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2023年9月にプレイしたゲーム

 9月にプレイしたゲームたちです。9本。


OPUS 星歌の響き -Full Bloom Edition-

プレイ時間:8時間
 厳しい時代に生まれ、幼い頃の夢に縛られた少年少女が、それぞれの目的を持ちながら宇宙を旅するADV。
 メインキャラ達の不器用な生き方に苦しくなる物語だった。これまでのOPUSは切ないけど綺麗な物語って印象だったけど、今回は悲しくて苦しい物語だった。ビジュアルとサウンドは綺麗だったんだけど、とにかく悲しかったな……。それぞれが、押しつけられた目的や、幼い頃に抱いてしまった具体性のない目標、どこがゴールなのかわからない生き方などを求めて、がむしゃらに痛々しく選択を繰り返していたように思う。いびつに見える目標達成を喜んで良いのかわからないまま終わっちゃった。わたしが彼らの目標を応援できなかったのが問題かも。エイダにとっての「自分で考えたエイダ=ラム」は、諦めろと言われて目標を変える姿じゃなかったのかな……って思えば、エイダにとっては良い結末だったんだろう……。
 ゲームは一作目の星探しと二作目の探索を良い感じに進化させた面白いものだったと思う。ゲーム内に前作、前々作のキャラがちょろっと出てきたの嬉しかったな。
 彼らを思いやっていた大人達が好き。白い牙イイヤツすぎ。
 悲しくて苦しかったけど、色んな言葉や景色が心に残る作品だった。


ToriDori

プレイ時間:4時間
 左右二つに並べたヴィネットを見比べて間違いを見つけるゲーム。
 ローポリで描かれた世界が可愛い。ヴィネットのバリエーションも豊かで、恐竜時代から宇宙のテラフォーミングまで、色々あって楽しかった。
 ただ重大な問題なんだけれど、猫が出てくるステージはそんなに多くなかった。あんなに大きく描かれているのに……。
 のんびりまちがい探しがしたい人にはオススメ。


Sunday Gold

プレイ時間:11時間
 近未来のディストピアで、犯罪者トリオになって悪の巨大組織を追い詰めていく探索ADV。ターンベースの戦闘もあるよ。
 ポイント&クリックで探索して、敵に遭遇したらコマンドを選んで戦闘するという、ありそうでなかったようなシステム。少なくともわたしは初めて出会ったかも。探索で行動力が減って、回復のためにはターンを進める必要があるけど、ターンを進めると戦闘が起こる可能性があるので、なるべく効率的に探索したいな~という心理が働くゲーム。独特で面白かった。探索もけっこう歯ごたえあってよかったな。
 ストーリーは色々謎が残されたまま終わってしまったなという印象でちょっともどかしくもあるんだけど、犯罪者トリオのハードボイルドかつ小気味よい会話とかが面白かったのでヨシッ。


PANEL RABBIT

プレイ時間:3時間
 壁にぶつかるまでまっすぐ前に進んじゃうウサギさんのため、道に障害物を設置したりして、ウサギの穴まで導いてあげるパズルゲーム。
 むずかしかった~というかもどかしかった。ウサギを食べてしまう天敵にぶつからないようにしてあげる必要があるんだけど、天敵も毎ターン動くので、ウサギの動きと天敵の動きを考えないといけない。最後の方のステージでは「3回踏むと通れなくなる床」とか「3回踏めば通れる床」とか「1ターンごとに行く方向が変わる床」とかも出てくるので、もう脳のリソースが足りない。ゴールに行ける道だけつくってとりあえずウサギさんを歩かせて、敵にぶつかってしまったら調整して……という地道な作業になっちゃった。じれったくてヒントにけっこう頼ってしまった……邪道。悔恨。
 ウサギさんはかわいかったし、突風に飛ばされた仲間ウサギたちを助ける! というほんわかストーリーもかわいかった。
 ステージは120以上あったかな? この系統のパズルを楽しめる人は満足できると思う。


