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2023年11月にプレイしたゲーム

 11月にプレイしたゲームたちです。15本。


世界樹の迷宮Ⅱ 諸王の聖杯 HD REMASTER

プレイ時間:20時間
 名作DRPGの2作目。1作目からジョブがいくつか増えている。相変わらずどの子も絵がかわいい◎
 1作目の時と同様MAP埋めをPICNICでやって、この先ボスだぞ~の気配を感じたらBASICに切り替えて遊んだ。エンカウント多すぎてPICNICでもちょっと大変に感じちゃった……これを原作難度でやってる人たちはすごい。
 終盤、第五層に入ってからが特に大変で、MAPは広いし、敵は多いし、敵のドロップも多いから、MAPの未踏破部分にたどり着く頃にはバッグがいっぱいになりかけてるなんてことが多々あった。動く床意地悪すぎて泣いちゃいそうだった……。
 ストーリーは1作目の衝撃が強かった反動か、今作はなんだかあっさりめに感じちゃったかも。何にしてもクリアまで頑張れてえらかった。3も買ってあるので、またDRPGがやりたくなったら触ろうと思う。


Recollection

プレイ時間:75分
 何もない夜道を歩いていた主人公が、そこにあるさまざまなものに気付いていく「ウォーキング&ウォッチング・シミュレーター」。
 横スクロールの画面を歩きながら、「そういえば空になんかあった気がするなあ」と思って月をふんわり思い出し、じっくり見つめて、そうか月ってああいうものだったなあと思い出していく。星や、遠くの山々、生い茂る木々、草花……と順番に思い出して世界が色づいていくのがとても心地よい。じっくり見つめる時にちょっとしたミニゲームをこなすことになる。やり方の説明はないけど特にむずかしくないので、良い感じにリラックスできると思う。
 ……と思いながらクリアしたあと、これまでの見つめるフェーズがあるものに邪魔されて難しくなったモードが解禁される。良い感じにリラックスした後やるには胸の塞ぐ感じがするモードだけど、これはこれで……向き合わないといけないものなので……。お邪魔モードはなかなか難しいんだけど、設定で難易度変更もできるのでなんとかなるはず。リラックスしたいだけなら高難度に触らないのも択としてあり。(ゲームからもここでやめといたら?というメッセージが表示される)
 小粒だけどしっとりひたれる良い作品だった。


Tunche

プレイ時間:10時間
 絵のとってもかわいいベルトスクロールのローグライトアクション。難易度はかわいくない。
 個人的な願いを抱えたキャラクターたちが、願いを叶えてくれるトゥンチェを助けるため、邪悪なケモノの巣窟となったアマゾンを突き進んでいく! という物語が、コミック風に描かれていてとてもかわいい。『A Hat in Time』というゲームから主人公のハットキッドがコラボしにきていて、その子もちゃんとストーリーで描かれているし動きがハチャメチャかわいくてとても良かった。
 アクションのレスポンスも良くて、思ったように動けないというストレスはなかったと思う。
 ただ、ちょっと雑に周回前提の作りにしちゃったのかな~という感じがした。エリアボス撃破後に解放されるキャラ強化で攻略難度ががくんと下がるようになっている。進行中にキャラ強化ができないので、ボスを倒すたびに最初からやり直すことを強いられている感じ。
 ひとりでやるのが苦しすぎたので色んなお友達に助けてもらっちゃった。最大4人までのローカル協力プレイができるので、カワイイキャラでわちゃわちゃを楽しもう!(難易度はかわいくない)


exp!A

プレイ時間:1時間
 人の言葉を使ってしか発言できないキャラになって、出会った少年アシュと遊園地を作るゲーム。無料。
 ストアページに「かつて主人公だったきみに」「エンドロールの向こう側へようこそ」とふんわり匂わされているとおりのストーリー。かわいいキャラ達の背景にある悲しくて不穏な物語を、断片的な情報から想像できる構成。描きたいものを詰め込んだんだなと感じられる世界に触れられてよかった。


