ヶ月前に申請していても期限内には更新完了することはないようで、同時期にビザ更新の方々も更新期限が切れても更新完了の知らせが来ないので、気を揉む毎日だったとか。

僕は持ち前のポジティブシンキングで「更新出来ない訳が無い!」と思っていたので期限を過ぎても全く気にならず。結果11月末に自分自身とギリギリ滑り込んだ妻と子ども達の分のビザ更新完了の封書が届き、事前に「MijnOverHeid(マインオーバーヘイド)」で確認していた妻が封書が届く前にレジデンスパーミットカード(居住許可証)を受け取るアポを入れていました。

2018年12月14日。子ども達の学校終わりで全員で移民局へ出向き、五女以外の2023年11月8日まで有効の新しいレジデンスパーミットカード(居住許可証)を受け取りました。

五女は生まれた直後ぐらいにパスポート用に町の写真屋さんで撮影してもらった写真を、専用書類に添付して移民局に2回提出していたのですが、何故かなかなかビザが発行されず、移民局で写真撮影をし直してもらったものの、その写真も不具合があったのか更に撮り直しになり、今回の居住許可証を取りに来るタイミングで写真撮影のアポも取っていたのですが、窓口で言われたのは町の写真屋で撮影したものを郵送してとのこと。どないやねん!

たらい回されまくり、いちいちオランダ移民局あるあるの炸裂です。

まあ何はともあれ、今度の更新は5年後なので、次は子どもの成長はもちろんですが、ビジネスの拡大、つまりよりお金を稼ぐというテーマで生きていこうと思います(笑)

...という記事を約3年前に書きましたが、コロナウイルスのお陰で、その時から比べると随分と人生観や価値観に変化が生まれました。

お金を稼ぐということに力を注いで来たものの、それを目標に生きても、人生は本当に思うようにはいかないということを痛感し、それであれば一日一日後悔のない様に生きるには?と模索し始めました。

次なる挑戦に踏み出さないといけない時期が来たのかもしれません。

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