イハナシの魔女

プレイ時間:7.2時間
 沖縄の離島で、無力な少年少女が大きな力に立ち向かっていくビジュアルノベル。
 選択肢は存在するけれど「進行に影響はありません」と明記されている。ルートという名称のものはあるけれど、解放順にすべて起こったこととなっているので部とか章とかのが適切な気がした。そんな感じでどこまでも一本道なノベルだった。
 王道のボーイミーツガール。セカイ系だなとも思った。普通に泣いた。なぜなら王道のセカイ系は最高だからだ……。メインヒロインが素直なの可愛かった。登場人物たちに「こいつめ……」と苛立ってしまうことが何度もあったけど、大体あとで詳細が語られて許すほかなくなってしまう。ずるい構成だった。(褒め言葉)
 世界設定も良かったな。よく練られた設定を、読者を置いていかないようにゆっくり小出しにしてくれるし、エンディングの段階でまだ気になると思ってしまったことはクリア後のオマケでちゃんと出してくれた。全部見せてくれたから次回作が出たら安心して手を出せそう。楽しかった。


ポケットモンスター スカーレット ゼロの秘宝「前編・碧の仮面」

プレイ時間:12時間
 名作ポケモンスカーレットのDLC前編。のどかな自然広がる「キタカミの里」で現地の人と触れあいながら昔話を追う物語。
 シナリオはちょっと肌に合わなかったかも。スグリのケアをちゃんとしてあげたかったのに主人公が勝手にゼイユ寄りの動きしてて置いて行かれちゃった感。オーガポンは可愛かった。
 シナリオがちょっと……でもゲームを楽しめるのがオープンワールドポケモンの良いところ。日本っぽいのどかな里を歩き回って、新しいポケモンを捕まえて回るのがとっても楽しかった! ポケモン達はみんなかわいい! 後編も楽しみだ~。


パラノマサイト FILE23 本所七不思議

プレイ時間:7時間
 突如始まった「蘇りの秘術」を巡る呪いのデスゲームの真相を追う謎解きホラーADV。
 ホラーだけれど、登場人物達が明るいのであまり不気味な怖さは感じることなく、いろんな視点から見えてくる情報を繋げて真相に迫るミステリーとしてとっても楽しめた。びっくり系演出はちょいちょいあったのでそういうのが苦手な人は気をつけた方がいいかも。(視点を動かしたら今までいなかった人間がいるとかそういう演出。結構心臓に悪い)
 情報の出し方がうまくて、やってて違和感のあった箇所には後から種明かしが来るので気持ちよかった。
 一番面白かった要素の話をしたいんだけど、それをすると結構ネタバレになってしまうので口をつぐむ……面白かった……! 刑事たちと探偵さんが特に好きです!


The Forest Quartet

プレイ時間:1時間20分
 4人組ジャズグループの亡くなったリードシンガーが、残された3人の心の闇を払うパズルゲーム。
 パズルの難易度は低くて、リラックス系。サウンドが不思議な感じで面白い。せっかく音が良いからもうちょっといろんな音楽聴きたかったな~という気もする。のんびりできた。


Cthulhu Mythos ADV 闇に囁く狂気

プレイ時間:2時間
 クトゥルフ神話をモチーフとしたTRPG風のADV。謎の廃病院からの脱出を目指す。
 TRPGはほぼやったことがなくて、こう、いろいろな要素との向き合い方がわからなくて戸惑ったんだけど(具体的に例を出すとCoC詳しい人には色々わかってしまいそうなので濁している)、TRPG疑似体験ゲームとして面白かった。ステータス70あるのにダイスの出目が悪くて失敗するの、TRPGのお話でよく聞くやつ!
 出会う探索者の立ち絵やキャラ性も楽しくて良かった。TRPGをよくやるお友達に画面見せながらやってたら、エンディングで「あ~TRPGっぽい終わり方だ~」って言ってたので多分けっこうそれっぽいものを遊べたんだと思う。面白かった!


おわりに

 今月は夏の名残で(暑いからまだ夏かな?)ホラーっぽいのが多かったような気がする。クトゥルフのやつはもちろんのこと、ポケモンDLCもちょっと怖かったし。
 イチオシはパラノマサイト! 評判が良すぎたので警戒しながら遊んでしまったんだけど(肩すかしを食らうと悲しいので)途中から警戒心忘れて楽しめてよかった。

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