Gluck

プレイ時間:2.5時間
 村のもち屋の青年が、水の質が悪くなった原因をさぐるため、鉱夫として採掘現場に潜入して働く短編ADV。
 朝起きてはヘルメットのライトを確認し、握り飯を持ち、トロッコに乗って現場へ行き、ツルハシを振って石を掘り、掘った石を選り分けて、飯を食い、眠る。単調な鉱山の日々が良い感じに演出されていたと思う。
 トロッコや採掘、石を選り分ける作業にはそれぞれミニゲームがあって、どれも一癖ある操作性でなかなか苦戦しちゃった。特に選鉱がむずかしくって大変だった……最終的にはもう選別を諦めて石を大量に掘ることで誤魔化したよね。ミニゲーム達の楽しめる度合いでこのゲームの評価が変わると思う。
 過酷と世に聞く鉱山が舞台で会社の上層部はなかなかイヤな奴。ヘビーな物語になりそうなものだけど、主人公のとぼけた感じで緩和されていたし、全体としてはやさしい物語になっていて良かった。


Lobotomy Corporation | Monster Management Simulation

プレイ時間:30時間(難度緩和MOD使用)
 エネルギーを生み出すモンスターを管理するローグライクシミュレーションゲーム。
 それぞれに好きな接し方などの特徴があるモンスターを大量に収容して、日々正しく接しながら施設に必要な力を貯めていく。うっかりすると職員が殺されてしまうんだけど、モンスターの中にはある程度成長した職員からの管理しか受け付けないみたいなやつもいて、好き放題使い捨てていると困ったことになる。
 とっても高難度。施設の開放度や装備などが次の回に持ち越されるローグライクなので何周もするのが筋なんだろうけど、頭がおかしくなりそうだったので2周目から難度緩和系MODを導入して3周で終わらせた。最終的に48体のモンスターの管理方法を覚えることになるので、緩和してもそれなりに難しかった。
 本当は2周目とりあえず最後までやってBADENDでも受け入れようと思っていたんだけど、話がちゃんと良いんだよな……。かなり絶望的な世界なんだけど、進めるごとに、セフィラと呼ばれる施設の管理AI達から切実な希望を託されてしまって、その希望を無駄にしたくない気持ちがあって、気付いたら3周目を始めていた。
 ネツァクがイイヤツ過ぎて悲しい。ゲブラーも切ない。ケセドもなんかあいつはよく生きたよ。ホクマーは急にデレてきて良かったな。他の管理AI達もそれぞれ良さがあって、本当に……こんな高難度絶望管理ゲームに良い物語をつけるな……いや高難度絶望管理ゲームで物語が良くなかったらそれこそ嫌か……。キャラクター達の葛藤とか、苦悩とか、徐々に明かされる世界観を見ると余計に苦しくて心に刺さった。
 なんかもう苦しすぎて人にオススメする気はまったく起きないゲームなんだけど、わたしにとっては最後まで頑張りたくなる良いゲームだった。


ザ・リワインダー~黄泉からの旅人~

プレイ時間:5時間
 精霊と交信し過去を変えられる「逆夢師」になって、呪われた村を解放するパズルアドベンチャー。
 中国の伝統的な民間伝承が元になっているらしく、なんかそういう、古い中国の雰囲気をたっぷり味わえて良かった。音楽も良いし、背景も良い。
 雰囲気がしっかりしているので真面目で重い話かなと思いきや、主人公の口調が「~だよね」みたいな軽やかな感じなので取っつきづらさを感じずに遊べた。いや事件は真面目で重かったんだけど、主人公のおかげで重くなりすぎないで済んだというか。ずっと軽やかに生きていてほしいな彼には……。
 登場人物の名前が中国名でどれも馴染みがなく、こんなの覚えられないよと思っていたんだけど、終わる頃には村にある行方不明者の張り紙を見て人を思い出して切なくなるぐらい物語に入り込めた。
 パズルも難しすぎず簡単すぎずのちょうど良い塩梅で楽しかったな。パズルの小道具がそろばんとか糸車とか、古い時代を感じさせてくれるものなのも面白かった。
 主人公の持っているノートにあらすじとか手がかりとか用語集とかが書き加えられていくんだけど、その文章も丁寧で読みやすくて大好き。このクオリティでこの量を翻訳してくれてありがとうの気持ち。
 ものすごく楽しかったし、次がありそうな終わり方だったので、続編ぜひ出て欲しい。楽しみに待つ。


The Rewinder-Root of Evil

プレイ時間:1.8時間
 ひとつ上のゲームのDLC。本編より前に起こった、主人公のお父さんの物語。
 呪われた村を解放する……とだけ言うと本編と同じになっちゃうんだけど、ちゃんと別のお話だし、飽きも感じさせない作りだった。ただ逆夢に入るための問題に関するヒントが少なすぎて自力ではわからなかった……中国語が読めたら自力で解けたのかなあと思ったりもする。(台詞などは翻訳されているから話は問題なく楽しめるよ)
 逆夢が本編より複雑で、結末も複数あってなかなか大変だった。本編主人公のお父さん、めちゃ強逆夢師らしいから仕方ないね。といいつつ、次回作は本編程度の難易度でお願いしたいなあと思う所存。
 本編に引き続き雰囲気もよく、全体として楽しかった。本編やったらこちらもやって損はないと思う。お安いし。


Spells & Secrets

プレイ時間:11.5時間
 入学したばかりの魔法学校が突如闇の力に襲われたので解決のためにがんばろう! という見下ろしのローグライトアクション。ローカルマルチに対応しているので、Steamのリモートプレイで友達と一緒にクリアした。
 敵を浮かせる魔法、移動させる魔法、氷を吹き付ける魔法、ネズミに変身する魔法、植物を生長させる魔法……といろんな種類の魔法があって楽しい。敵ごとに弱点となる魔法が存在しているっぽくて、探して弱点を突くのが面白かった。魔法に効果を追加するアーティファクトもあり、覚えたままの状態では戦闘に不向きだなあと思っていたものが突然使えるようになるのも面白かった。ダンジョン内の隠し小部屋を見つけるための謎解きなども用意されていて、そのためにいろんな種類の魔法を試すのも、「魔法使いのゲームしてる~!」と感じられてとても良かった。
 学園内で戦うローグライトっていうのも新鮮だったし、魔法学校という言葉でわくわくしちゃう人にオススメだと思う。


Refind Self: 性格診断ゲーム

プレイ時間:2時間
 探索ADVを通じてプレイヤーの性格診断をしちゃおう! という触れ込みのゲーム。
 余計な情報を入れちゃう前に遊んで正確な自分の性格診断したい! という気持ちで発売後早めにプレイした。同じような考えの方はここから数行読み飛ばした方がいいかも。

 個人的には、プレイヤーの性格を診断するゲームとしてはオススメできない気持ち。レビューとかで褒められているのを見て期待値を高めすぎたというのもある。それでいて、この納得できない気持ちも物語に飲み込まれてしまう構造なのがちょっと悔しい。雰囲気ADVとしてこのゲームに出会いたかったな。


The Metronomicon: Slay The Dance Floor

プレイ時間:5.2時間
 リズム戦闘術を体得したダンスマスターとして、敵の軍団と戦いを繰り広げる音ゲー+RPG。
 四人PTを組んで、キャラごとに三つのスキルをセットして準備完了。戦闘中は、四人のうち一人にフォーカスを当てた後、目的のスキルが発動するところまでコンボを繋いで戦っていくことになる。ストアページの動画通りといえばそうなんだけど、やってみると思ったより忙しい。
 敵に属性があったり、バフ、デバフがあったり、レベルアップや装備、必殺技があったりと、意外にちゃんとRPGしていて、無理なところに行ったらコンボを繋いでも普通にやられる。
 音ゲー難度ノーマルでも忙しすぎて対応できなくなったので、イージーでゆるゆる叩きながら良い音楽とはじけたストーリーを楽しんだ。
 ちなみにコントローラーに対応していることをゲーム内で強調してくるけど、上下同時押しがあるのでキーボードの方が向いてると思う。


Please Fix The Road

プレイ時間:5時間
 ぐちゃぐちゃな道を整えて、車や船、動物たちをゴールまで行けるようにしてあげるパズルゲーム。
 道を配置するタイル、道を壊す爆弾、コピーするアイテムや回転させるアイテム、道の高さを変えるアイテムなどが、決められた組み合わせ、決められた順番で与えられるので、うまく使って道を整えていく。かわいい絵柄やリラックス出来る音楽で誤魔化しきれない程度にむずかしい。最終10問以外はヒント機能があるから詰まったら使ってみるのもいいかも。ただヒントは固定された解法なので最初からやり直される&最後までは教えてくれないので、考えていたのと全然違うやり方で解き直しになることもある。
 全160問の大ボリューム。ちなみにゴールにたどり着いた乗り物や動物たちはどこかに吹っ飛んで行く。(なんで?)


SANABI

プレイ時間:10.5時間
 伝説的な退役軍人が最後の作戦に招集され、謎に包まれた巨大都市を駆け抜けるワイヤーアクションプラットフォーマー。
 ストーリーが本当の本当にめちゃめちゃよかった……。「パパ大好き!」を全力で伝えてくれる娘がかわいすぎたし、パパも渋くて格好良い。他のキャラもみんな魅力的で本当に……たくさん語りたいけどネタバレしちゃうのが勿体ないのでがまん。
 アクションゲームとしては高難度なんだけど、グラップリングのエイムアシスト機能とライフ無限になるイージーモードがあるのでギリギリ頑張れた。ギリギリというのは、落下したら死ぬし時間制限系のステージで間に合わなくても死んだので。普通にたくさん死んだ。イージーでエイムアシスト一番強い設定にしてもアクション苦手の身にはちゃんと難しかった。時間制限のところが特に、アクション苦手民にとっては「なんでRTAさせられてるの!?」ってぐらい厳しかった……正直イージーでもクリア出来ない人はいるだろうと思う。
 難しかったけどストーリーが本当に好きだったから最後まで頑張れた。エンディングはボロボロに泣いた。
 翻訳に関して。導入とエンディングはしっかりしているんだけど、中盤で一部口調の乱れや文法のおかしなところがあった。引っかかる人は引っかかると思う……けどそれを理由にこのゲームをやらないのは勿体ないとも思う……!(→2024.5.4追記:2月に翻訳改善が入ったらしいので今は大丈夫……なはず。難しくて再プレイする気が起きないので確認できていないけど、きっと大丈夫なはず……!)
 難しいけどいろんな人にやってほしい作品。あとRTAが見たい。


FIND ALL 3: Travel

プレイ時間:5.5時間
 指定された物を見つけると画面が色づいていくさがしものゲームの三作目。今回は旅がテーマらしく、良い感じの景色を楽しみながら探し物が出来る。
 一作目はプレイ時間10分、二作目は80分ときて、三作目はまさかの5時間半。ステージは3種類なんだけれど、今回は難易度も3種類あって、合計9ステージ遊べるようになっていた。二作目のようなミニゲームはなくなっていたけれど、充分大満足のボリュームだった。
 動物たちがみんなとぼけたお顔をしていてかわいくてとても良い。


Fall of Porcupine

プレイ時間:7.5時間
 ヤマアラシ町の新人研修医になって奮闘するADV。
 テイストがNight in the Woodsに似ているんだけれど、この作品はこの作品で伝えたいことがあったんだなというのが感じられて、劣化コピーみたいにはなってなかったのでよかった。ただこの作品も内容は薄暗い。
 医療現場の割り切れなさや苦しさを訴えるような作品。制作背景を調べたわけではないけれど、コロナ禍で生まれた作品だなという印象を受けた。どうにもならない理不尽に見舞われて、ひどい侮辱を受けて、それでも目の前で助けを求める患者と真摯に向き合う姿に、どうにかしたくてもどうにも出来ない、もどかしさや息苦しさが湧いてくる。
 川辺で釣りをしているお友達が好きだったな。どんなことがあっても変わらず釣りをしていて、変わらない態度で接してくれたことにものすごく救われた。つらい事があった日、今日もいてくれるかなって祈るような気持ちで会いに行っちゃった。
 ボタンが反応しない系の進行不能(再起動で直る)や診察のミニゲームで指示通りボタンを押しても反映が間に合わなくてミスになる、薬を完璧に処方しても評価が下がるなど、ゲームとしてちょっと問題はあった。綺麗に翻訳されてるっぽいのに文字が一部抜けてしまう勿体ない不具合もあった。それでも、たくさんの感情と向き合えたのでプレイして良かったなと思う。


おわりに

 今月はやりかけていたゲーム達をいくつかクリアまで持って行けてよかった。LobotomyCorporationなんか一生クリア出来ないと思ってたもんな……。
 あとロボトミーもそうだけど全体的に高難度に多く挑戦してしまった月だった。世界樹はいじわるだったし、Tuncheも簡単ではなかったし……簡単なやつ……休憩したい……って思ったところでSANABIが早期アクセスを抜けてしまったのが悪い。(悪くない)
 SANABI本当に面白かったな。SANABIやるまでSteamアワードのGOTY枠に悩んでいたんだけど、クリアした後に耐えきれなくて入れてしまった。ちなみに不得意なベストゲーム枠にもSANABIを入れている。良いゲームだった。

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